バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
ラスボス第一段階
人間形態のギデオンとドンパチ。片腕の触手を振り回す他、ため攻撃で謎の範囲電撃
偶にどこからともなくロケランRPG7を出して構えて撃ってきますが、なんとパリィで榴弾を跳ね返せるという。あと撃つ前に攻撃してロケランを落とさせて奪う事も可能。拾ったら即使いたくなるも、クソエイムで外して勿体無い事をしたり、次の第二段階まで取っとくべきだったかと後悔した人はどれくらいいるだろうか…


133.ヴィクター・ギデオン戦

ヴィクター・ギデオンは、左腕に生えた触手をウネらせながらレオンと只野に襲い掛かる!

 

 

「スペンサーの理想はまだ生きている! それを我が手で遂に実現させるのだ!」

 

「その理想の為に何人殺す気だ?」

 

 

師と仰ぐスペンサーの贖罪を曲解し、混沌と破滅を齎そうとするギデオン。

触手を鞭のように振り回し、攻撃してくる。

大木の枝のようなソレは、見た目相応以上の質量と威力があるようで、只野はまたも被弾、床に転がされた。

 

 

「ごふっ!」

 

「只野! チッ!」

 

 

対して健康体となったレオンは、斧モータルエッジでパリィするも、病み上がりで本調子じゃないからか、数撃目で薙ぎ倒される。

 

 

「ぐあっ!」

 

「反応が鈍いようだな。 どうした?」

 

「余裕ぶってられるのも今の内だ……!」

 

「全くだ! EDF歩兵を忘れて貰っちゃ困る!」

 

 

煽るギデオンだったが、只野がその忌々しい背中に小銃PA-11SLSでフルオート射撃。

背中に無数の弾痕が刻まれ続ける。 壊れた水道管のように血飛沫が上がり続けるが、ここまでされて中々死なないギデオン。 元々"人でなし"な雰囲気だったが、いよいよ人の形を保っているだけの化物になっていた。

だが気合いのフルオートの嵐は僅かに蹌踉けさせ、幾らかは怯ませる事ができた。

その間にレオンは起き上がり、砥石でシャッシャッと軽快な音を立てながら斧を研ぐ。

 

 

「いい加減に倒れろやゴルワァ!」

 

 

只野、撃ちながら接近。 散弾銃スローターEZに切り替えて近距離ショット。 ギデオンも人間形態のアンバランスからか、やっと膝をつく。

レオン、そのついでのようにハーブ……首元に注射器を刺して体力を回復しながら駆け足接近。

手にはガスマスク野郎の斧を持つ。

 

 

「フンッ! ハァッ!」

 

 

そのまま胴体を切り付け追加ダメージ。

今度は前からも血飛沫。 レオン、返り血を気にせず斬り続ける。

ギデオンは前と後ろから同時に攻撃を受け、サンドイッチ状態だ。

 

 

「愚か者共ォ!」

 

 

だがまだまだギデオンは倒れない。

大きく跳躍すると、瓦礫の上に立ったと思えば、雄叫びを上げて周囲の機械から電気を集約していく。

 

 

「ウオオオオオッ!! オオオオオッ!!!」

 

「迫真の演技だな」

 

「コイツも目立ちたがりの役者だなぁ?」

 

 

青白く帯電していくも、無防備のギデオンのフロント。 そこにレオンは背負っていたままだったEDFのボルトアクション式対物ライフル、KFF70の大口径対物弾を撃ち込む。

只野は倣うようにPA-11SLS小銃でフルオート。 2人して情け容赦ない。

だがギデオンのチャージは止まらず、刹那。

 

 

「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

 

蛇行した雷撃がギデオンより放たれた。

だが歴戦の2人は寸前で前転回避。

 

 

「派手な演出だ」「やべっ!」

 

 

そこにギデオン、雷撃を纏った体のまま跳躍、のし掛かるように落ちてくるも、寝た姿勢のまま横ローリング。 落下地点から退避した。

 

 

「なんだってんだ! 周囲のコンバータだかなんだかの機械から電気を集めて攻撃に転用したのか? どんな能力してやがる!?」

 

 

只野は叫ぶ。

今までヤバい能力持ちの敵と戦ってきただけに今更だが、相変わらずそれらの仕組みは分からない。

 

 

「関係ない。 倒すだけだ」

 

「だな。 和解できないなら潰すだけだ!」

 

 

レオンからシンプルな解決案を提示され、莞爾として頷く只野。

再度撃ち込み続ける。 弾薬も底が見えてきた為に不安はあるが、だとしても斧や銃床で何とかしようという気概を見せていく。

 

 

「師の……えがいたリ、リソウ……それをリカィできぬおろか者……!」

 

