バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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只野君の出番がね、イドニアとトールオークス両方に出撃は難しいかもだから(殴
いつも通り、情報に間違いあれば済みません


69.混乱の地下

先発のEDF隊員、音信不通。

捜索と調査の為、元FBC、現BSAAレイチェルとレイモンドのコンビが教会地下へと突入、何があるかの調査を開始。

 

 

「レイチェル、調査を開始しますっ!」

 

 

スーツを押し上げる豊満な胸と両目が隠れる金髪ロングヘアを揺らしながら明るい声で不用心に進むレイチェルに、レイモンドは注意しつつ共に進む。

 

 

「大きな声を出すな、気付かれる」

「分かってます! 油断しません!」

「本当に大丈夫なのか?」

 

 

レイチェルもテラグリジアで酷い目に遭った筈なのだが、成長しているのか分からない言動である。

敵より味方に不安を覚えつつ、やがて人の足音や会話が聞こえ始めた事で息を潜めた。

 

 

「しっ。 足音の間隔はゾンビではないな、ジュアヴォの報告からして人間とも限らないが」

 

 

まだ広く出回っていない筈の最新情報を言いつつ、警戒を強めるレイモンド。

その様子に疑問に思わず単に真面目だなぁ、位しか感じないレイチェルであった。

 

 

「困りましたね、これ以上進んだら見つかりそうです。 引き返しますか?」

「いや、映像だけでも持ち帰る。 奴らは俺達が集まり始めたのを察知している筈だ、証拠隠滅を図っている可能性がある」

 

 

敵とて馬鹿ではない。

レイチェルの様にのほほんとしてくれてたなら良かったが、そう都合良くいかない。

下手すればCウィルスを意図的に漏洩し、バイオハザードを起こしかねない。

奴らの目的は大統領の筈だが、予定が狂った挙句、警察はともかくEDFやBSAA、DSOといった敵対組織が調査として都市に乗り込んでいる。

更にはEDFが大部隊を編成中。 遅かれ早かれ陥落は免れない。

となれば証拠を隠滅して自爆……ウィルスを撒いてトールオークスごと滅菌して無かった事にする。 市民も巻き込まれて色々アウトだ。

 

 

「じゃあじゃあ、先に進むのみです!」

 

 

そして味方はおバカである。

進むレイチェル。 止めるレイモンド。

 

 

「待て待て、見つかれば余計に厄介だぞ」

「むー、でも証拠が消されるかもですし、どうせ向こうも遅かれ早かれ来るのを知っているなら、同じじゃないですか。 先行して行方不明のEDF隊員も気になります」

「アホか。 俺たち2人だけでどうする」

 

 

全くである。

2人はバイオ主人公の様な超人ではない。

マーセナリーズの様な振る舞いを本編(改変中)でやれというのか。

 

 

「今まで何とかなりましたから!」

「それは運が良かっただけだ」

 

 

お気楽が過ぎるレイチェル。

EDFや只野が介入しなければ、彼女は死んでいた。 正史か改変かに問わず。

 

 

「青臭い正義感とやらで動いているなら止めろ。 パーカーに言われた事だが」

「そんなんじゃないですよー。 でも行方不明の隊員が只野さんなら、ここで恩返し出来るかもと思っただけです!」

「只野?」

 

 

聞き覚えのある名前に反応するレイモンド。

テラグリジアで何度か話した隊員だ。

 

 

「知っているのか、あの問題児を」

「はい! 助けて貰いました!」

 

 

ふむ、とレイモンド。

只野は問題行動を起こす不良兵士として知名度を上げつつも、未来を予測したかの様に先回りする。

只野が諸所の情報源というのは噂ではなく事実であろう。 そう思案した時、現実の声に引き戻される。

 

 

「いたぞ! こっちだ!」

「わーっ! 見つかりましたよ!」

「バカ、何してる! 逃げるぞ!」

 

 

としつつも周囲の映像撮影や会話も聞き取るレイモンドは優秀だ。 テラグリジアの頃の新人時代とは違う。

 

 

(敵の言動からして先行隊員は無事だな)

 

 

そう結論を出しつつも、撃たれながら地下施設を逃げ惑う。 元来た道に戻れば良いのだが、レイチェルが混乱のままに奥へと突っ走る為、放置もいかず、結局は2人も音信不通になったのであった。

