バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
塔目指して。
制圧部隊も見えない所で暴れているので、あまり時間を掛けない方が良いと思いつつ。


51.塔へ。

只野は近くのウィングダイバー隊からハンディセイバーを、レンジャーチームからT4ストーク等を借りているところだった。

早速だが小言を言われた。 オープン回線で喚いたのだから当然であった。 民間人を連れ回してる事情は皆の知る所にある。

 

 

「只野君、皆に迷惑掛けちゃ駄目でしょ」

 

 

などと旧式より更に際どい最新鋭な服装のウィングダイバーお姉さんに咎められるも、当人はレ⚪︎プ目で感情を消した声で返すのみ。

 

 

「本部に言って下さい。 俺は悪くない」

 

 

などと供述。 後は手早く弾倉、初弾チェックして遁走する只野君。

アンダーアシストでないにせよ、ハイブリッドプロテクターで動きは素早かった。 慣れた動きだ。 それでもフライトユニットなら追い付ける速度である。 けれど追いかけず背中を見送るばかり。 只野は問題児である一方、実績も知っているつもりだ。 それ故、咎めても本気で止める隊員は少ない。 上層部も好きにやらせている(ただし戦場にはブチ込む)。

 

さてもモブ隊員達が協力しつつも心配してくれている件は只野君、とても感謝している。 だがEDF上層部、お前は駄目だ。 前者で既に述べた通り「情報提供者を地獄にブチ込むブラック勤務ってマ?」である故に。

 

ところでTZの前身T5じゃないのかって?

あれの見た目は完全にTZだからね。 差分化の為のチョイスだよ(メタ

その癖、改修型のMK2じゃないのは置いておく。 でもT4の時点で根本的に構造が見直しされて性能が大幅に上がった素晴らしいアサルトライフルだから(言い訳。

それなら量産型ブレイザーどうした、というツッコミもありそうだが無視しておく。 あまり同じの出しまくってもねぇ……いつもの在庫処分だよ(殴。

 

さても日が昇るまでバリー、スティーブ、ゲープが交代で見張りをして仮眠していた。 EDF制圧部隊の祭り騒ぎで碌に寝れてないが。 代わりにその影響でヴォセクが襲撃される事はなかった。 アレックスも拉致当初の余裕なんて消し飛んで余りある状況だろうし。

 

そんな訳で。

ペドロは恐怖に負けて発症するフラグを回避しつつ腕輪の解析を進めた。

日が昇る頃には結果が出た。 纏めたメモを皆に見せつつ彼は説明する。 ビビリに目を瞑れば有能な人物に違いない。

 

 

「みんな聞いてくれ。 腕輪を解析して分かった事を伝えようと思う」

「おう聞いてやるよ(既に知ってる)」

「只野は何で偉そうなんだ」

「深夜テンションだろ気にするな」

「そうだ気にするな。 洋館でもそうたった」

 

 

男性陣からディスられる只野を置いておき、話を続けるペドロ。

今は恐怖より哀れみの感情が出てきた。 落ち着いたら酒を共に飲みたい気持ちに駆られつつも説明を始める。

 

 

「─── それでGPSユニットを確認した。 監視者と名乗ってたが送受信機能でコッチの位置を本当に把握してる節がある。 それと生体センサーで着用者のヴァイタルサインが送られている。 恐らくウィルスが投与されてるってのはガセじゃない……」

「マジかよ」「サイアク」「オーバシアめ」

 

 

テラセイブの面々が不安混じりに腕輪を睨む。

バリーも顰めつつ、話を聞き続けた。

 

 

「周波数解析の結果、発信元は島中心部。 障害物が少なく高い位置。 つまり、あの塔だ」

「そうか」

「只野?」

 

 

とっくに答えを知っている只野。

驚くまでもなく、相槌を打つのみ。

 

 

「EDFも怪しんでいたからな」

「なら向かいましょ」

 

 

クレアは言う。

正史ならそうしたが、今回はEDFがいる。

 

 

「勇ましいのは結構だけど、部隊に任せろ」

「でも」

「腕輪やウィルスなら心配するな。 後で工兵か技研に頼んで解除して貰うから」

 

 

