バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前回のあらすじ
クリスとジルに再会。
テイロスと交戦開始。


26.テイロス

アンブレラが再起を図る上で開発していた新型BOWテイロス。

コンピュータ制御されたタイラントって感じらしいが、見た目は巨体なゴリラ。

その体表面を白い装甲が覆っている。

ラクーンのタイラントやネメシス、あとセルゲイの護衛のタイラントタイプは防弾コートかを付けていたが。

防御力はソレらより上回っているだろう。

先程から隙を見て、クリスとジルは拳銃弾を撃ち、クラウザーはフルオートでT1を撃つも装甲表面で火花が散るばかり。

あいや、へこんではいる。 ダメージは入っているのだろうが、抜けるまでに時間が掛かりそうだ。

 

 

「EDF製でも装甲は抜けんか」

「ならいつも通り。 露出した所を撃って!」

 

 

ジルが叫びつつ、相手の拳を躱す。

ロケランが飛んでいくも、クリスが撃ち落とす。

 

 

「クリスとジルは慣れた動きだねぇ」

「カルロス! 喋ってないで撃つんだ!」

 

 

NN2をカルロスと共に撃ち反撃。

貫通弾を使用しているからか、装甲がへこみ、所々穴が空き始める。

遂には肉体に達したのか、グオォンと悲鳴。

動きも鈍り始めた。 よしよし良いぞ。

……最も第2形態があるのを知っているが。

 

 

「俺のよりスラッガーが良さそうだな。 贅沢言えばミニオンバスターか」

「これ精度悪いけど。 頭狙って胴体いく!」

「腕の問題じゃねぇか、"二等兵"」

「お黙りカルロス!」

「本当よ! 喋ってないで撃ちなさい!」

「EDFは楽しげな軍隊だな!」

 

 

ハイテンションで会話しつつ攻撃を続ける。

爆音。 銃声。 怒号。 荒い息。

1歩間違えば即死。 狂気の戦場。

それなのに、変な笑みが溢れる。

それはクラウザーとカルロスもだった。

意味はそれぞれ違うだろうけどね。

 

 

「グオオオオ……ッ!」

「やったか!」

 

 

やがて装甲を抜き、倒れるテイロス。

でもブクブクと肉体変異。 知ってた。

それと誰だフラグ言った奴。

 

 

『残念だがテイロスは制御から解き放たれた。 この先は誰にも止められない。 より楽しみたまえ、その痛みを。 戦いを』

 

 

芝居染みた言葉を吐くセルゲイ。

何でも良い。 お前もどうせ終わる。

俺は俺で終わらせに掛かるだけ。

クリスとジルもそう思っているのだし。

 

 

「何が出ようが倒す。 そう決めて来た」

「ええ。 倒して終わらせる」

「激しく同意」

 

 

クラウザーとカルロスも言う。

弾倉交換、新鮮な弾を銃身に送り構える。

 

 

「ハヴィエの時よりはマシか」

「やる事は同じだ。 倒す。 以上」

 

 

やがて変異を終えたテイロス。

脊髄だかなんだかが天井に張り付き、宙を浮く。

大きな両腕はそのまま、ロケランの武装は無くした代わりに、触手が沢山生えて気持ち悪い。

 

 

「散開。 撃ちつつ弱点を探せ」

 

 

クラウザーの言葉に弾かれてそれぞれ動く。

皆して別方向から撃ちまくり、効果のある場所を探る。

まぁ俺は知っているんだけどね。

後頭部、肩と肩の間辺りにある剥き出しの部分。

 

 

「後頭部辺りを狙え! そこが弱点!」

「流石は只野、いつも通りだな!」

「相変わらず、運が良いのか勘が良いのか」

「何の話か分からんが、その様だな!」

「撹乱しつつ、撃てる人が撃って!」

 

 

迫る触手を弾幕で撃ち払い、人外パンチをローリング回避。

時に囮になりクリスやジル達が弱点を撃ち、逆に囮になってくれた時は俺が撃ちまくる。

 

 

「グオオオオ…………ッ」

 

 

そして遂に身体が駄目になったらしい。

テイロスは天井から落下。 その巨体を床に叩き付けると、今度こそ動かなくなった。

レーダー上でも反応は消失。

残心の構えを取りつつ、俺達の戦いは終わった。

 

 

「……終わったか」

「ええ」

 

 

クリスとジルが拳銃を下ろす。

アンブレラも、コレで大打撃。 終わりだ。

付け加えると、裏でドンパチしたウェスカーの働きによりセルゲイが倒され、アンブレラの悪事データが流出した事が決定打になる。

だが、コレはひとつの戦いに過ぎない。

今後、世界中で起きるバイオテロと戦い続ける。

勿論、クリスはウェスカーとの決着含めて。

でも今は……この勝利を喜ぼう。

 

 

「こちらクラウザー。 本部応答してくれ」

『こちら本部。 どうした?』

「最奥の実験室と思われる場所でテイロスと交戦、撃破した。 後処理はどうする?」

『他の部隊に連絡、引き継がせる。 よくやった、君達は引き上げてくれ』

「了解。 皆、聞いたな。 撤収だ」

「クラウザーは相変わらずドライだねぇ」

「まぁ此処にいても仕方ないしさ」

「無駄話は良い。 移動する」

 

 

クリスとジルも共に撤収。

道中、後続部隊と何度もすれ違う。

彼等は火炎放射器を持ち、死骸を焼き払いつつ証拠を探す。

ただ既にデータはウェスカーにより初期化。

肝心の証拠はウェスカーにコピーされ、アンブレラは裁判敗訴、倒産に繋がる。

そして他のバイオハザードにも。

 

 

「これでアンブレラも終わりね」

「ああ。 だがまだ決着を付けてない奴がいる」

「……ええ」

 

 

クリスとジルはウェスカーの事を話す。

その件は放置でも良いかなって。

また何処かで再会して、何とかするでしょ。

 

 

「EDFはどうするんだ?」

「暫く私設部隊員と此処の調査、安全の確保。 まぁ碌なモノは出ないだろうけど、ウィルスは処理しないとね。 クリス達は?」

「アンブレラが消えるのを見届けた後、予想されるバイオテロとの戦いに参加していく」

 

 

BSAAでの戦いが始まるんだね。

FBCは……そっちも倒しといて。

 

 

「そうか。 また会うかもな」

「ああ。 元気でな」

 

 

ヘリに乗り込むクリスとジルを見送る。

さて、俺はというと……。

 

 

「後始末を手伝え只野!」

「知ってた」

 

 

こうなった。

火炎放射器を渡されて、燃やして回る。

地味だ……大切な仕事なのは分かるが。

戦闘後なんだし、休ませてくれ。

おのれEDF。 これも本部の罠か。




火炎放射器
火炎放射をする為の武器。
リロードはボトル交換。 背中に背負うのではなく、武器そのものに取付ける。
酸素濃度や爆発性のある場所での使用は危険かと思われるが、細かい事を気にしてはいけない。
EDFは他に強力な火炎放射器を所有している。
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