バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
前回のあらすじ
ガードマン雪に埋もれる。


67.ウスタナク

日が昇る頃。

洞窟の出口付近に潜伏するジュアヴォ達。

ネオアンブレラの親玉、カーラから連絡が来なくとも、好戦的な彼等のする事は変わらない。

 

獲物が来るのを今か今かと疼く連中。

その期待に応える様に奴らに1発、いや何発も喰らわしていく。

 

 

「良い子に待ってたご褒美だ、受け取れ!」

 

 

爆炎に次ぐ爆炎。

突然の事に対処出来ないでいると、遠くからヘリローター音。 それと無数の噴射炎。

中から只野がロケランを撃っていた。

それも小型ロケット弾をバースト発射するボルケーノW20。 精度は悪いがロケット弾は拡散。 広範囲を爆破し群れを吹き飛ばす。

 

生き延びたジュアヴォが反撃するべく注意を其方に向けた刹那。

横から銃撃の嵐。 またも反応出来ず一方的に駆逐されていくジュアヴォ。

 

 

「アルファチーム、このまま押し切れ!」

 

 

横から撃ち始めたのはクリス達だ。

ヘリは囮。

隊員は予め降下し、機を伺っていたのである。

只野が攻撃合図としてロケランを撃ちまくり、敵の注意を逸らし隙が出来たところでズドンという訳だ。

 

 

「大物に備えろ! これは前哨戦だ!」

 

 

只野はボルケーノを捨てヘリから飛び降り、雪に埋もれる事なく着地。

新たに3点バースト狙撃銃NP3-Bを構えアルファを援護。 3発の弾はリコイルもあり着弾地点がバラけるも、1発は敵を撃ち抜き倒す。

 

ヘリにバースト狙撃銃NPが積まれているのは、空中で揺れて安定しない場所から撃つという悪い条件でも命中率を上げる為、数撃ちゃ当たるという考えから。

他にも自動装填で連射の効くターミガンが積まれる事もある様子。

いやそれ、狙撃銃として良いのかとツッコミもありそうだが、一撃必殺でいちいち手動装填のKFFや、クソデカで場所取り次弾撃つまで時間の掛かるライサンダーは積まれていない。

そういった理由なら機関銃とか別の銃火器で良いんじゃね、ともなりそうだが、今は置いておく。

 

 

「軍曹、味方に当てないで下さいよ」

「今の内に謝っておく」

 

 

狙撃手のピアーズは先輩面して軽口。

対して只野も軽く返した。

 

状況は優勢。

奇襲したのもあり、気が付けば数で劣っていた筈のBSAAが制圧していた。

丁度その頃、洞窟からシェリーとジェイクが出てきたところ。 目の前の戦場跡地を見て、次にクリスを見て驚いている。

 

 

「クリス、只野も! どうして此処に?」

「ヘリが墜落したと聞いてな。 助けに来た」

「2人とも無事で良かった。 ガードマンは残念だったけども……それより問題はこの後なんだよなぁ」

「はっ、これ以上何が起きるって?」

「ジェイク、うしろうしろー!」

「あ?」

 

 

只野が洞窟の方を指差した。

するとジェイクに答えるように、洞窟から更なる客がヌッと現れる。 巨大な人型BOW、ウスタナクだ。 片手は大きな機械のアームを取り付け、見るからに強い。

ヘリから落ちようが採掘機で抉られようが、不死身を疑うレベルで復活しジェイクを狙うストーカーである。

 

 

「まだ生きていたの!?」

「よし、化物退治はプロに任せた」

 

 

丸投げするジェイク。

素手と拳銃では流石に厳しいから仕方ない。

 

 

「任せろ。 ここで片付けて憂いを無くす」

 

 

クリスは勇み挑む。

アルファチームは一斉に銃口を向け集中砲火。

 

エグい弾幕を受ければ、流石のウスタナクも怯む他ない。 その隙にフィンがCA5特殊爆弾を前方に撒く様に設置。

引きつけ、フィンが任意で起爆。 手榴弾より遥かに強い爆発がウスタナクの巨体を包む。

 

 

「やった!?」

 

 

が、爆炎に揺らめく陰。

晴れたなら、そこに鎮座するウスタナク。

 

 

「そんな!」

「本当に不死身なの!?」

「マジかよ。 奴と初めて会った時、爆発に巻き込ませた事はあったが……工作爆弾でも駄目とはね」

「諦めるな! 撃ち続ければ倒せる!」

「知ってた」

 

 

皆に同様が走る中、ウスタナクは最優先目標のジェイクに突進。

皆は慌てて撃ちまくるも、今度は怯まない。

 

 

「上等じゃねえか! 遊んでやるよ!」

 

 

ジェイク、キレ気味に格闘の構え。

相手のパンチを受け流し、胴体に何発もの拳を叩き込み、蹴り飛ばす。

 

