バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
データが飛んで焦りつつ書き直し。


49.バリー・バートン

バリー・バートン。

元STARS隊員。 頼れるおっさん。

専用のサムライエッジに並び、マグナムリボルバーが印象深いキャラである。

忌わしい洋館事件以降、表舞台に出る事は無かったが、リベ2にて再登場。 娘のモイラを助ける為に再び戦場へ。

 

正史ではモイラ拉致から半年後に上陸するも、今回はEDF絡みで早々に上陸。

只野とも何年振りに再会。 海岸まで迎えに行くと互いに破顔し、握手を交わして懐かしい戦友同士語り合う。

 

 

「とっつぁん! 歳食っても相変わらず!」

「只野か! お前も相変わらずだな!」

「ラクーンの時はジルにブラット、マービンやロバートを助けてくれた事、改めて感謝する」

「モイラも無事だ。 案内するよ」

「把握済みか。 仕事の早さも相変わらずだな」

 

 

年齢の差あれど互いに気にしない。

なんなら上官とも気楽な会話をしてしまう只野達EDF隊員だ。 今更である。

 

 

「でも来るの早くない?」

 

 

只野は聞く。

正史と違う展開は確認しておきたい。

対してバリーは簡単に説明してくれた。

 

 

「EDFからBSAAに連絡が入ってな。 俺個人にも直接元代表……オブライエンから話された。 それで、ひと足先に来たという訳だ」

 

 

成る程と頷く。

やはりEDFが関与したからかと。

モイラ絡みとはいえ、アドバイザーであるバリー個人にも連絡行くとは。 事件は起きてしまったが、それでも上層部は只野情報を参考に動いているらしかった。

また、テラグリジア絡みで活躍していたBSAAオブライエンも未だ活動している様子。 名前が聞けただけでも良い事なのかも知れない。

 

 

「他にも聞いている。 ウェスカーの件とかな」

「そうか。 そっちも早くて助かるよ」

「アフリカで奴の呪いが終わらんとは」

 

 

苦虫をを噛み潰したような顔のバリー。

呪いというのも間違いでは無い。

全てのバイオテロで無いにせよ、裏で暗躍を続けたアルバート・ウェスカーだ。

奴が生きている限り家族が危険に晒されるリスクはあった。 洋館事件ではハッタリとはいえ家族が人質に取られて協力させられたのも大きい。

約2年前のキジュジュで奴が死んだと聞けば、漸く危機から解放された……と思えば、今度はコレだ。 しかも家族、娘のモイラが実際に巻き込まれた。 サイアクだろう。

 

 

「今度は此処さ。 同じ名の別人だけど」

「とにかく今はモイラが心配だ」

「分かってる。 直ぐそこの通信施設にいる。 護衛のナイトはスティーブ君だ」

「ロックフォートの、クレアの相棒か」

 

 

途中ウィルスの影響で巨大・凶暴化した虫をナイフや拳銃弾で退けつつ、共に向かう。

昔ほど若く無いが、重武装ながら動きは良い。

バリーも専用サムライエッジは大口径から小口径弾に変更、この歳で良いポテンシャルを出せる様に工夫している。

 

 

「情報通り、この島はイカれてやがるな」

「だからEDFが来たのさ」

 

 

言うが早いか、島中から爆音が響き始めた。

話の制圧部隊が派手に始めたのだ。

陸軍の各基本兵科がドンパチしている。

それも始まったな程度の感覚でしかない只野とバリー。 それだけEDFがこれまで世界中で祭り騒ぎをしてきたという事だ。

それはそうと、バリーは只野の腰の拳銃を見て目を細める。 思うモノがあったのだ。

 

 

「……只野、お前のサイドアームだが」

 

 

聞かれるのは想定の内だったので、只野は何食わぬ顔で説明した。

 

 

「野郎のだよ」

 

 

そのサムライエッジを抜くと、バリーに見せる。

アフリカの時、火山島で拾って私物化している。

元STARSのバリーとしては色々複雑な銃だ。

それがアルバートモデルともなれば。

後々のベイカー邸事件辺りでも登場するが、只野のは奴の形見そのもの。 人によっては忌わしい数々が凝縮されている呪具。

 

 

「なんでまた」

「"ウェスカー"に引導を渡すまで、コイツをぶら下げておこうかと。 終わったらクリスか誰かにでも渡そうと思う。 拒絶される様なら捨てるけども」

 

