バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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ロシア某所の前に南米某所へ。


オペレーション・ハヴィエ
18.レオンとクラウザー


全てがアンブレラの仕業とは限らない。

元を辿ればそうでも。

 

 

 

■2002年 南米某所■

 

 

 

南米某所。

麻薬王ハヴィエが生物兵器を購入、現地で少女失踪事件が相次いでいると情報を得た合衆国政府。

ハヴィエ確保の為、エージェントとなったレオンと特殊作戦軍所属のクラウザーを派遣。

世界の軍隊EDFも乗り出し、各々調査を開始。

 

 

「で、俺が派兵されたってワケ」

 

 

只野二等兵がボヤく。

例の村を目指して徒歩移動。

ジャングルを進みながら、手元で揺れるフルオートマチック・ショットガンのG1ヘリングがダラシない。

背負う大口径対物狙撃銃KFF50も飾りの様。

バックパックの1号弾……正式名称スプレッド・グレネードは心許ない。

 

 

「言い出しっぺの法則発動にしてもだよ? もっと人数出してくれて良いと思うの」

 

 

言いつつ周囲を見やる。

誰もいない。 そう。 誰もいないのだ!

あるのは木、草、蛇や蝶といった動植物。

 

 

「いやいやオカシイでしょ! 二等兵個人を放り出すか普通!?

EDFはマジナニしてんの! 他の調査に忙しいにしてもだよ!?

後から状況次第で増援が来るのは知っているけど、出来れば最初から欲しいんだけど!?

レオンとクラウザーがいるとしてもだよ!」

 

 

文句を言っても始まらない。

只野はジャングルをひた進む。

 

また別方面からはレオンとクラウザー組が向かっていたが、合流するのは村に着いてからである。

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

村は既にバイオハザード。

ゾンビが蠢き、両生類系BOWもちらほら。

 

 

「知ってた」

 

 

民家の屋根の上に登り、KFF50のスコープで見回す。 民家が密集していると確認し難いが、それでも化物だらけなのは分かる。

遠くには湖か。 浮かぶ様に教会が見えた。

レオン達の案内人の男と、大型の化物と化したヒルダ、娘のマヌエラがいる筈。

案内人は重症で助かるか怪しいが、来るだろうレオン達を援護しつつ共に向かうか。

取り敢えず無線で本部に惨状を連絡。

 

と、ここで銃声が。

レーダーを確認しつつ見やれば、期待通りレオンとクラウザー。

ゾンビに発砲して戦っている。 援護するか。

 

 

「俺はスナイパーじゃないが……この距離なら」

 

 

照準を合わせトリガーを引く。

見事命中。 レオン達を襲うゾンビが次々吹き飛んだ。 狙い撃ちが成功すると快感だね。

まぁ……彼等が被害者なのを思うと不謹慎だけど。 でもやらないとやられる。 悪いのはバイオテロを起こす輩共だ。

 

 

「ッ、狙撃か!?」

「味方の様だな。 発砲音からして近い」

「誰であろうと、ありがたいね」

 

 

レオン達は案内人がいる教会へ向かう。

俺も屋根伝いに移動しながら援護。

桟橋を渡る際、湖から飛び出してくるカエルみたいなBOW共にアンチマテリアル弾を食らわせ破裂させていく。

ある程度の安全を確保したところで、武器を散弾銃G1ヘリングに切り替え。 レオンとクラウザーと合流を果たす。

 

 

「よおレオン。 お久!」

「お前は只野!」

「誰だ?」

「EDF隊員だ。 ラクーンで世話になった」

「成る程、世界の軍隊か。 さっきの狙撃はアンタだな。 他の隊員は?」

「いない。 この惨状を伝えたら後から救援部隊を送るってなったけど時間が掛かる。 待ってられないから、先に諸悪の根源だろう麻薬王ハヴィエを捕まえる」

「……どうやら協力し合うのが良さそうだ」

「そうしよう。 生存率も高まるさ」

 

 

見たところ、今のレオンとクラウザーは拳銃くらいしかない。

一方、俺は旧式とはいえ散弾銃と狙撃銃、グレネードを所持している。 火力はある。

 

 

「ほら行こう。 教会に用があるんだろ」

「ああ」

 

 

レッツゴーと中に入れば瀕死の男が倒れている。

 

 

「案内人だ!」

「よし助けてみよう」

「何があった……只野!?」

 

 

駆け寄り話を聞く前にEDF製ナノマシンカプセルを投げつけ、ハーブ調合の粉末を擦り込み救急スプレーを掛けまくった。

何とかなった。 EDF製は伊達じゃない!

 

 

「応急処置だ。 放置は出来ない」

「案内も頼めそうにないな」

「後で来る衛生兵にでも回収して貰う。 それよりも今は……」

 

 

近くに倒れ込む少女。

それを見ている大型の化物。

マヌエラと母のヒルダだ。

 

 

「化物の対応だ、少女を助けるぞ!」

「いつも通りか」「デカいな」

 

 

此方に気付いた化物ヒルダが向かって来る。

倒せずとも追い払わねば。

 

 

「泣けるぜ」

 

 

戦いは続く。

その中でクラウザーが悪堕ちしない事を願うよ。




G1ヘリング
フルオートマチック・ショットガン。
トリガーを引き続ける事で連射可能。 使用者を選ばず近距離戦闘で恐るべき威力を発揮する。
扱い易さを重視し、連射性能はやや抑えられている。 これにより安定感が増し、精度が高まっている。
スローターE20やSGN-7より強力であるが、例により旧式。 おのれ本部。

KFF50
大口径対物狙撃銃。 ボルトアクション式。
射程と精度に優れ、その威力は装甲車を一撃で破壊するほど。
が、しかし。 現行使用されているKFFシリーズで最も旧式に当たり、後継と比較すると性能が低い。 やはり本部の罠か。

1号弾
正式名称スプレッド・グレネード。
コイン大の小型グレネードを多数同時投擲して使用する。 1つ1つの威力は高くないが、広い範囲にばら撒く様に投擲される為、多数の敵を攻撃出来る。 着弾すると爆発。 広範囲にダメージを与える。
元々暴徒鎮圧用として開発されたが、改良が重ねられた結果、十分な殺傷能力を持つに至った。
けれど例により旧式。 これも何度目か。
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