バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

56 / 137
前書き
前回のあらすじ
ニール撃破

物語を引用した会話をするアレックスですが、難しいので……。
アッサリ終わらせていくスタイル(殴


55.ナタリア救出

ニールが悪党側という事実を知り、整理が追い付いていないクレアとスティーブはモブ隊員と共にホールに残った。

只野伍長とビリー少尉、僅かな工兵が昇降機に乗り込み、アレックスをしばく為にひた登る。

 

工兵が閉所用に持ち込んだバウンドガンやD35ブリーチャーショットガン、バウンド・グレネードの残弾、装備を確認している中、只野はレーダーに注目。 民間人表示と敵表示がそれぞれ1つずつだった。

その事に顰めっ面になりつつ、口を開いた。

 

 

「少尉。 アレックスは投降しません」

「いつもの流れだ」

 

 

想定はしている事を思い、淡々と述べる少尉。

命懸けの面倒が増えた所で良い事は無い。

只野も同感だが、問題は将来にある。

 

 

「レーダーにある民間人、ナタリアという少女は即急に助けて下さい」

「言われずとも助けるさ」

 

 

そういう少尉と頷くモブ工兵。

只野からすれば頼もしい。

何度もループして1人でアレコレするヒーローモドキは、労力に見合わない。 任せられるなら喜んで全力デッドボールを投擲する。

それに嬉しい事に今回、仲間が多い。

ナタリアも不穏分子にならずに済ませられる筈。

半年間の眠りが必要という転生の儀だ。

既に寝かされても何とかなる筈だと信じる。

希望的観測を立てる只野。 機械的な操作は全く分からないが、今回は工兵がいる。 装置に強い奴位いるだろうと他力本願。

 

やがてエレベーターが止まり銃口を扉に向ける。

開いた瞬間、各々が展開。 研究室への扉が塞がっていると見るや、工兵がCA特殊爆弾で吹き飛ばしオラオラ雪崩れ込んだ。

 

 

「武器を捨て両手を挙げろ!」

 

 

少尉が威圧する様に叫んだ。

只野と部下は白い服で身を纏う女性を囲む。

ようやく今回の黒幕、アレックスと顔を合わせた。

一方、背後には幼い少女が寝かされている。

ナタリアだ。 只野の記憶通りなら鍵となる存在。

頭部に装置が取り付けられてしまっているが、半年間放置しなければ何とかなる筈。 知らんけど。

 

 

「……早いご到着。 ニールがしくじった、とも思ったけれど。 そうじゃないわよね?」

 

 

只野に視線を送るアレックス。

アルバートも只野を知っていたから、アレックスも知っていても変な話ではない。

只野がただの兵士じゃないのは敵味方問わず多くが知り始めた。 問題は深刻なレベルか否かだが、そこまでの心配は杞憂であろう。 まさかタイムリープして未来の情報を知ってますなんて、菌や虫によるゾンビや生物兵器より信じられない話だ。

とはいえ、下手に会話すれば情報を抜かれる。

けれどアレックスが化物になっても困る。

只野は銃口を突きつけ、エレベーターに押した。

 

 

「もう諦めろ。 ナタリアの未来は守るし、余命少ないお前が今更足掻いても、アルバートと同じ運命を辿るだけだ」

「そう。 やはり貴方、兄を知っていて?」

「俺が、俺達が殺した」

 

 

渋い顔で語る只野。

重苦しいのは当時、クリスの放ったゴリアスZDで纏めて屠られそうになったからだ。

よく生き残れたと思う。 次があっては堪らない。

なので辛くても覚えねばならない。

記憶するんだ。 記憶……。

 

 

「やはり。 アルバート、貴方の気持ちが分かった気がするわ」

「気がするだけだ。 本人の事は本人にしか分からないのだからな。 ほら行け!」

 

 

只野がT4小銃を背中に突きつけて、エレベーターに押し込んでいく。

輸送ヘリにぶち込むまでの護送とボディチェックはモブ隊員に任せ、只野は少尉と僅かな工兵と共に実験室に残った。

この辺は正史と異なるが、護送中に化物化してバリーにマグナム撃たれたりクレアにロケラン撃たれる展開じゃないか内心ヒヤヒヤしている。

 

 

「で、只野。 お前は色々知っているみたいだから聞くが、頭に機械を取り付けられたお嬢ちゃんはどう起こすんだ?」

「知りませんよ」

「なんだって?」

 

 

この対応もどうかと思うが、残念ながら只野は機械操作に詳しくない。 ましてや厨二病BBAの物品なんぞ。 ですので。

 

 

「工兵! あと頼みます!」

 

 

無茶を押し付けた。

普段、散々な目に遭わされているから余計に。

 

 

「そんな伍長! 出来るか分かりませんよ!」

「出来る出来ないじゃない。 やるんだよ」

「そんな〜!?」

 

 

他力本願。

ループの中で機械操作を学ばなかったばかりに。

 

だが、最終的には何とかなった。

数時間を要したが、工兵の努力という名の犠牲を得て、ナタリアをナタリアとして目覚めさせるのに成功したのである。

 

 

「おじさん達だれ? ロッティはどこ?」

「ロッティ。 熊のぬいぐるみで友達の。 その子なら海岸で見た気がする。 だからおじさん達と一緒に移動しようか。 ぐへへ」

「う、うん……」

 

 

子供を安心させようとして、余計に怖がらせる様な笑みを浮かべてしまう只野だった。




どことなくアッサリ感。
正史と異なり面倒は避けている様ですが。

リアルがツライさん(定期
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。