 

なんなら奴の息子にでも。

彼は傭兵をやっている。

機会があれば、渡せるかも知れない。

親父の事をお袋を捨てたクソ野郎だと思っているが、クリスとのやり取りから、情が無い訳でもなさそうであるし。

 

 

「趣味が悪いとは言わん。 只野なりのケジメを付ければ良い」

 

 

一方、バリーは拒絶する事もなく任した。

洋館のみならず、只野がラクーンやその後のバイオテロと戦い続けたのを知っているから。

憎む気持ちは同様で、同時にケリの付け方がそれぞれなのも理解していた。 洋館事件の後、生き延びた隊員がそれぞれ動いた様に。

ビリーやレベッカがどうしていたかは分からないが。 レベッカは映画の方で登場して事件に巻き込まれたりと大変そうであるが、ビリーはどうなんだろう。 生きていて欲しいとは思う。 願わくば悪の道に走っていません様に。

 

 

「ケジメね……繰り返しているとな……」

「どうした?」

「いや、何でも。 ほら着いたぞ」

 

 

話している内に通信塔。

窓から僅かに見える男女の影。

 

 

「なぁバリー」

 

 

先に向かう"父親"の背中に声をぶつける。

最も他人事である言葉だが。

 

 

「和解しなよ」

 

 

短く言えば「ああ」と短い返事。

互いに期待はしない。 取り敢えずの前向きさ。

そうして扉を開いていく。

これが明るい未来なのか違うのか。

只野も全てを記憶していないし、違う展開について行く事は難しい。

 

 

「サイアクではないが」

 

 

そう自身に言い聞かせつつ、只野も後を追った。

会話を聞きつつ、周囲への警戒を怠らない。

 

 

「バリー!」

「やっぱり来てたのね」

「クレアにモイラ。 それとスティーブか、皆無事で何よりだ。 さぁ帰るぞ」

「サイアク」

 

 

毒吐くモイラ。

この状況程度では不満の声は鎮まらない。

やはり半年間サバイバルして貰わないといけないのか。 良くも悪くも我儘言える贅沢がある精神状況め。

かと只野は思えば、進み出るスティーブ。

神妙な顔つきで語り出す。

 

 

「"新人"、言う程サイアクじゃねぇぞ」

「スティーブ先輩?」

 

 

モイラは兎も角、バリーとは初対面。

であるが、娘のモイラと彼とで冷戦状態なのは聞いていた。

かつて父親絡みで母親が殺され、投獄されるという酷い目に遭った挙句、正史では途中でゾンビ化した親父に出会ってしまい、仕方なく始末したスティーブ。 故に2人の親子関係に思う所があっての口出し。

 

 

「俺の親父は碌でもねぇ奴だったさ。 悪い事して捕まって、挙句に最後はゾンビになりやがった。 けどよ、お前の親父はどうだ。 こうしてヤベェ時に助けに来てくれて、それに五体満足じゃねえか……俺の時と違ってな」

 

 

普段の軽い言動とは裏腹に、自身の重い経験談を交えて話す。

クレアは共に行動していたから知っているが、多少聞いた程度のバートン親子も、その雰囲気に口を閉ざしてしまう。

 

 

「後悔しないようにな。 言えるのはそれだけだ」

「はい……ありがとうございます……」

 

 

スティーブの語りに、しおらしくなる皆。

無駄に歳とった訳ではない。 頼れる先輩ナイト君に成長したという事か。 やるなスティーブ君。 あの時助けて正解だった。

などと偉そうに認めた只野君は仕切り直す。

 

 

「じゃあ後悔しない為の行動を始める。 君達には島を脱出して貰いたい訳だが。 それには護衛がいるよな、それでやむ得ず民間人が俺みたいなEDF隊員と一緒に動かないといけないかも知れない。 君達が望むなら」

「そりゃフリって奴か?」

 

 

スティーブがいつもの雰囲気で軽く聞く。

その様子に不思議な安堵感を覚えつつ続けた。

 

 

「で、どうする?」

「じゃあ───」

 

 

皆が思案し、やがて決める。

バリーとしては即刻脱出して欲しかったが。

 

 

「───全員で行こう」

「サイアクなピクニックだ」

「結局こうなったか。 サンドイッチはないぞ」

 

 

歴史の修正力か否か。 +αなメンバーで島の探索が開始されるのであった。




民間人をまた連れ回す只野……。

次回未定(殴
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