「限界が近いか?」

 

「だろうさ、畳み掛けてやる!」

 

 

呂律が回らなくなってきたギデオン。

レオン達は煽り返す。

 

 

「じ、ジンるいの……じん……ジンガアァ! り、りそうの、セ、セかいが来るウゥ!」

 

「そんな世界、来させやしない。 もう諦めろ」

 

「そうだ諦めろ! って、ロケラン!? どこから出してきやがった!?」

 

 

ギデオン、どこからともなくロケランRPG7を出すと、片腕だけで構えて発射。

その先はレオンだ。

 

 

「避けろレオン!」

 

 

叫ぶ只野。 しかし。

 

 

「フンッ!」

 

 

なんと斧で掬い上げるように弾頭をパリィ!

跳ね返した弾頭がギデオンに直撃、爆発した!

 

 

「グアアアア!?」

 

「ウッソだろお前ッ!!?」

 

 

只野、目を見開き発狂染みた驚愕……ッ!!

 

 

「エルピス打たれて調子良くなってきたとはいえ、ロケラン跳ね返すとか人外やぞ! さては新手のBOWだなオメー!?」

 

 

EDF隊員が言うのもなんだが、人間じゃねぇ!

前から片鱗は見え隠れしていたが……。

クリスといい、どうなっているのか。 バイオテロの現場を巡る内に、ウェスカーやイーサンのようになったのだろうか?

それとも抗ウィルス薬である筈のエルピスで何かしらのチカラが出たのか?

 

 

「くそ、俺も人間を止めるぞレオォンッ!」

 

「冗談キツいな、お前も十分人外の仲間だろ」

 

「良いからドーピングだ!」

 

 

只野、身心の衰えをカバーする為、とはいえ使ったら負けかなと思って使わずにいた注射器を2本取り出すと、それぞれを腕にブスリと刺して注入した。

カッターナイフのカバーのような形状をしたそれは、ステロイドとスタビライザーだ。

ステロイドは筋力を劇的に増強させ、体力の最大値を上げる。 スタビライザーは集中力を強化する事で、射撃の威力と安定性を上げる効果がある。 たぶん手ブレが抑えられ、集弾率が上がるという事だろう。

 

 

「くぅ〜、効くぅ! これで少しはマシや!」

 

「何を言ってるんだ、真面目にやってくれ」

 

 

打つんだったら前もって打てといいたい。

だが即効性のままに効果を発揮。 只野はハイテンションのままに弾倉交換。 リロードしてギデオンにフルオートを実行。

 

 

「EDF! EDFッ!!」

 

 

その速度や射撃精度は向上。 怪我する前よりも強くなっていた。

 

 

「グアアアアッ! アアアアアッ!?」

 

 

ロケランのダメージもあり、ギデオンは限界。

そこにレオン、レクイエムを撃ち込んだ。

 

 

「もう終わりだ」

 

「グアアアアアアアアアアッ!!!」

 

 

断末魔と共に、背中から新たに触手を暴れ生やしながら、ギデオンは部屋の隅、奈落へと落下していった。

 

 

「はぁはぁ……これで、終わり……」

 

「清々した……むっ!?」

 

 

底から伝わる重低音。

刹那、巨大な触手、巨大な肉塊が這い上がってきた。

 

 

「クギャアアア!!」

 

 

最早原型がない、元が何か分からない怪物だ。

しかしどこか見覚えのある雰囲気でもある。

 

 

「ネメシス……道理でしつこいワケだ」

 

 

ネメシス。

ウィルスではなく寄生体。

宿主の能力を向上させる。

タイラントにコレを寄生させ、能力の向上を図ったBOWが、ジルを追いかけ回していた事がある。

だが宿主の肉体が限界だと生存本能や再生力、肉体の再構築として暴走するのか、このように歪な肉塊となる。

 

 

「知っているのかレオン……俺も知ってる」

 

 

只野は疲れ半分、呆れ半分に銃を持ち直す。

レオンはタイラントは知っていても、ネメシスは知らなそうと思っていたが……バイオテロに関わる手前、知識やどこかの戦場で見聞きしたのかも知れない。

 

 

「レオン、プラーガよりどっちがマシだ?」

 

「やればわかる。 やるぞ!」

 

「応! 今度こそ終わりだァ!!」

 

 

再び揃って撃ち始める2人。

この事件を、悪夢をシメる時がきた。




後書き
ギデオンはいつからネメシスを体内に飼っていたんですかね?
ネメシスγはプラーガほど宿主の意識を乗っ取る訳ではなさそうですが、それでも思考誘導されている可能性はあるのか?
あと肉体が限界になると生存本能からか暴走?して主導権交代、巨大化するのはお約束なのか?
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