バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
前回のあらすじ
カーラ確保後、雪山へ

ガードマン登場。 2人を守ります。


66.ガードマン

 

 

「こちらガードマン。 誰を守れば良い?」

 

 

吹雪く夜の雪山。

ガードマンを名乗る黄色フェンサー部隊は、本部と連絡を取り合っていた。

 

民間人と異なり登山家装備ではないが、それ以上のテクノロジーの塊の鎧と武器防具を纏っている。

 

 

『こちら情報部です。 対象はヘリで移動中墜落し遭難中。 名はシェリーとジェイク。 墜落地点の座標をマーク。 レーダーを参考に移動して下さい』

「了解。 先ずは捜索からだな」

 

 

通信を終えるとスラスターを吹かし始める。

その鈍重な見た目に似合わず、かなりの速度で移動。 雪を舞わせつつ、迷う事なくレーダー反応地点に向かった。

 

 

「本部、レーダーに敵性反応あり。 情報通り敵は対象を狙っている様だ」

『一刻も早く合流せよ。 増援到着まで時間が掛かる、それまでは死守してくれ』

「相当のVIP待遇だ」

『世界を救う鍵だ。 敵の手に渡してはならん』

「詮索はしない。 任務を遂げるだけだ」

 

 

接敵を避けつつ、目標に近付くと聞こえてくる銃声。 どうやら対象と敵との間で戦闘が始まっている。

 

 

「襲われているぞ!」

「守れ! ガードが任務だ!」

 

 

こうしてガードマンも参戦。

シェリーとジェイクを援護するのだった。

 

 

 

 

 

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「アイツらも寒いだろうに」

 

 

避難した山小屋を襲うジュアヴォの群れ。

多勢相手に籠城戦をする中、突如、横殴りの衝撃波がジュアヴォを攫った。

 

 

「なに!?」「新手か!?」

 

 

警戒を強める2人。

が、夜の吹雪の陰からヌッと現れたは黄色塗装のパワードスケルトンを纏う部隊であった。

 

右手に巨大ハンマー。 左手に大盾。

見た目は原始的だが、テクノロジーの塊だ。

ハンマーは衝撃波を放ち、盾は特殊合金製。 磁界を反転させる機能を使えば、敵の弾を弾き返す事も出来る。

 

 

「EDFガードマンだ。 君達を守りに来た!」

「救援隊ってか。 頼もしいな」

 

 

とジェイクが言った。

ゲームでは空飛ぶ相手のミッションで、味方部隊が一定以下になると増援として現れた彼等。

武装的に防ぐ、囮になるしか無かったが、地上の敵もいる今回は攻撃面でも役に立ちそうだ。

 

などとしたからか。

大きな衝撃波を出した所為で、轟音が。

見やれば雪崩が襲って来た。 正史でも起きたが、フェンサーの所為で早まってしまう。

 

 

「前言撤回だ!」

 

 

EDFへの株価が下落するジェイク。

只野からのプレゼントで少し上向きだったのに。

 

それも親父の形見と知ったら落ちるかもだが。

 

 

「逃げるのよジェイク!」

「お前らどうしてくれるんだよ!」

 

 

走り出す護衛対象の2人。

その先に都合良く止めてある敵のスノーモービルに跨るつもりだが、逃げ切れるか怪しい。

 

 

「ならば!」

 

 

そこでガードマンは雪崩に盾を構える。

スラスターで逃げ切れないなら、やれる事をやるしかない。

 

 

「盾でどうにかなりゃ苦労しねぇぞ!」

「ただの盾じゃない。 テクノロジーの塊だ」

 

 

迫る雪崩。

ガードマンは一斉にディフレクションシールドを発動、磁界が逆転する波を打つ!

 

 

「波ッ!!」

 

 

そして雪崩は……止まらなかった!

 

 

「くそっ、相手がデカすぎて、ぐほぉ!?」

 

 

そのまま雪崩に飲み込まれるガードマン。

ジェイク達は逃げながら諦観した。

 

 

「来年の春まで埋もれてな」

「ああっ、折角来たのに御免なさい……!」

 

 

雪崩から逃げていく2人。

結局、ガードマンは何の為に来たのか。

 

醜態を晒しては、恥ごと雪山に埋もれる。

なってしまったものは仕方ないので、増援部隊に期待しよう。 問題児の只野君だけど。

 

 

 

 

 

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「はっくしょん!」

 

 

輸送ヘリでクシャミするは只野軍曹。

周囲から睨まれつつヘコヘコするばかり。

 

 

「うつさないで下さいよ」

「ピアーズが雪山みたいに冷たい」

「本当にくっつくなって!」

 

 

クリスは、ウザ絡みする只野に溜息を吐きつつ、外を見やる。

既に日が沈み、吹雪いて視界が悪い。 こんな状況でヘリを飛ばすべきではないが、非常事態だ。 構ってられない。

後は頼れるはレーダーだが、その内にパイロットが報告を入れる。

 

 

「前方に友軍反応あり……アレは!」

 

 

見やれば雪崩。

それに追われる2台のスノーモービル。

搭乗しているは保護対象のシェリーとジェイク。

 

 

「いました! 雪崩に巻き込まれそうです!」

「マズいぞ、何とか回収しなければ」

 

 

クリスらに緊張が走る。

だが只野は妙に冷静になり答えた。

 

 

「大丈夫、そのままでも」

「何を言っているんだ!?」

 

 

非難の目を向けられるも、只野は続ける。

 

 

「分かるんだ。 2人は逃げ切って鉱山跡地か何かの洞窟に入り込む、で、自力で切り抜けて脱出するんだ」

「妄想は止めろ」

「妄想じゃないんだな、コレが」

 

 

妙に自信のある真面目な目で、気迫で語るものだから、周囲は何も言えない。

 

 

「……分かった。 信じよう」

「隊長!?」

 

 

クリスは信じ、ピアーズは皆を代表して抗議。

 

 

「何の証拠があって!」

「只野は市庁舎でも分かっている様な言動や行動力を見せた。 なら、今回も信じるに値する。 そう判断した」

「それは……」

「偶然にしては出来すぎている。 只野、お前は何処まで状況を把握している?」

 

 

別の疑惑が向けられる。

只野は信じて貰おうとは思っていない。 だから適当な嘘を吐いて誤魔化すばかり。

 

 

「ウチの戦略情報部のお陰ですよ」

「ウィルスや特徴、人物の正体を見破るのはまだ理解出来る。 だが未来が視えるかの様な言動までは……」

 

 

人智の及ぶ範囲ではない、言いかけて止める。

もしかして只野は、一種のBOWではと。

人間を圧倒する能力。 ウェスカーの様に。

ハヴィエの娘に発火能力がある様に。

只野の場合、未来が分かる系ではと。

 

ところがどっこい、そうではない。

仮にBOWだとして、タイムリープするBOWがいて堪るか。

 

 

「問答は後だよ。 それより先回りしよう」

「ああ、そうだな……」

 

 

言われて現実に戻る。

今は今だ。 救助しなければ。

 

見守れば、2人は洞窟に転がり込み、レーダーでは動き回る反応を見せた事で現実味が帯びてきた。

 

只野は出口を知っているのか、パイロットにアレコレ指示を出している。

その様子をクリスは黙って見ているのだった。




ガードマンは生きています。
ゲームでも、投薬だの再起動だの言って復活しますからね。 或いはパワードスケルトンの呪いで死なせてくれないだの、着用者がどの様な状態でも等、ちょっと怖い事言ってたと思いますし。

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