バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前回のあらすじ
ヒルダ撃破。
ハヴィエが巨大怪物に。
倒すぞ!(今ココ)


22.派手に素早く終演へ

コンテナ広場で暴れる怪物化したハヴィエ……V-コンプレックス。

大きな体に、何本もの細い腕。

その細さの先の鎌を振り回して、コンテナごと歩兵や戦車を薙ぎ払う。 コンバットフレーム ニクスも吹き飛ばされ、そのパワーは絶大だ。

その巨体は、かつてEDFが対峙したという怪生物に負けず劣らずかも知れない。

或いは移動基地を思い出す人もいるかも。

 

 

『各員、撃って撃って撃ちまくれ!』

 

 

本部からの雑だがそうする他ない指示に、広場に集まったEDF隊員達が撃ちまくる!

 

 

「EDFッ!」

 

 

ブラッカーE1戦車が主砲……榴弾砲を撃ち、コンバットフレームニクスB型がリボルバーカノンによる強烈な大口径弾の弾幕を敵に浴びせつつ、両肩にマウントされたポッドからミサイルを飛翔させていく。

上空旋回中のエウロスが機銃を撃ち、ブルートは徹甲弾を撃ちまくる。

KG6ケブラーも激しく撃つ。 随伴歩兵隊もブレイザーを撃ちまくり総攻撃。

そんな中、赤いスモークが立ち昇ると、砲兵隊がその周辺座標目掛けて砲撃開始!

 

 

『榴弾砲、撃てーッ!』

 

 

ドカンドカンと喰らい始めれば、コンプレックスは反撃の余地がない。

悲鳴の声を上げつつ、巨体の彼方此方で爆発が起きていく。 それでも倒れないから驚くべき生命力だ。

だがやるときはやりまくるEDF。

続いて空軍が突撃、陸軍を援護。

 

 

『ボマーよりエアレイダー、来てやったぞ』

 

 

空軍が作戦支援可能空域に到達。

そこを空爆誘導兵……エアレイダーが座標指示。

ソレ目掛けて多くの航空機や衛星、ミサイル攻撃が開始される。

 

 

『突入!』

 

 

先行していた偵察爆撃機による挨拶程度の機銃掃射、その後は戦闘爆撃機KM6の編隊による機銃掃射が続く。

続いて高速爆撃機カムイが爆撃。 次にウェスタがナパーム弾を敵に直撃させて焼き上げ、最後のシメの様に重爆撃機フォボスによる猛爆撃。

コンプレックスは爆炎に包まれっぱなし。

怯ませ続けて反撃のチャンスを与えない。

 

 

『フォボスのチカラを見たか!』

 

 

作戦領空を旋回するガンシップからはミニガンやロケット弾が地上へ雨霰と降り注ぐ。

 

 

『要請受諾!』

 

 

トドメの様に軌道上の攻撃衛星サテライトW1によるバルジレーザーが天を貫く!

 

 

『照射!』

 

 

全て1点への集中砲火。

最早コンプレックスに勝機は無い。

 

 

「グギャアオオオオオオオオッッッ!!?」

 

 

最期は呆気ない。

反撃を許さず、一方的に攻撃され、圧倒的な火力で捩じ伏せられ、V-コンプレックスは微塵と解した。

 

 

「目標撃破!」

「我ら、勝利せり!」

「「EDF! EDF!」」

 

 

祭り騒ぎをしながら、周囲の残党を片付け始めるEDF隊員達。

このまま任せよう。 ついでに村の方も。

 

 

「出番は無かったな。 泣けるぜ」

「……EDF。 強い人達なのね」

 

 

レオンとマヌエラが言う。

うん。 強いの。 装備と人員がいればな!

 

 

「全くだ。 米軍とは違う、新鮮な雰囲気を味合わせて貰ったぜ」

 

 

戦闘跡を見て感想を呟くクラウザー。

装備が揃えばまぁ、多少はね?

 

 

「で、どうする? 後片付けはEDFと遅れて来る米軍辺りがするだろうけど」

「俺とクラウザーは、マヌエラを連れて合衆国に戻る。 只野の事は悪い様に報告しないさ」

「是非。 マヌエラはどうする?」

「政府保護下に置かれる。 シェリーの様に」

 

 

レオン、少し苦い顔。

だよな。 ラクーンから共に生還したシェリーは、G抗体持ちの関係でモルモット生活された後エージェントだもんな。

マヌエラも似た境遇を辿ると思うと辛い。

けれど非人道的扱いは無いと願う。 悪い様にはならない。 少なくともアンブレラの様な残虐非道行為は無い筈だ。

 

 

「俺はEDFに鞍替えを考える」

 

 

一方、クラウザーEDF入隊希望か。

嬉しい事言ってくれるじゃない。

それじゃ、とことん闇堕ちして貰うからなぁ?

 

 

「なら米特殊作戦軍を抜けないとな。 軍が許可するか分からないけど、俺から上に言っておくよ。 EDFも優秀な人材は欲しいだろうし」

 

 

二等兵にコレといった権限はないけど、俺という奇妙な存在だ。

必要と判断してくれるかも知れない。 そうなれば思惑通り進むかもな。

 

 

「助かる。 また任務を共に出来る事を願う」

「マジで入隊すれば、ブレイザーだけじゃない、もっとすげぇ兵器も扱えるかもな」

「ふっ、それは楽しみだ!」

 

 

正史(?)じゃ負傷し除隊、その後ウィルスのチカラに魅了され闇堕ちしたが。

今のクラウザーの笑顔を見ると、そんな未来は感じない。 これも歴史改変に成功した例じゃなかろうか。

 

 

「政府の迎えのヘリが来た。 ここでお別れだ」

 

 

レオンが夕焼けの空の先を指す。

新たな輸送ヘリが向かってきていた。

EDFではなく、合衆国のヘリだった。

 

 

「皆、マヌエラ。 元気でな」

「私は……でも……」

「生きるんだ。 君の中にいる少女達の為にも」

「……ええ。 必ず」

 

 

シリアスなムードも出しつつ、俺はレオン、クラウザー、マヌエラと別れた。

また何処かで出会えるだろう。 そう願いつつ。

 

こうして1つの任務は終わった。

それでも戦いは続く。

 

 

「只野二等兵! お前も後片付け手伝え!」

「……泣けるぜ」

 

 

休暇はいつ貰えるんだか。




ブラッカーE1
105ミリ榴弾砲搭載のブラッカー戦車。
ブラッカーは市街戦を想定し、やや小型に設計されている。
E型は榴弾砲搭載で、成形炸薬弾を発射する。
初期型であり、新型と比較すると旋回性能等が劣る。
ブラッカー自体旧機種で、今はバリアスに取って代わっている。

コンバットフレーム ニクスB型
普及量産型搭乗式強化外骨格。
見た目は二足歩行のロボット。 格好良い。
武装は両腕にリボルバーカノン、両肩にミサイルポッドを搭載。 カラーリングが異なるタイプもあり、武装がリボルバーカノンのみ、といったものもあった気がするので、武装は固定では無いのかも。
コンバットフレーム自体、武装を変更する事で様々な局面に対応出来る強みがある。
かつてEDFの所有する8、9割のニクスはこのB型であった。 今はエイレンに座を譲っている。

KG6ケブラー
(正式名称ではないので注意)
自走式高射機関砲。 強力な機関砲を連射する。
装甲が施されており、防御力は決して低くない。
これはかつて、エイリアンとの大戦で戦闘での要となるべくしてされたもの。
後継で新型機関砲を搭載した型があるが、此処で使用されているのは例により旧式。
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