 

「その動き……」

 

 

クリスもゴリラパンチだのアッパーだのをするも、そういった荒いパワープレイとは別に洗練された動きに思い出されるは、かつての宿敵ウェスカー。

流石に奴と違い瞬間移動染みた動きではないが、それでも通ずる何かを感じずにはいられない。

 

 

『こちら本部。 増援部隊が到着した』

 

 

只野がレーダーを見やれば、友軍表示が。

レンジャーが全力ダッシュ。

ウィングダイバーは飛行。

フェンサーがスラスターを吹かす。

 

 

『只野軍曹とアルファを助けろ!』

『あとVIPだ!』

『ガードマンも掘り起こせ!』

 

 

士気が高い増援部隊。

武装も最新鋭のをジャラジャラしている。

BSAAやゲリラと違い、旧式とは桁違いの性能を誇る正規軍の武器だ。

 

因みに。

エアレイダーはN9エウロスΣで来た。

ローリングじゃない。 残念だ(定型文

 

 

「豪勢だな。 また雪崩を起こすなよ!」

「保証は出来ない。 だが奴は始末する」

 

 

今度はEDFのターン。

エウロスN9Σが機銃とミサイルを撃ちまくり、ウィングダイバーがMONSTERレーザー砲を撃つ。

レンジャーがブレイザーで射線の雪を蒸発させつつエネルギーの限りを尽くす。

 

フェンサーはジャックハンマーやスパインドライバー、電刃刀(でんじんとう)といった近接兵器で粉砕を試みる。

戦時、怪生物に戦車砲などの通常兵器が効かなかったから、作業用クレーンを大質量兵器として衝突させ粉砕した、というのもある。

 

 

「グゥオ……!」

 

 

流石にEDF兵器と隊員に寄って集られて無事で済む筈がない。 不死身に思われるウスタナクも、膝をつき反撃する余裕が無い。

 

 

「良い眺めだ。 ポップコーンあるか?」

「冗談言ってないで援護して!」

 

 

ジェイクがザマァと思い、シェリーが叱る。

アルファも呆気に取られること暫し。 援護に入り銃弾を当てていく。

接近戦を挑むフェンサーに当てない様にするのは難しいが、そこは精鋭達。 上手くフレンドリーファイヤを避ける。

 

 

「エアレイダー、トドメを刺せ! 他は動きを封じ続けろ!」

 

 

只野は皆に叫びつつヘリから飛び降りた。

雪に埋もれず猫の様に着地。 NPで撃ちまくる。

 

エアレイダーも倣う様に飛び降りると、ウスタナクにビーコンを当てる。 刹那。

 

 

『バルジレーザー、照射!』

 

 

天を貫く1本の眩い光がウスタナクを焼く!

 

 

「グオオオオッ!!?」

 

 

軍事衛星サテライトW1から照射される光線は、スプライトフォールと異なり暫く続く!

 

 

「これがEDFの衛星兵器か!」

 

 

BSAA隊員が驚いた。

テラグリジアパニックでも衛星が使用されかけたが、アレは太陽光集積システムだ。 EDFとは違う。

 

 

「ピンポイントで目標を焼いている!」

「なんて出力だ!」

 

 

やがて照射が止まる頃、ウスタナクは消し炭となり、機械のアームも何も残らなかった。

 

 

『照射終了。 チェックシーケンスに入る』

 

 

暫し静寂。 からの歓声。

 

 

「クリア!」

「やったぞー!」

「EDF! EDF!」

 

 

敵勢力を殲滅し、EDF隊員は叫んだ。

アルファ含む面々は安堵の息を吐き、報告する。

 

 

「アルファよりHQ。 敵を殲滅した」

『HQ了解。 輸送ヘリを新たに派遣した、搭乗し初期の任務に戻れ』

「仕事は、もう少し続くか」

 

 

イドニア内戦は完全に終わっていない。

ジュアヴォ含むBOWの残党を始末しなければ。

荒廃装備のEDF隊員がドンパチしているとはいえ、BSAAの仕事でもあるから丸投げは出来ない。

 

シェリーとジェイクはアメリカかどっかに行かねばならないし。

で、その件はシモンズが絡むので只野が出しゃばる。 カーラは少佐に任せるにしても、アメリカの問題がある。

 

 

「シェリー。 君達の護衛をするから、一緒に連れて行って欲しいんだが」

「分かった、上司に相談してみる」

「いや待て、シモンズかソレは」

「色々知っているのね」

「まぁね。 シモンズが悪い奴ってのもね」

「えっ?」

 

 

次の戦場はアメリカのトールオークス。

カーラを止めてもシモンズがいる。

その他、海底油田施設だのなんだの。

 

 

「俺の仕事はもっと大変だよクリス」

 

 

苦労マウントニキと化した只野君であった。




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