キャラが多くなると会話が難しい……。
カルロスとジルはコーカサス研究所で出会ってましたね……。
『こちらクラウザー! トライセルの女支部長が突如化物に変貌、交戦中だ、援護求む!』
『カルロスが急行中! 持ち堪えろ!』
外部、コンテナが積まれた場所にて。
エクセラが正史通りの展開を見せ、ウェスカーの所為で化物に。
今回は追手から逃れる為、捨て駒として使用された様だ。 どちらにせよ敵である。
そんなエクセラ。 最早人間の姿は何処にもなく、ウロボロスによる大量の触手の塊となりウネウネし、クラウザー大尉率いるEDF本隊とBSAAデルタチーム相手に鞭打ちプレイをかましていた。
残念ながら、そんな趣味は皆にはないので、クラウザーの戦闘指示の元、ブレイザーなどで応戦している。
「フェンサー前進! 盾となりつつフレイムリボルバーで焼き払え!」
「任せろ!」
「レンジャー! マグマ砲とナパーム弾!」
「イエッサ!」
「エアレイダー! バルジレーザー照射!」
「了解!」
「戦車隊、メルトバスター!」
「撃ちまくれっ!」
「拡散する前に押さえ込め!」
轟々と火の海になる港。
EDFによる汚物の消毒が行われるも、捌くには時間が掛かりそうだ。
デルタチームの面々……隊長のジョッシュ、合流したジルらはブレイザーを拝借して光線を撃ちまくり援護しているが、こうしている間にも爆撃機を積んだ大型船……空母モドキが出航してしまう。
「ウェスカーが逃げるぞ!」
「ウィングダイバー!」
「はっ……きゃあ!?」
触手の相手もそこそこに、飛行ユニットを背負うウィングダイバーが向かうも、触手が鞭の様に振り回され、叩き落とされてしまった。
「くそっ逃げられたか!」
「海軍が近海にいる、空軍も追跡しているから逃げられやしない。 だが任すのも危険だ、成る可く我々陸軍で片付けるぞ」
言いつつ、赤いスモークを焚く。
戦闘ヘリを要請しつつ先の予定を組み直す。
「ウロボロスを撒き散らされたら大惨事だ」
「良い方法は無いの?」
そんな時。
コンテナを飛び越えて着地するは、グラビス型ヘビーコンバットフレーム。
剥き出しのコックピットにはカルロス、グラビスの肩には只野とクリス、シェバである。
「焼肉パーティーに飛び入り参加だ!」
挨拶とばかりに、カルロスがトリガーを引く。
ヘビーリボルバーの貫通弾が肉塊を細かくし、ミサイルの爆発でミンチより酷いナニかに。
辺りに汚い肉汁が飛び散り、本隊らに雨となり降り注ぐ。 もれなく顰蹙を買った。
レッドカラーやゴールデンカラーの火炎放射器ならこうならず済んだが、無いものねだりしても仕方なく。
「カルロスに只野……貴様と言う奴は……」
「いや、やったのカルロス軍曹なんで」
「あ、おま、只野だって立場逆なら格好つけて撃ってるトコだろうが!」
「久し振りかしらカルロス軍曹。 助けてくれたのは嬉しいけど今、遊んでる場合じゃないのよ」
「まぁ皆共々落ち着けってミス・バレンタイン。 コレで邪魔者はいない訳だ。 で、現実問題、首謀者のウェスカー野郎は何処だ?」
「あそこだ」
海の先に視線を向ける。
釣られて見れば、大型船が離れているところ。
「おいおい、これだけの戦力で逃したのかよ。 始末書や降格じゃ済まないぞアレ」
「それより世界の心配をしろ」
「そうだぞカルロス」
只野が真面目に言いつつ、クリスとシェバ共々降りていく。
BSAA組はデルタ隊長のジョッシュらと軽く敬礼して挨拶を交わしつつ、EDFの出方に合わせる。
「流石にあの距離は、コンバットフレームのブースターじゃ無理だぞ。 フェンサーの方がまだ飛距離がある、だからとウィングダイバーでもアソコまで届かない」
「心配するな。 適切な力を用意した」
クラウザーが言うや、輸送機ノーブルがやって来て、コンテナ投下。
中からは最新鋭戦闘ヘリのヘロンYG20。
機動力が旧式のN9エウロスより高く、これなら船になら追い付ける。 流石に爆撃機までは追えないが。
「わお、さすが大尉殿。 で、これ1人乗りだけど誰が乗るんだよ」
「決まってる。 只野上等兵!」
例により只野の名前が使われる。
本人も慣れている筈だが、面倒だと同じ手を使おうと悪足掻き。
「すみません、また無線の調子が」
「生声で、目の前で会話してる筈だが?」
「難聴、閃光弾の喰らい過ぎかな。 それともさっきの衛星砲の影響が……」
「良いから追跡しろ! 俺も後から向かう!」
哀れ只野君、クラウザーのムキムキ腕に首根っこを掴まれて、強制的にコックピットに放り込まれた。
「お前が1番適任だ。 それに世界を守るだけの力もある、期待しているぞ」
「期待外れも良い所って言われそう」
「心配するな。 この任務に失敗すれば、そう宣う奴も消える。 何も問題はない」
「それ以上の問題だらけの絶望世界になりそう」
「それが嫌なら足掻け。 よし、逝け!」
最後の意味が酷く聞こえたが、只野としても世界を終わらせる訳にはいかない。
ましてや死ぬ訳には。 ここまで来てやり直しの再出撃は勘弁なのだ。
「只野上等兵、逝っきまーす!」
半べそで冗談を叫びつつ、また1人で船に乗り込みに向かう只野君。
後からクラウザー達も来るそうだが、テラグリジアの件を思うと、基本今回も1人なんだろうなぁと憂鬱になるのだった……。