バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
バイオ6へ。


イドニア共和国
58.内戦地域へ。


東欧イドニア共和国。

続く内戦で国は疲弊、激戦地は廃墟と瓦礫。

銃弾飛び交い、砲弾を撃ち合い、屍の山が毎日の様に盛り上がる。 流行りのBOWまで放たれた事で混沌は深みを増した。 塗装が残る放置車両が何とも哀愁を誘う。

それは今も続いているが、EDFが参入した事で政府軍・反政府軍・BSAAの三巴とも四巴とも言えるような、あーもう滅茶苦茶だよ状態と相成っている。

 

EDFは内戦を止める為に。

BSAAは新種を抑える為に銃を撃つ。

目的は大体一緒の2つの組織だ。 上層部が言わずとも兵士同士は協力し合い、戦列を組んで戦い始めた。

 

 

「EDFを援護しろ!」

「BSAAが来たぞ!」

「待たせたな兄弟!」

 

 

ただ装備には見た目で分かるほど差がある。

それは今までもだが、今回は少し違う。

最近参入したBSAAは十分機能している装備を纏うが、長らく戦うEDF隊員は荒廃装備。 ボロボロだ。

 

 

「天下のEDFが、なんてザマしてんだ?」

 

 

BSAA隊員が嘲笑、困惑の声を上げた。

仕方ない。 全体的に汚れており、ヒビ入りヘルメットに肩掛けバックパック。

所持している武器はPA-11broken。

有り合わせの部品で修理された壊れかけのアサルトライフルだ。 ただでさえ旧式なのに本来の性能を出す事が出来ない。

ロケランは古くグラントM31と初期型。

グレネードランチャーもあれどUM1。 光学照準器はなく、着弾地点を予測して撃つお粗末さ。

装備もトラックの荷台にコンバットフレームを載せたり、高射砲を載せ運用。 正規軍がタクティカルという……それだけ補給が無く物資が枯渇、それでもポンコツで頑張っているのだった。

 

 

「仕方ないだろ、上は増援を寄越さないんだぜ」

「お互い苦労するな」

 

 

対して敵、Cウィルス感染者達の方が良い物を使用している。 なんならEDFが払い下げた装備、武器をだ。 小銃はPA-11LS、スラッガーライフル等。 狙撃銃はKFF50含む改修銃等。 装備の中には武装装甲車両グレイプやブラッカーE1戦車といったAFVまである。

戦闘ヘリN9もある。 もう笑うしかない。

 

 

「新型は銃や戦車まで使う知能があるのかよ」

「変異も確認された! 油断するな!」

 

 

EDF同士の武器が衝突している戦場。

けれど正規軍側が劣っているという。

なので反政府軍側の武器を鹵獲して火力上げを狙う。 普通立場逆だろと思うも現状はこうである。 情けなくて泣けてくる。

だがソレもここまでだ。

BSAAが来て戦力は持ち直しつつある。

そして増援はBSAAだけじゃなかった。

 

 

「知ってる」

 

 

この地にEDF隊員、只野軍曹が派兵されて来た。

階級上がれど戦場に立つ事は変わりない。

流石に規模が規模だけに今回1人ではないものの、狂乱の光景を見る事は好きになれない。

 

 

「只野軍曹が到着しました!」

「数々のバイオテロを生き延びた問題児!」

「今回も戦果を期待しております!」

「……褒めてるんだか貶してるんだか」

 

 

周囲の兵士に尊敬や奇怪な眼差しを浴びつつ、只野は軽く手を振りつつ精鋭用大型アサルトライフルMA9Eスレイドを構えた。

その大きさ、重さ故に扱いには熟練が必要だが、破壊力は凄まじく、TZストークを上回る貫通力がある。

 

 

「さて、ジェイクにシェリーにカーラと」

 

 

早速前進、襲ってくる反政府軍にドカドカ撃ちまくる。 弾丸は肉体を破裂させ、射線上の敵を纏めて葬った。

 

 

『レーダーに反応、BOWが空輸されてくる』

『現場の兵士は警戒せよ!』

 

 

次に大型BOW、巨人が輸送ヘリにぶら下げられて運ばれてきた。

投下される前に只野は背中に背負った最新型の個人用重火砲プラネット・スナイパーカノンを構える。

屈強の兵士でなければ重さと強烈な反動に耐えられないし、専用のスコープ開発が間に合わず簡易スコープで照準しなければならないが、今の只野には微々たる問題だ。

 

 

「会えたら確保しないとな!」

 

 

ズドンと1発。

フェンサーの武器、ガリア重キャノン砲に迫る性能から放たれた弾丸は轟音と凄まじい反動と引き換えに飛翔する。

弾は空中の巨人に命中。 標的は破裂し、ミンチより酷いナニかとなり血肉の雨を周囲に降らした。

 

 

「すげぇ、1発だぞ!?」

「なんて武器を持ち込んでやがる」

「嫌味か? ははは……」

「頼もしい限りで」

「EDF! EDF!」

 

 

士気が上がり形勢が逆転していく。

只野は展開に呆れつつも、簡単に死んでやる気が起きないので今日も足掻くばかり。

 

 

「クリスとピアーズにも頑張って貰わねば」

 

 

これから会う気がする野郎も思いつつも、只野は銃弾をばら撒き始めるのであった。




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