バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
処刑場? 採掘場? バイオの謎解き?
これはEDF主軸です。
邪魔な障害物は爆破して強行突破。


52.装備と疑惑

バリーに他面々を任せ、塔に向かう只野達。

途中で出会った制圧部隊の面々からは適当に装備を借りパクしつつ先へ往く。

爆発痕と瓦礫の山と化した街を抜けつつも、周囲に敵影は無い。 t-フォボスによるゾンビなのやウロボロスの触手塗れは制圧部隊がキッチリ倒して行ったらしい。

が、しかし。 恩恵を受けている筈の只野君とスティーブ君は文句ばかり口走っていた。

 

 

「レンジャー装備は使えるけど、それ以外は完全に駄目だ。 普通に使えない」

「フェンサー格好良いのにな。 全身鎧だし」

「ウィングダイバーのは軽くて良いのに」

「エアレイダーは特性上、借りれないし」

 

 

兵科による装備に物申していた。

借りパク民の分際で屑である。 ただレンジャー装備しか使えないのは仕方ないとも言えた。

 

フェンサーは強化外骨格パワードスケルトンのパワーで生身の人間が持てない機関砲や大砲を片手でブッ放つ兵科だから、先ず扱えない。

ウィングダイバーは光学兵器で軽量な兵器が多いが、使うにはエネルギー供給をしなければならず、それには飛行ユニットのコアや、脳波誘導装置のサイオニックリンク等が必要と、これまた一般には使えないのだった。

 

ただ独立起動装置はその限りではない。

コアが装置内にあるのでユニットを用意する必要はなく、これなら使えるだろうと護身用でモイラにハンディセイバーを持たせている。

 

 

「でもモイラに渡したハンディセイバーは使える筈。 光の刃を瞬間的に形成し敵を斬る武器だ。 ゾンビ程度なら一閃で終わりさ」

「只野、装備を調達してくれたのは有難いけど、モイラは戦った事ないのよ。 銃じゃないとはいえ、本格的な武器は……」

「大丈夫大丈夫、だって使った事ないんだから」

「使った事あるみたいに言われても困るのよ」

「バール振り回せる力があればイけるから」

 

 

クレアに飽きられた一方、スティーブはニコやかに話を引っ張る。 ここが戦場なのを忘れてそうだ。

 

 

「その武器、俺にあっても良くね? 昔のサブマシンガン2丁持ちみたいにすれば格好良いだろ!」

「フェンサーみたいな思考だな」

 

 

ロックフォートでの戦いを振り返る。

あの島で、まぁその後もだが、スティーブは結構凄い振る舞いであった。

ルガー拳銃を両手にそれぞれ持ち戦うのみならず、サブマシンガンM10の2丁持ちフルオート射撃をして、リコイルコントロールとかどうしてんのとツッコミを入れる間もなくゾンビの大群にオラオラしていた。

レンジャー隊員なら兎も角、民間人に過ぎないスティーブが訓練なしでノリと勢いで無双の勢いで振る舞えたのは凄いと思う。

歳を多少重ねた今でも何処かでやってそうで怖いが、只野としては咎めておく。 彼も良い大人である。 手元にはTZがあるのだし。 民間人が最終型を持ってるのも妙だが。

 

 

「格好だけで生き延びれる程、甘くないぞ」

「なんだよ急に。 良い子ぶりやがって」

「ようは今ある物で我慢しろと。 でなきゃ君がウィングダイバーのお尻を舐める様に眺めていた事をクレアにバラす」

「意味わかんねーよ!?」

 

 

揶揄いつつ進む。

道中の建造物は制圧部隊の重火器や空軍の重爆フォボスがバラ撒いたクラスター爆弾で粉々にされており、特に苦労せず進む事が出来た。

やり過ぎな気もするが、これでもエアレイダーによる座標誘導で化物除く死傷者は出ていない。

 

塔までの道のりは本来、殺人マシンだの罠だのプロメテウスの像だの訳分からない狂気の連続であるが、天下のEDFが馬鹿正直に講釈聞いたり罠の解除を試みる筈が無い。

ゴリアスでゴリ押してるか、空軍の重爆フォボスやカムイ、ウェスタの爆撃で謎ごと吹き飛ばして燃やしている。

証拠と情報の塊な塔だけは崩さない様に周囲を破壊している様は、棒崩しというか、ジェ⚫︎ガというか。 いや遊びでやってるんじゃないんだよ。

 

 

「EDF様々! もう時間の問題だな!」

「それでも君達は行くと決めたんだろ?」

「ええ。 アレックスとニールに問いただす」

「ニール? なんでニールが出てくるんだ?」

 

 

ここでスティーブが尋ねた。

クレアにだけ教えたので、知らないのだ。

ここまで来たのでもう良いか、とクレアと頷き合い真実を伝える只野。

 

 

「ニールは首謀者のアレックスと通じてたんだよ。 今回の事件は奴の所為もある」

「なっ!? ニールは俺達のリーダーだぞ!」

 

 

狼狽えるスティーブ。

テラセイブの、自分達の仲間で、しかもリーダーの男が実は悪者でしたなんて信じたくない。 クレアもそうだった。

只野は淡々と説明する。 何周もして何回人に説明したかも分からないが、言わないと先に進めない。

 

 

「その実、正体は何年も前に解体されたFBCの長官、その右腕だった男。 FBC復活の為にアレックスと取引していたんだ。 皆を拐って成功したらウロボロスを貰うとな。 たぶんソレでマッチポンプ的なのをまたやろうとしたんだろうさ」

「何かの間違いだろ?」

「だったら良かったが。 それを確かめるのも含めて俺とクレアは塔に進んでいる。 スティーブ、コレを聞いても尚、覚悟して進めるかい?」

「そりゃ……俺はクレアを守る為に行動してる訳だし。 それによ、そこまでハッキリ言われちゃ確かめない訳にいかねぇだろ」

「よし。 よく言った。 それでこそ男や」

 

 

只野は調子の良い事を言いつつ、塔の麓へ。

地下水路を通らなかった為に恐らく島民唯一の生存者のエフゲニーに会えず、挙句地上のルートだったからか途中、撃たれ損ねた感染者が襲ってきた。

 

 

「モイラ達は来なくて正解だったな!」

「ええ、そうかもね」

「雑な仕事しやがる!」

 

 

銃をチラつかせても帰ってくれる理性がない連中に容赦無く弾丸を叩き込み始める面々。

クレアがポンプアクション式ショットガン、モンスーンM2で吹き飛ばす。

その光景と銃撃音に使命を果たすべく気合いを入れ直したスティーブは、TZストークで弾幕を張り群を一掃。

只野もT4を構えて撃ちまくる。 TZ・T5より劣るものの高性能に変わりないだろと開き直り、威力の差もゾンゾン相手なら大した差はないだろと決めこんで戦った。

 

 

「EDF!」

 

 

蹴散らしつつ、工兵隊がCA爆弾で開けた塔への入口に侵入。 昇り方を探しつつ、そして良くも悪くもな生存者を捜索しつつ、只野達は早速爆音響く上層階へと進むのだった。




リアル不安定で更新常に未定
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