 

 

 

 

 

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「レイモンド応答しろ、おい新人! くそっ」

 

 

後続の準ゴリラモドキのパーカーは無線に呼び掛けるも応答が無いことに焦りと苛立ちを見せる。

それを諫めるはスケベボディのジェシカ。

正史ではスパイであったが、今回は如何に。

 

 

「繋がらないなら行って確かめましょ」

「そうする他なさそうだ。 いざ地獄の底へ」

 

 

奥へと進むパーカーとジェシカ。

テラグリジアの時はコンビを組んでいたが、今回もその様だ。 裏切られて撃たれなきゃ良いが。

 

 

「EDF隊員にレイモンドとジェシカ。 次は俺達。 ミイラ取りがミイラにならなきゃ良いな!」

「ちょっとやめてよ。 縁起でもない」

「いつもの事さ。 そら、早速聞こえてきたぞ」

 

 

奥の方から響き渡る銃声と怒号。

キャーキャー騒ぐはレイチェルで間違いない。

 

 

「あらあら、分かりやすくて良いわね?」

「全くだな。 助けに行くとしよう」

 

 

そうして奥へと突撃かます。

研究施設や拷問室、資料や訳分からん遺跡みたいのは後回し。 仲間の救助を優先すれば、スーツの男達に追い回されるレイチェルとレイモンドの姿が。

 

丁度背中を見えてサブマシンガンを乱射している敵が目の前にいるので、レイモンドは銃口を突きつけて拘束を試みる。

 

 

「BSAAだ、動くな!」

 

 

が、しかし。

非情な事をやるファミリーだからか相手が悪かったのか、相手は素早く反転し反撃に転じてくる。

 

 

「この野郎!?」

 

 

そのまま撃たれそうになる、刹那。

 

 

「パーカー!」

 

 

ジェシカが拳銃で撃ち抜いて助けた。

間一髪である。

 

 

「悪いなジェシカ」

「良いのよ。 今度何か奢ってね」

「全然良くねぇな。 まぁ奢ってやるさ」

 

 

軽口を言いつつ、先へ行く。

研究施設のみならず、広大な地下空間が出て来て驚くも、今更引き返す訳にもいかない。

ファミリーの連中も新手のパーカー達に気付き撃ちまくってくる。

 

 

「パーティ会場といい、寛大な歓迎会だな」

「これ、特別手当出るかしら?」

 

 

銃撃戦は激しさを増す一方だ。

後にはレオン組、EDFの部隊も来る。

こうなってくると戦争だ。 ここまでやる必要があったのか分からないが、ドンパチになったものは仕方ない。

 

こうしてパーカー組までも音信不通になった。

 

続いてレオン組が降りてくる。

ここまでしてバイオハザードは阻止出来るのか。

 

 

 

 

 

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「ロストワールドか?」

 

 

激しい銃撃戦の音に釣られるように、レオン組も降りてきた。

落ち着いて調査どころではないので、秘匿無線で状況報告。 やっと上に地下の状況が伝わった。

 

ただし首謀者とされるシモンズには聞かれない回線だ。 EDF戦略情報部から密かにFOSの信頼出来る者にのみデータが送られており、証拠が出るまでコソコソ中。

 

 

「ハニガン、教会地下でパーティ中だ」

『先行したBSAAね。 出来れば証拠探しを優先して貰いたいのだけれど』

「ほっとけないな」

 

 

レオンは反発。

ハニガンとしてはレオンがそういう男なのを知っているから今更止めやしない。 止めたところで強行する。 いつぞやの内戦の時は撤退命令を聞かなかったし。

 

 

『分かったわ。 EDFに伝えておくから、2人は状況を見て援護して。 けれど本来の目的を忘れちゃ駄目よ』

「分かってるさ。 ヘレナの話もあるからな」

 

 

レオンとヘレナは2丁拳銃装備に。

連射性はあるとしても、照準や手ぶれの問題があるスタイルだが、撃ちまくり更なる乱戦状態に持ち込み時間を稼ぐ。 後はEDFがどうとでもする。

 

 

「行くぞヘレナ。 死ぬなよ」

「ええ、デボラの為にも死んでられない」

 

