アレクシア終了。
脱出だ!(今ココ)
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
「クリスに続き、EDFも邪魔者か」
厨二病グラサン野郎、ウェスカーは言う。
南極基地の最深部、アレクシアの残骸を回収しつつ、EDFを敵視する。
「まぁ良い。 t-ベロニカウィルスは手に入れた」
もう用はないと踵を返す。
施設が爆発炎上していく中、随分と余裕な態度。
それはウェスカーが全てのウィルスに耐性がある特異体質だからか。 加えて超人的な力を得ているからなのか。
或いは……。
「EDFの力を出し抜くには更なる改良が必要だ。
アレクシアが未熟だったのではない、奴等が強過ぎた。 何より場慣れした兵士の存在が敗因だ」
施設を立ち去りながら、最後に。
「只野二等兵。 奴は、ただの兵士ではないな」
そう呟いた。
厄介な奴に名前を覚えられた。 哀れ只野。
クリスとジル、あとシェバだけで済みそうにない雰囲気になったが、まぁ仕方ない事なのだ。 本人も分かっているだろう。 望む事ではないにせよ。
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施設から全力で脱出。
工作隊がCA5特殊爆弾、フェンサー部隊……オーガ1やガードマンによるヴィブロ・ハンマーによるパワープレイで外壁を吹き飛ばしてくれたので、その抜穴から離脱。
その後は武装車両グレイプで全力疾走。 爆発する基地から離れる事に成功。
「ギリギリセーフだったな」
「ああ。 外の部隊が助けてくれて良かった」
死んだら努力が台無しになるからね。
この時点からやり直すのは、まだマシだが。
初期スポーン地点なラクーンから約2ヶ月だからな。 2000年代に入ってから死ぬと、また何年も戦う羽目になる。
おのれバイオハザード。
俺を守ってくれよEDF。 あとBSAA。 FBCとPMC化したアンブレラは怪しいけど。
ああ、それ言っちゃうとBSAAも後半怪しい。
その謎が分かる前に死んだんだよな、俺。
H.C.F.やコネクションも謎。
なんなのだろうね。 今考えても仕方ないが。
「カルロスに只野、また単独行動か。 挙句に民間人を連れ回すとはナニ考えてる!」
揺れる車内で説教喰らう俺ら。
部隊を率いていた中尉に叱られているのだ。
「結果オーライっす」
「死んだらどうする! 部隊を頼れ!」
「まぁまぁ中尉。 只野は頑張ってたぞ」
「カルロス伍長! お前もしっかりしろ!」
とまぁグチグチ言われつつ撤退中。
でも何だかんだ説教止まり。 優しい中尉。
「ところで中尉」
「なんだ、話途中だぞ」
「元STARS隊員クリス・レッドフィールドがコチラに向かっていた筈ですが、知ってます?」
それともクリストファーと言うべき?
いやクリス呼びが楽だな。
「ああ、クレアの兄か。 ロックフォートの別働隊が回収して、コチラに移送中だ。
この先の集合地点で会える。 安心しろ」
「そう……やっとクリスに」
「兄貴に会えるのか。 やったなクレア!」
喜ぶクレア、共感するスティーブ。
EDFの介入が遅れても、何かその辺の戦闘機をパクって南極基地に来るんだけどね。
今回はEDFの協力で安全に移動出来た様だ。
アレクシア戦には間に合わなかったが。 スティーブ君が化物にならず無事なのでヨシとする。
「積もる話もあるだろうが、取り敢えず兄貴を責めない事だ。 訳あって連絡を絶って行動していたんだから」
「打倒アンブレラね」
「そう。 残念ながら叩き潰せる程の証拠は向こうも俺たちEDFも手にしていないが、これだけ騒ぎを起こしてきたんだ。
調査は続けるし、今後も起こり得るバイオテロにも対処していく」
本部は既にロシア某所の施設を把握している。
クリスに合流すれば情報交換でアンブレラだけじゃなくウェスカーもヤベェと知る。
後は俺の提供した情報に信憑性が増し、今後激化するバイオテロに備える事になるだろう。
「EDF総司令部も本腰入れるだろうさ」
カルロスが補足。 真顔だ。
「それくらい、バイオハザードは危険だ」
「その通りだ。 敵も進化するだろう」
世界の軍隊EDFにボコボコにされる様では、生物兵器としての価値が下がる。
このまま悪党が使い回し続ける訳がない。
改良し、より凶悪な生物兵器を作る。
マジ勘弁。 また俺の死亡率上がるじゃん。
「戦力を増強し、コトに当たる事になる。
となれば旧式装備ばかりじゃなく新型も回ってくる、そうでもしなきゃ対抗出来ない」
現状提供されている武器類に文句を付ける。
旧式を続けるにしても、もっと強いのが欲しい。
車内で揺られながら、今後を考える。
この先、クリスとジルと合流。 協力して私設対バイオ部隊とEDFがロシア支部を強襲。
目的は鎮圧、アンブレラの証拠取得。
後者はウェスカーにパクられて達成出来ないんだけどね。 その代わり、テイロス計画の首謀者の某大佐をブッ潰して証拠を流し、アンブレラ倒産にひと役買う。 皮肉だ。
まぁ良いさ。 其方は放置。 都合が良いからね。
先ず皆して打倒アンブレラだから。
次は……未来は考えたくない。 疲れる。
「大丈夫か?」
カルロスの言葉で現実に戻る。
「あ、ああ……少し疲れてね。 寝かけた」
「無理もない。 着いたら起こしてやる、寝とけ」
「ありがとう」
暫し目を閉じる。
休める時に休んでおこう。
インクリボンでタイプライターをカタカタする謎の夢を見ながら。
暫くしてグレイプ停車。
起こされて外に出れば、南極基地以外から来たヘリやら装甲車が集まっている。
此処が集合地点らしい。 遠くにEDF海軍の軍艦が薄ら見える。
そんな景色の中、隊員服じゃない者の姿が。
クレアの兄、クリスだ。
「クリス!」
「クレア! 無事だったか!」
互いに駆け寄るとハグする兄妹。
微笑ましいね。 スティーブ君も、茶を濁す事なく見守る。 子供と大人の振る舞いが混ざった表情だ。
「心配したのよ!」
「悪かった」
「もう何処にも行かないで……」
「すまない、それは約束出来ない」
「……アンブレラね」
「知っていたか」
会話を聞き流しつつ、EDFも次の状況に備える。
帰りは最寄りの基地か海軍に送って貰うが、戦いは続く。 クリスが語る様に。
EDFが、俺が何処まで生き残れるか分からない。
けれど進むしかない。
ただの兵士に変えられる歴史があるかは不明だが、未来を知る身である以上は……。
「奴等に1発でも2発でも食らわせる」
出来れば逃げ隠れしたいけど。
神様か運命か。 死んでも終わらせてくれない。
繰り返す再出撃。 撤退を許可してくれない。
許可される日を夢見て、俺は再び銃を持つ。
オーガとガードマン
それぞれ黄色の強化外骨格、パワードスケルトンを着用する部隊。
武装も同じ様子で、ハンマーと盾の組み合わせだが、オーガとガードマンが同じ存在か、別部隊かは不明。
ゲームでは、ガードマンはある条件で登場するので、プレイヤー中には彼等に会わなかった者もいるかも。