前回のあらすじ
シェリーとジェイクと出会う
市庁舎突入
市庁舎に突入したアルファチーム。
散開して調査開始早々、内部の異様な光景にクリスは僅かに顰める事になる。
内装は洋館。
アークレイやスペンサー邸を思い出される。
只野からすればラクーン警察署やロックフォート、ザイン島の件もある。
それらは大抵碌でもない仕掛けや化物で溢れていたが、此処でも例に漏れない。
早速ロビーは異様な物体があるのだった。
「何だこれは?」
隊員達が口々に言う。
ソレは人のシルエットをした塊だった。
「生体反応あり。 まるで蛹だな」
BSAAがセンサー類を見て報告と私語混じりに呟いた。 EDF製レーダーにも反応はある。 敵性反応ではあるが。
只野はコレがCウィルスによるモノなのを知っている。 時間が経てば蛹から化物が生まれるのだ。 そうなる前に処分したい。
「蛹ってのは強ち間違いじゃ無い。 生まれてくるのは化物だ、余裕があれば処分した方が良いぞクリス」
「只野? お前は何か知っているのか?」
「───誰だ!?」
クリスが続けようとした刹那。
2階を調査していたフィンが叫んだ。
「この扉の奥から気配がします!」
「ピアーズ、フィン、行くぞ」
「俺も行こう」
只野も続く。
拒否られようと強行する。 そうしなければフィン達新兵は死んでしまう。 クリスも記憶喪失だ。 それを避ける。
「助かる。 他は調査を続けろ」
「HQ、侵行を開始する」
クリスは同行を許可し、ピアーズはHQに短く一方通信を入れ行動開始。
レーダーには既に何者かを捉えている。
警戒しつつ先へ進めば、少し開けた部屋に。
その床には注射器が散乱している。
「これは……」
「Cウィルス」
「ッ!?」
女の声に一斉に銃を構える。
ここでフィンが感じた気配とやらの正体と出会す事になった。
只野からすれば「知ってた」だ。 そして今度こそという思いで彼女を睨む。 その間も会話は続く。
「そう反政府軍は言っていたわ」
「誰だ!」
「エイダ・ウォン、ここの職員よ。 銃を下ろしてくれない?」
「理由もなく下ろせない」
「他に何か知っている事は?」
「───ネオアンブレラ」
「ネオアンブレラだと?」
「反政府軍に協力していた組織」
いけしゃあしゃあと。
只野は即撃ちたくなる衝動を抑えつつも、スレイドを下ろさず警戒を続ける。
クリスもそうだったが、1番警戒、いや敵対心を剥き出しにしているのは只野だ。
「怖い兵隊さんね。 装備的に増援のEDFかしら」
エイダ、いやカーラは只野を見て言う。
余裕の態度だが只野は騙されない。
「俺の事を忘れたか。 ラクーンの時に助けたろ」
面識がある様な言い回しにクリス達は顔を見比べる様に注目する。
対してカーラは只野が嘘を言っているとは思わず、本物に合わせて嘘を吐く。
「あの時は助かったわ。 ありがとう」
「tウィルスに感染していたアンタの為にワクチンを探し回るのは苦労したよ」
「ええ、お陰で私は……」
「間違えた。 別世界の傭兵の話だったわ」
カマかければ、引っかかる。
只野は即座に銃口を突きつけた。
「カーラ・ラダメス! バイオテロ首謀者としてテメェを逮捕する!」
只野が叫んだ。
弾かれる様にカーラは走り出し、只野はスレイドを撃ちまくる。
スレイドの銃の重さもあってか、素早い照準が出来ない。 だが今はあるもので仕留めるしか無い。
「くそっ、追うぞクリス!」
「どういう事だ!?」
「奴はエイダじゃなくカーラって奴でな、Cウィルスを開発した奴だ! アジアの学園でも使われたらしいが、裏で奴が暗躍していた!」
「奴が!? くそっ、アルファチーム、調査を中止! バイオテロ首謀者を追う!」
「HQ! 市庁舎でバイオテロ容疑者を発見、現在逃走中! 増援を寄越してくれ!」
一気に騒がしくなる市庁舎。
BSAA、EDF双方の増援も駆けつけ、ホットスポットになるのであった。
アルファチームは、カーラはどうなるのか。
歴史は変わるのか。 それとも。
更新常に未定