バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
RE:4も始まり、EDFもコードNがあり、どうしようかと思いつつ。


39.アーヴィング戦

油田施設上空を飛び回るブルート。

クリスとシェバは銃座につき、地上にいるマジニに向けて撃ちまくる。

着弾する度に施設が損傷、大きな爆炎と煙が上がり、巻き込む形で次々と敵が吹き飛んだ。

敵側もロケランなど、多少の飛び道具はあれど数は揃わないらしく、あってもボウガンの火矢程度では重武装ヘリを堕とすには至らない。

 

 

「ブルートは機動力がない分、装甲が厚めだ! ボウガンは勿論、多少の銃弾程度で堕ちやしない!」

 

 

パイロットの只野君は相手の武装が貧弱と見るやイキり散らした。

情けないが、これは試合ではなく戦争みたいなものなので、安全に倒せるに越した事はない。

 

 

「この機関砲、凄い威力だな!」

「そうね、連射が効かないのがもどかしいけど」

「ドーントレス重機関砲だ! 初期型だが大口径で威力は凄まじい、扱い熟してくれ!」

「全部相手に出来るほど弾数はないぞ!」

「ああ、さっさとアーヴィングを見つけよう!」

 

 

暫く地上の敵を施設ごと吹き飛ばしていると、離れた所に大型ボートを発見するシェバ。

そこには人影が。 白スーツを着たビジネスマン、目標のアーヴィングだ。

 

 

「いたわ! ボートで逃げようとしている!」

「只野!」

「分かった!」

 

 

ヘリの機動を変えてボートへ。

向こうも同時に動き始めると、遁走開始。

護衛のマジニがボートに搭載されているミニガンをブルートに撃ちまくってきた。

無数の火花がブルート装甲表面に散る。 だがそれだけ。 中の人は痛痒にも感じない。

 

 

「護衛はこっちと同じく銃座の2人だけだ! 吹き飛ばして丸裸にしてやれ!」

「賛成だ!」「ええ!」

 

 

容赦無く大口径弾を撃ち込み、銃座もろとも護衛を吹き飛ばすクリスとシェバ。

貫通弾がボートの端に大穴を開け、ボートは停止。 浸水が緩やかに始まり、アーヴィングは絶体絶命となった。

 

 

「アーヴィング! もう逃げられないぞ、大人しくお縄につくんだ!」

 

 

ところがアーヴィングは抵抗の意思を見せる。

何事かブツブツ言うと、取り出すは赤い液体の入った容器、いや注射器。

 

 

「EDFにBSAAのタッグときたか。 どいつもこいつもコケにしやがって……誰のお陰で金が集まったと思ってやがる……俺はなぁ、お前ら屑とは違うんだよッ!!」

「おいやめろ!?」

 

 

それを首筋にブスリと注入。

忽ち苦しみ始め、次には背中から蛸の様な触手を何本も出しては海へと落ちた。 刹那。

 

 

「ひゃはははっ!」

 

 

クラーケンかよという大型BOWへと変貌したアーヴィングが水面から現れる。

人間の体から瞬時に巨大化するとは、相変わらずウィルス含む生物兵器は恐ろしい。

ツッコミ所もあるだろうが、現実を見せつけられている只野君からすれば勘弁して欲しい光景だ。

 

 

「結局こうなっちまう!」

 

 

悪態を吐きながら伸びてくる触手を回避。

装甲が厚めなブルートといえど、触手で叩かれたら質量差で墜落しかねない。

 

 

「歴史の修正力って奴か!?」

「何の事か知らないが、やらなきゃやられるぞ」

「分かってる! 操縦は任せて攻撃を頼む!」

「任せて。 奴にたっぷり喰らわせる」

 

 

只野は水面上を旋回。

クリスとシェバはドーントレス重機関砲の残弾を全て叩き込む。 相手は巨大化した分、マジニより当てやすく大口径弾が良い味となり相手を追い詰める。

 

 

「グギャハッ!?」

 

 

巨体から水飛沫と共に飛び散る体液。

水質汚染が心配だが、今更か。 後でEDFやBSAAが解決する。 たぶん。

 

 

「相変わらず弾丸が効いて何よりだ」

 

 

と、只野君はバイオ兵器に今更ながら言っているが、何でも弾丸で解決する訳ではない。

毒ガス等の形にないモノ相手じゃどうにもならない。 銃火器は飽くまで感染者や犯人グループ相手の護身用である。

また、将来起きそうな特異菌事件、その時の大型目標に対しては血清弾を撃ち込む様でなければならなかった。

それでも他の大型BOWは弾丸で倒せそうな奴らも少なく無かったかに思えるが……あまりツッコミをするのは野暮か。

 

 

「ゴホッ、ガッ……」

 

 

やがて化物の口部分からアーヴィングの人間部分が分離、沈むボートに吐き出される様に転がった。

 

 

「只野、奴に聞きたい事がある」

「了解。 着陸無理だから飛び降りてくれ」

「だから高度を下げてくれると助かる」

「EDF隊員なら、このままでも平気なんだが」

 

 

只野はブツクサ言いつつも指示に従い高度を水面ギリギリに下げていく。

クリスはヘリから出てボートに飛び移ると、貧弱のアーヴィングに状況を聞き出す。

 

 

「知っている事を全て話して貰うぞ!」

「ぐっ……今更足掻いたって何もならねぇよ」

 

 

その言葉は只野の方が効く。

が、言っても仕方ないので先に進む。

 

 

「良いから答えろ! ジル・バレンタインについても何か知っているのか!?」

「……クリス、か? お前があのクリス? ひゃは、ははは!」

「何がおかしい!」

「この先に答えがある。 最もお前らにとっては地獄だがな……」

「なんだと?」

「ああ、悪くない気分だぜ……先に地獄に逝って待ってるからよぉ、ひゃは、はは!」

「これ以上は時間の無駄な様だな。 とにかく先に進む他ない。 只野、シェバ、行くぞ」

 

 

クリスは沈むボートからヘリに戻る。 もう振り返る事もしなかった。

正史だともう少し激しく問答していたかに記憶する只野だが、多少変化が生じているのかも知れなかった。

特にこの後の無線で確信に変わる。

 

 

『こちら戦略情報部です。 只野上等兵、サポートします』

「今更。 安全な場所からナニが出来るんです」

『その先に隠蔽された施設を確認しました。 ウロボロス計画に関わるものと推測します』

 

 

今更そんな情報が何だというのだ。

只野は思ったが言わなかった。 記憶にある通りでも放置する訳にいかない。

 

 

「丁度俺たちも向かう所でしたよ。 あ、それと情報吐いたアーヴィングはBOWに変貌したのでやむ得ず殺しました」

『分かりました。 増援が向かっています、そのまま任務を続行して下さい』

「だとさ、クリスにシェバ」

「元よりそのつもりだ」

「ええ。 真相を確かめなきゃね」

 

 

只野は操縦桿を動かし、先へ行く。

既に陸地が見えてきたが、当然、そこでも平和に終わる事はあり得ない。

始祖花のある訳分からん遺跡や、トライセルのアフリカ支部長なアクセラだの、某厨二病だの、ジルとの再会だの、連中によるウロボロスウィルスが入ったミサイルだの爆撃機だのと絡んでいく。

EDFも混ざり、果たして世界の往く末は如何に。




リアル不安定もあり失踪しそう(殴
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