バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
前回のあらすじ
キジュジュ自治区へ。

今回のあらすじ
話し合う上層部。
只野、落ち着く暇もなく……。


37.巨悪と小さな善

BSAAは世界のバランスが変わるという、某厨二病によるウロボロス計画を探る為に、生物兵器を取り扱う自称ビジネスマンのアーヴィング逮捕に乗り出した。

いざ出動、アルファチームが先行しようとしたところ、EDFから緊急連絡。 現場のキジュジュ自治区でバイオハザードが発生しているとの報告が。

想定外だったBSAAアルファチームは撤退。

装備、人員の部隊再編成に追われ、その間はEDFが受け持つ形となる。

 

 

「再編急げ! EDFに任せきりにするな!」

「プラーガ!? 居住区にいるのはマジニです! 欧州支部のレポートにあった奴の改良型と思われます!」

「BOW確認! これもプラーガ絡みかと!」

「緊急連絡! 飛行型を確認しました!」

「ハットトリック、離陸中止!」

「戻れカーク!」

 

 

慌しくなるBSAA。

その間にもEDFは過剰ともいえる戦力を投入して大暴れしていたが、肝心のアーヴィング逮捕には至っていない。

その意味ではBSAAの仕事は残っていた。 更に言えばウロボロス計画を潰しトライセルを潰す為に動かねばならない。

 

 

「あー、こちら"フォークボール"。 現場の指揮は久し振りなのでお手柔らかに」

 

 

BSAA御意見番、元代表オブライエンも参戦。

BSAAがまだ小さなNGOだったテラグリジア・パニックから数年。 国連傘下に組み込まれてからは一線を退き、推理小説系を書いていた彼だが、世界規模の惨事を直前に動く事にしたのだった。

 

正史ではテラグリジア・パニックの真相を求めて独断で作戦指示、FBC長官モルガンを追い込む事に成功するも、その後は一連の責任を取り自らBSAA代表を辞任。

しかし当世界線ではEDFの活躍によりFBC長官は逮捕、組織は早々に解散。 オブライエンは辞任する事なく、一応BSAAに籍を起き続けていた。

 

そんな彼はEDF総司令部参謀らとのコネもあり、部下からの信頼も厚く今回も協力してコトに当たる。

 

 

「しかし世界規模の軍隊には頭が上がりませんな、現場で派手にやるとは。 真相も爆風で吹き飛ばさないか心配です」

『そう言うBSAAにも不穏な影がある様だがね。 この事件、裏にウロボロス計画と大手製薬会社トライセルが絡んでいる訳だが、トライセルはBSAAの活動資金を出資している企業。 その辺り大丈夫なのかね』

 

 

オブライエンの小言にEDF参謀も返す。

互いに表向き反バイオテロ組織であるが、裏では悪い話もあるのだ。

BSAAの活動を支えている製薬企業連盟、その理事を務める大手製薬会社トライセル。 裏で実は生物兵器開発をしており、このキジュジュ事件を引き起こした組織でもある。

となればアンブレラ同様、BSAAにとって憎むべき敵となる筈なのだが、先述した通りトライセルは出資企業。 互いに都合の良い存在、振る舞いをする恐れがあり、EDFが怪訝な顔をするのは仕方ない事だった。

 

その件はオブライエンも良い顔をしていない。

何かしら対策をしなければと考えてはいた。

 

 

「あー、その辺は何とでも。 同情してくれるならEDF傘下に組み込んで貰えればと」

『組織に腐敗は付き物だがね、腐った蜜柑を好んで箱に入れる物好きではないのだよ』

「手厳しいですなぁ」

『まぁ良い。 それは後で話すとして、今は現場を収めるのが先決。 居住区はEDFがほぼ制圧したが、先の油田等はこれからだ。 その意味でもBSAAの仕事は残っているぞ』

「えぇ、重々承知で。 ウチからはエージェントのクリスとシェバが本隊より先に向かうでしょう。 また其方の世話になるので宜しくお願いします、えぇ」

『現場には伝えておこう』

 