周囲を見やる。

爆音は島中央へと移動している。 センサー反応も大方の戦力は中央を目指していた。 島中心に聳える塔、中にいるアレックスが無力化・制圧されるのも時間の問題だろう。

心配なのはナタリアや他の生存者だが……と、ここで無線を聞く。 部隊は只野の都合の良い様に動いてくれていた。

 

 

『此方R3狙撃班。 ウロボロスを確認』

『t-フォボスだけじゃないのか』

『我々に慌てたか。 もう遅い!』

『海軍が海域を封鎖。 艦砲射撃準備ヨシ』

『島外周部ほぼ制圧。 予定通り塔を目指す』

『チーム3・4は前進!』

『突撃だーッ!』『EDFッ! EDFッ!』

『証拠がいらないなら塔を吹き飛ばすのに』

『例の問題児は?』

『単独行動中です』『いつも通りさ』

『それよりナタリアの捜索・回収急げ』

 

 

問題児だの、いつも通りだの、それより発言だの残当言葉を気にしない只野も塔を目指す事にした。

戦力としては十二分。 負けはない。

正規軍も混ざり何も怖くない。 ナタリアを見つけても今更感。 アレックスは何も出来ない。 悪足掻きでウロボロスを自らに投与、化物になろうと返り討ちにして終わりだ。

単独か2人1組によるマグナムやロケランで滅されるバイオのボス達だ。 EDFのガチ装備部隊なら複数体出たところで同じ。 在庫処分セール部隊でも何とかする。 何方にせよ怪物と戦い殲滅する。 それがEDFの伝統だ(殴。

 

 

「どうしてもってなら、クレアとスティーブだけついて来て欲しい。 後は海岸方面へ脱出。 適当な部隊に見つけて貰って。 それまでバリーとペドロが護衛で」

 

 

唯一の現役軍人としてイキる只野君。

 

 

「はー、お前にも困ったモンだ」

 

 

バリーは何度目か分からぬ溜息。

ゲープも只野の行動力と勇猛さを認めると同時に大雑把な不良軍人なのを理解して不満気だ。

只野は慰めの言葉を述べつつ先へ進む。

 

 

「武器なら貸すから。 とりまゲープ、このT3貸してあげるから後ガンバ。 元軍人らしいから扱えるっしょうん」

「そういう問題じゃねぇだろ」

 

 

文句を受け流してゴリ押す只野。

そんなやり取りに、ペドロは賛成する。

 

 

「お、俺は脱出に賛成だけどね」

「ペドロ?」

 

 

まだいる仲間をさておき、一目散に逃げ腰のペドロに非難の目を向けるクレアとモイラのイケイケ派女性陣。 対してペドロはビビリ散らしながらも説明する。

 

 

「だ、だって仕方ないだろ。 俺達しかいないならまだ分かるけどよ、プロが来てるなら任せた方が良いって」

 

 

至極正論である。

そも、強いとはいえ民間人を連れ回して事件を解決しようなんて正気の沙汰じゃない。

正史と違い軍隊が来てるのだから後は任せれば良い。 生存者も助けてくれるし、向こうの方が装備も戦力も充実してるのだから。

自分で真実を見なきゃとか、納得出来ないからと動くべき状況ではない。 どこぞのヒーロー気質ムーブをかましてる場合ではないのだ。

 

 

「それはそう」

 

 

只野は賛同しつつ、続けて言う。

 

 

「生存者の救助。 脱出。 皆の望む事は大体は俺達EDFがやる。 それでも死ぬ思いして直接戦ってエグいモノを見る為に行動する。 構わないってならついて来れば良いさ」

「只野はどうするの?」

「俺は隊員だからね。 戦いに行くしかない」

 

 

軽い口調に重さを感じ、皆は沈黙する。

それでもそれぞれは行動する。 結局は只野の言う通りのメンバーとなるも。

再編成後は只野、クレア、スティーブというロックフォート島メンバーとなった。

バリーはゲープと共にモイラとペトロを守りつつ後方の部隊に回収して貰う事になる。

 

 

「覚悟は良いか?」

「勿論」「このメンバー、懐かしいな!」

「ほんじゃ行きますよ」

 

 

こうして塔を目指す。

アレックスはまだ息してるか知らないが、ナタリアは助けねば。

あとニールが生きてればボコさねば。

ただ只野は思う。 ここまで正史通り。 たぶん、また同じパターンになりそうで、眉間に皺を寄せるのだった。




更新未定
リアルが相変わらず不安定の中。
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