 

こうして遮蔽物から飛び出して、撃ちまくり始める2人。 更なる挑戦者を受け入れざるを得ない地下は、鳴り止まぬ銃声が響き渡り続けるのであった。

 

 

 

 

 

分刻みで悪化する状況。

周囲はシモンズの顔を伺いながらの仕事。

ジェイク確保を指示したカーラとは連絡がつかず、当のジェイクはBSAAに確保されたという。

今や研究施設、証拠のあるトールオークス教会が制圧されようとしている。 急ぎ証拠隠滅を図るも、相次ぐ襲撃で現場は混乱。

 

 

「シモンズ様、もう此処は駄目です!」

「証拠を燃やせ、う、うわあああ!」

「早く侵入者を排除しろ!」

「EDFまで来たらお終いだぞ!?」

『俺達がなんだって?』

「なっ、ぎゃあああ!!?」

『偵察隊だからって舐めるなよ!』

『EDFッ! EDFッ!』

「逃げるんだぁ……!」

「デボラはどうする!?」

「構うな! それより資料が致命的だ!」

 

 

ひとつ、ふたつ。

味方と連絡が途絶えていく。

 

 

「おのれ! おのれEDF! おのれ只野ぉ!」

 

 

ビシィッ!

持っていた端末が握り潰され、破損する。

シモンズは側にいる部下に指示を出した。

 

 

「Cウィルスを散布しろ、急げェッ!」

 

 

レポティッツァの解放指示。

部下は黙って頷くのみ。 逆らえば、その怒りが向き、場合により死より恐ろしい目に遭うのだから。

 

 

 

 

 

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『こちら本部。 教会地下で戦争中だ、罰当たりな奴らを終わらせて来い!』

 

 

本部が指示し、大規模な部隊がゾロゾロと列を組んで教会を包囲、一部は入場。

トールオークス市民は騒つくが、マービン含む警官隊や警備隊とマヌエラは市民やマスコミを退避させる。

何方が罰当たりなのか知れないが、1番悪いのはシモンズ達ファミリーで間違いない。

 

 

「俺達の目的は地下の制圧だ! 人間相手だろうと容赦するな!」

 

 

ガスマスクを装備したレンジャーチームが突撃を開始する。 武装は地下崩壊を危惧してか爆発物は持たず、実弾小銃のストークT4、背負うは壁などでプラズマ弾が反射する特殊銃バウンドガンや、面射撃で広範囲を攻撃出来るスローターショットガン。

ガスマスクはフルフェイスタイプで視界は良好。

 

Cウィルスに対処しつつ、いざ狭い地下への入口へ入ろうとする。

 

 

「チーム1、突入ヨシ!」

「まて、レーダーに反応!」

 

 

警告に反応、一斉に銃口を入口へ向ける。

そこには肥満体型、表面にフジツボをつけたようなキショい人型クリーチャーがフラフラと現れ……。

 

 

「撃てーッ!!」

 

 

EDF、容赦無くフルオート。

ズガガガッ、と無数の弾丸が化物……レポティッツァに叩き込まれると、間も無く怪物は倒れて動かなくなる。 最後にブシューと汚い煙を吐きながら。

 

 

「なんだコイツ?」

「どうせ碌でもない。 倒せて良かった」

「……そのようです、コイツからCウィルスを検知しました。 恐らくウィルスを増殖、拡散させるタイプでしょう」

「街に出したら大惨事になるところだ。 本部、トールオークスの広域封鎖頼む」

『本部了解。 避難誘導を開始する』

 

 

EDFは速やかに対処した。

正史だとレオンとヘレナが倒せたのだ。 EDFの部隊単位の火力を1点に浴びて無事な筈がない。 問題なのはこの先にある。

 

 

「やはりガスマスクは重要だな」

「まだ隊員全員が装備出来るほど数を揃えられていないそうですが」

「それでも部隊単位は用意できる。 後はワクチンがあれば良いが」

「それはアテがあるらしい。 とにかく、今は目の前の問題を片付けるぞ」

 

 

こうしてEDFの制圧部隊も突入。

内部に蔓延り始めた化物を駆除しつつ、証拠と生存者回収に勤しむ事になる。




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