 

クリスとシェバ。

内クリスは、相棒だったジルの情報を得てオリジナルイレブンの権限を行使、行方不明のジル捜索メインに西部アフリカ支部の作戦にバックアップとして無理矢理キジュジュ自治区に繰り出していた。

本部は良い顔をしなかったが、オブライエンやEDFはクリスへの理解を示しつつ、共に任務を遂行する事にした。

合流したシェバもクリスに協力し、共に戦火に飛び込んでいく。 本人達は不退転の覚悟で行動を続けるもんだから、まぁ昔みたいに可能な限り可愛がろうと思う。

 

なお、クリス達に武器装備を渡す為に潜伏していたレイナード・フィッシャーはEDF隊員により助け出されているから安心(子供ボイス)!

正史だとマジニによって処刑されてたからね。 そうならず良かったと思うの。

 

 

「突然派手に始めやがって! イかれた連中め!」

 

 

文句を言われたが五体満足なんだからヨシ!

 

 

『支援はするが、我々なりのやり方でやらせて貰うぞ。 文句は受け付けん』

「とか言いますが、クリスにジル生存の情報を流したのは貴方達EDFでしょう。 ストレートに恩を売った方が仲良くなれたのでは?」

『ふんっ。 ウロボロス計画ほど噂になり得ない情報だ。 あとは現場の情報提供者に責任を取って貰う』

「"マンネン"ですかな」

『既に二等兵ではないがね。 まぁ最近はまた昇進が遅れているから強ち間違いではない』

「何にせよ感謝します、えぇ」

『それは本人に言うが良い』

 

 

こうして上層部は雑談を続ける。

現場が知れば、話している暇あるなら武器弾薬、増援寄越せと喚きそうであるが。

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

どうも"マンネン"の只野です。

上等兵になって早数年。 昇進せず記憶通りの事件が起き続けていますまる。

今はウチらの部隊がキジュジュ自治区を制圧したところ。 瓦礫の山である。

爆弾でも落ちたのかな?

あいや落ちたんだけど。 空軍も来たからね。

 

 

「制圧!」

 

 

そんな瓦礫の山に響くビークルの重音と相変わらず煩いEDF隊員の声。

隊長と部下のやり取りを無線で聞きながしつつ、俺はギリギリまでタイタンの副砲席で寝る。 どうせ記憶通りだ。 今のところは。

 

 

「武器弾薬補給後、油田方面に転進。 そっちでもバイオハザードだ、準備はしておけ」

「イエッサー!」

「本部より連絡! BSAAからクリスとシェバが派遣されているので合流してから向かえとの事!」

「なに? 本隊はまだなのか?」

「はっ! 未だ再編成中。 デルタチームは間も無く来るものと思われますが」

「全く本部め。 厄介事を押し付けたな」

 

 

まぁ、それはそう。

クリスとシェバは優秀なBSAA隊員だが、組織的、政治的には邪魔者側だろう。 表向きはBSAAからの代表、逮捕目的、増援等、ものは言い様であるが。

ぶっちゃけるとEDFに押し付けた訳だ。 後々イーサン絡みになってくると、いよいよクリスはBSAAと不仲な感じになるし。 その時EDFは如何に。

 

 

「どうします?」

「構わん、合流する。 味方は多い方が良い」

「了解」

「出来ればデルタとも合流。 油田には先遣隊を編成、送り込む……おい只野!」

 

 

聞こえないフリしとこ。

 

 

「寝たフリは止めろ。 お前には油田方面に向かって貰う、なにクリスとシェバも向かうそうだ。 旧友同士親睦を深め合え」

 

 

そんな配慮要りません。

などと思っても権力には逆らえず。 結局、俺は後々来るクリスとシェバと共に油田方面へ向かわされる羽目になるのだった。




再びオブライエン。
不穏なBSAA、その中に混ざる善悪的な。
どうなる事か。

次回未定(殴。
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