バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

29 / 137
前回のあらすじ
海上都市でバイオテロ。
只野、ニクスで応戦(今ココ)


28.軍曹登場

EDFは嘆く。

謎に未来予知出来る只野の話は聞いていたが、まさか此処まで起きるとは想定外だった。

現段階に置いてはテラグリジア騒動。

現地はパニック。 テロ組織によりハンターが大量に投入され、多数の死傷者が発生。 その数は勢いを増し、収拾の目処がつかない。

悪化する状況から、FBC隊員も避難誘導から人員を割き、一部戦闘に参加。 ハンターと戦い始める。

 

が、しかし。

被害拡大を防ぐ事は出来ず、ハンターは防衛線を次々と突破、崩壊。 組織的抵抗は瓦解。

指揮系統も崩壊寸前。 各々は生き残る為に足掻き、何とか態勢を整えようと必死だ。

EDFは増援を向かわせているも、民間人の被害を早くに抑えられなかったかと頭を抱える。

 

 

「戦略情報部より本部へ緊急連絡です。 FBCがレギア・ソリスによる滅菌作戦の承認を求めています」

「なんだと!?」

 

 

その逼迫した中、戦略情報部は軌道上の太陽光集積システム『レギア・ソリス』 の動きを感知。

只野の言う通りであれば、FBCが"情報通り"に滅菌作戦を決行しようとしているところだ。

それはラクーンの様にミサイル等で吹き飛ばすのではなく、太陽光をテラグリジアに集積して都市を焼き払うというもの。

だが似た様なものだ。 まだ生存者がいるであろうに、またも救えず仕舞いだ。

 

この事態に本部とは別、EDF総司令部の耳にも入り、状況の深刻さを痛感。

 

 

「アンブレラの件といい、妄言ではなく今後起き得るバイオテロまで真実か。

であれば、例の兵士はストーム1らと同様に……だが装置ナシに時間を遡る事は可能なのか?

いや。 現実に起きている以上は無視出来ん、我等総司令部も本腰を入れねばな。

アンブレラの次はFBC……敵は多い」

 

 

かつての大戦、英雄の記録。

機密情報だが、同時にソレに酷似する条件。

それが只野の齎す未来の情報。

 

ようやっと動き出す上層部。

一方、現場は常にヤバい。

只野二等兵は、またも死に掛けていた。

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

ヤベェよ、ヤベェよ。

何がヤベェって、ニクスA型装甲が削り取られている事だよ。

 

変だなぁ?

ニクスは対テロリスト兵器でもあり、爆発物から搭乗者を守りつつ敵性勢力を圧倒的な火力で制圧する強化外骨格の筈なんだけどなぁ!?

 

なんでハンターの爪なんかでダメージ警報?

人間相手なら分かるけど、装甲に傷どころか"深爪"はヤバァない?

 

 

「旧式で民間・警察用に調整されている? それかハンターの威力がヤバい? いや前も似た感じだったか、今更ですかそうですか」

 

 

文句垂れても仕方ない。

操縦桿を動かし、右手のニクスマシンガンで弾幕を張りハンターの群団をミンチに変える。

建物に入られた奴は対処出来ない。 中に取り残されている民間人の無事を願う他ない。

今、俺が出たら死ぬもん。

守るどころじゃない。 寧ろ守って頼む。

撃ちつつ後退。 機体から黒煙が出て無理。

機体が爆発する前に脱出するけど、そうしたら俺がミンチになる番。

マジ助けて。 "再出撃"は飽き飽きなの!

と、願いが通じたのか味方が来た!

 

 

「誰か戦ってる!」

「ニクスA型です!」

「ハンターに囲まれてるぞ!」

「守れ! 撃て! 撃てーッ!」

 

 

"フルオート"の連射音。

PA-11と混ざり別の銃声も。

音が鳴る度、ハンターが弾け飛ぶ。

増援だ。

レーダー上、4人のみの味方だが頼もしい。

熟練揃いのレンジャーチーム。 名付けて。

 

 

「此方軍曹。 パイロット、無事か?」

 

 

軍曹チームである!

少数精鋭部隊ってとこで、かなり強い。

ここで粘れば彼等と合流出来るので、即時撤退せず耐えていたという訳ですね(うろ覚え。

 

 

「はい。 助かりました、ありがとうございます」

「よし。 だが機体は駄目そうだ、放棄しろ」

「了解」

 

 

言われて、素直にニクスを捨てる俺。

どうせ機動力ないし残弾も少なかったからね。

 

 

「警備員、いや現地配備の兵士か。 名は?」

「只野二等兵であります」

「只野? アークレイ、ラクーンの!」

「ご存知で」

「命令違反上等、万年二等兵としてな」

「さいですか」

 

 

酷い肩書き。 事実でも。

でも今はどうでも良い!

俺は軍曹に敬礼しつつ、報告を済ます。

 

 

「俺を残し班は全滅しました」

「分かった。 俺達と来い、FBC指令部が設置された建物にEDFの増援、物資が来ている。

そこに行き態勢を整え直す。 その武器だけじゃ辛いだろう」

 

 

そう言って、取り敢えずと別の小銃を渡された。

PA-11よりやや長いか、だがスマート。

 

 

「G&M-21Sだ。 ソイツもセミオートだが、破壊力が違う。 精度も悪くない、いざという時はソレで身を守れ」

「了解。 ありがとうございます」

 

 

破壊力のあるAP弾を撃てる奴を貰った。

貫通力がある訳じゃないが、ハンターを処理するには十分な火力だ。

 

 

「よし行くぞ!」

 

 

俺達は駆け出した。

指令部とやらにはFBC隊員もいる。

新人隊員のレイモンド。

後にBSAAに転属するパーカー、ジェシカも。

ただし、パーカー以外は後にスパイ(?)になるんだよな……ジェシカはFBC長官の僕としてだけじゃない雰囲気だし、同じくレイモンドも。

どこの所属なのか未だ不明。

アレかな。 HCFとかコネクションかな?

知らんけど。

 

 

「EDF!」

 

 

結局、信用出来るのはEDFだけかな。

BSAAも後々怪しい雰囲気が出ているし。

 

兎に角、今は今。

俺達は戦場を駆ける。

 

記憶が正しければ3週間、この都市で戦う。

その後は……太陽光で焼き尽くされる運命だ。




G&M-21S
破壊力に優れたセミオートマチック・ライフル。
大型の特殊AP弾を発射する。 弾丸が特殊な為、機構はセミオートとなっている。
弾丸が大型の為、空気抵抗による威力低下を起こし難い。 射程距離も長く、離れた敵にも大きな威力を発揮する。
PA-11と比べて、ややスマートな見た目。
でも例により旧式化した銃。 在庫処分か。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。