クリスとジルに再会。
テイロスと交戦開始。
アンブレラが再起を図る上で開発していた新型BOWテイロス。
コンピュータ制御されたタイラントって感じらしいが、見た目は巨体なゴリラ。
その体表面を白い装甲が覆っている。
ラクーンのタイラントやネメシス、あとセルゲイの護衛のタイラントタイプは防弾コートかを付けていたが。
防御力はソレらより上回っているだろう。
先程から隙を見て、クリスとジルは拳銃弾を撃ち、クラウザーはフルオートでT1を撃つも装甲表面で火花が散るばかり。
あいや、へこんではいる。 ダメージは入っているのだろうが、抜けるまでに時間が掛かりそうだ。
「EDF製でも装甲は抜けんか」
「ならいつも通り。 露出した所を撃って!」
ジルが叫びつつ、相手の拳を躱す。
ロケランが飛んでいくも、クリスが撃ち落とす。
「クリスとジルは慣れた動きだねぇ」
「カルロス! 喋ってないで撃つんだ!」
NN2をカルロスと共に撃ち反撃。
貫通弾を使用しているからか、装甲がへこみ、所々穴が空き始める。
遂には肉体に達したのか、グオォンと悲鳴。
動きも鈍り始めた。 よしよし良いぞ。
……最も第2形態があるのを知っているが。
「俺のよりスラッガーが良さそうだな。 贅沢言えばミニオンバスターか」
「これ精度悪いけど。 頭狙って胴体いく!」
「腕の問題じゃねぇか、"二等兵"」
「お黙りカルロス!」
「本当よ! 喋ってないで撃ちなさい!」
「EDFは楽しげな軍隊だな!」
ハイテンションで会話しつつ攻撃を続ける。
爆音。 銃声。 怒号。 荒い息。
1歩間違えば即死。 狂気の戦場。
それなのに、変な笑みが溢れる。
それはクラウザーとカルロスもだった。
意味はそれぞれ違うだろうけどね。
「グオオオオ……ッ!」
「やったか!」
やがて装甲を抜き、倒れるテイロス。
でもブクブクと肉体変異。 知ってた。
それと誰だフラグ言った奴。
『残念だがテイロスは制御から解き放たれた。 この先は誰にも止められない。 より楽しみたまえ、その痛みを。 戦いを』
芝居染みた言葉を吐くセルゲイ。
何でも良い。 お前もどうせ終わる。
俺は俺で終わらせに掛かるだけ。
クリスとジルもそう思っているのだし。
「何が出ようが倒す。 そう決めて来た」
「ええ。 倒して終わらせる」
「激しく同意」
クラウザーとカルロスも言う。
弾倉交換、新鮮な弾を銃身に送り構える。
「ハヴィエの時よりはマシか」
「やる事は同じだ。 倒す。 以上」
やがて変異を終えたテイロス。
脊髄だかなんだかが天井に張り付き、宙を浮く。
大きな両腕はそのまま、ロケランの武装は無くした代わりに、触手が沢山生えて気持ち悪い。
「散開。 撃ちつつ弱点を探せ」
クラウザーの言葉に弾かれてそれぞれ動く。
皆して別方向から撃ちまくり、効果のある場所を探る。
まぁ俺は知っているんだけどね。
後頭部、肩と肩の間辺りにある剥き出しの部分。
「後頭部辺りを狙え! そこが弱点!」
「流石は只野、いつも通りだな!」
「相変わらず、運が良いのか勘が良いのか」
「何の話か分からんが、その様だな!」
「撹乱しつつ、撃てる人が撃って!」
迫る触手を弾幕で撃ち払い、人外パンチをローリング回避。
時に囮になりクリスやジル達が弱点を撃ち、逆に囮になってくれた時は俺が撃ちまくる。
「グオオオオ…………ッ」
そして遂に身体が駄目になったらしい。
テイロスは天井から落下。 その巨体を床に叩き付けると、今度こそ動かなくなった。
レーダー上でも反応は消失。
残心の構えを取りつつ、俺達の戦いは終わった。
「……終わったか」
「ええ」
クリスとジルが拳銃を下ろす。
アンブレラも、コレで大打撃。 終わりだ。
付け加えると、裏でドンパチしたウェスカーの働きによりセルゲイが倒され、アンブレラの悪事データが流出した事が決定打になる。
だが、コレはひとつの戦いに過ぎない。
今後、世界中で起きるバイオテロと戦い続ける。
勿論、クリスはウェスカーとの決着含めて。
でも今は……この勝利を喜ぼう。
「こちらクラウザー。 本部応答してくれ」
『こちら本部。 どうした?』
「最奥の実験室と思われる場所でテイロスと交戦、撃破した。 後処理はどうする?」
『他の部隊に連絡、引き継がせる。 よくやった、君達は引き上げてくれ』
「了解。 皆、聞いたな。 撤収だ」
「クラウザーは相変わらずドライだねぇ」
「まぁ此処にいても仕方ないしさ」
「無駄話は良い。 移動する」
クリスとジルも共に撤収。
道中、後続部隊と何度もすれ違う。
彼等は火炎放射器を持ち、死骸を焼き払いつつ証拠を探す。
ただ既にデータはウェスカーにより初期化。
肝心の証拠はウェスカーにコピーされ、アンブレラは裁判敗訴、倒産に繋がる。
そして他のバイオハザードにも。
「これでアンブレラも終わりね」
「ああ。 だがまだ決着を付けてない奴がいる」
「……ええ」
クリスとジルはウェスカーの事を話す。
その件は放置でも良いかなって。
また何処かで再会して、何とかするでしょ。
「EDFはどうするんだ?」
「暫く私設部隊員と此処の調査、安全の確保。 まぁ碌なモノは出ないだろうけど、ウィルスは処理しないとね。 クリス達は?」
「アンブレラが消えるのを見届けた後、予想されるバイオテロとの戦いに参加していく」
BSAAでの戦いが始まるんだね。
FBCは……そっちも倒しといて。
「そうか。 また会うかもな」
「ああ。 元気でな」
ヘリに乗り込むクリスとジルを見送る。
さて、俺はというと……。
「後始末を手伝え只野!」
「知ってた」
こうなった。
火炎放射器を渡されて、燃やして回る。
地味だ……大切な仕事なのは分かるが。
戦闘後なんだし、休ませてくれ。
おのれEDF。 これも本部の罠か。
火炎放射器
火炎放射をする為の武器。
リロードはボトル交換。 背中に背負うのではなく、武器そのものに取付ける。
酸素濃度や爆発性のある場所での使用は危険かと思われるが、細かい事を気にしてはいけない。
EDFは他に強力な火炎放射器を所有している。