バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
前回のあらすじ
エヴリン撃破、ルーカス捜索へ


88.鉱山跡地

クリスも加えて火力任せにゴリ押したEDF。

次はノットアヒーロー編。

正史だとクリスがイーサン救助後、ルーカス逮捕を目指して行動する話である。

青傘としてはコネクションの足取りを求めての意味があるが、それが単純な正義執行とは思えない。 アンブレラが過去にやらかした数々を考えれば、クリスが信用出来ないのは無理もなかった。

 

この世界線で多少違うのは、ルーカスがコネクションと接触する時間は無かっただろう事だ。

今回は恐らく特異菌に侵されたままで、エヴリンが消えて支配されてないとしても、モールデッドの様に自立して動いている(物理的に支配者のエヴリンが消えただけで、菌根世界で存在していれば、そこから未だ干渉している可能性はあるかも知れない)だろうから、どちらにせよ戦う事になりそう。

他のベイカー家とイーサンらは助けたが、エヴリンより救えない屑は消炭にしなければ。 只野は火炎放射器オメガで無駄にボッボッと燃料を浪費して業火を作り出しつつ、クリスと共に洞窟に突入する。

 

 

『こちら本部。 鉱山跡地にてルーカス及びコネクションの痕跡があるとの事。 調査し、ルーカスを発見次第逮捕して下さい』

「こちらクリス、了解した。 突入する」

「EDF只野、同じく了解」

 

 

アンブレラ側と無線を共有しつつ先へ往く。

時間的にコネクションが研究所を設ける暇は無かった筈だが、何やら発見したらしい。

これも歴史の修正力か。 何にせよ、出て来た化物は始末する。 生かす理由は無い。

 

 

「未来を知ってなきゃ研究所なんて設置する暇はない筈なんだがな。 何にせよルーカスはカビ野郎以下のド屑だ、燃やす」

「只野、それは最終手段にしてくれ。 降伏する様なら逮捕する。 良いな?」

「好きにすれば良い。 従うとは思えないが」

 

 

クリスは悪党であれ、降伏するなら殺す気はない姿勢である。 今までは相手が悉く化物に変貌して抵抗するから已むを得ず殺害してきているが。

 

少し進むと、モールデッドの群れが現れる。

クリスはソレにはトールハンマーを構えると、容赦無く散弾をフルオート。

自動装填と発射による凄まじい弾幕で、瞬く間にカビ軍団はバラバラになる。

 

 

「凄い火力だ。 EDFにも欲しいね」

「それ以上の火力を持つ奴が何を言う」

「俺のは火炎放射器だぞ」

「ただの火炎放射器じゃないだろう」

「それはそう」

 

 

クリスは只野の持つ火炎放射器オメガにツッコミを入れる。 弾丸ではなく火炎を放つソレだが、オメガと名がつく様に、この手のEDF兵器は凄まじい。

早速というか、新たに現れたデブなモールデッドの群れに只野は放射。 眩しく燃え盛る火炎が瞬時に生まれ、カビ野郎共は一瞬で灰になる他ない。 洞窟内の空気が膨張し轟々と音が乱反射し、前方の空間全体が豪炎に飲み込まれる。 巣食う全てのカビは消え去るばかり。

 

 

「コイツを見てどう思う?」

「酸欠や自滅が心配だ」

「こういう洞窟のような閉所でこそ役に立つ。 後は気を付ければ良い」

 

 

押し込む勢いだけならマグマ砲の方が力強いかも知れないが、スリップダメージがデカい分、火炎放射器オメガは強いか。

 

 

「しかし、本当にコネクションが来るタイミングがあったと思う?」

 

 

只野は疑問を口にした。

クリスも同様に答えを出せていない。

 

 

「分からん。 とにかく俺達は調査し、ルーカスを見つけ次第逮捕する」

「このタイミングじゃ、屑野郎もコネクションの事は知らないだろうが。 取り敢えず目標はソレだね」

 

 

黙々と洞窟内を進むばかり。

出てくるはカビ野郎と鉱山用の道具類。

コネクションの痕跡といえば、データが何も無いノートPCくらいだ。

その中にはルーカスの私物ぽいのもあり、内容はバイオ名物かゆうまに近い。 カビに汚染されてエヴリンに支配されていく様子が日記として書かれている。

 

 

「やはり此処にルーカスが?」

「いるんじゃない、知らんけど」

 

 

多少正史と異なる展開なので期待も何も無いが、只野としてはさっさと殺処分して帰りたい。

もう記憶もだいぶ怪しいから、後は生還を優先したいのが正直なところ。

 

 

「本部。 コネクションの資料は碌にないが、ルーカスの痕跡を見つけた。 引き続き調査、可能なら予定通り逮捕を目指す」

『了解しました。 気を付けて』

 

 

暫く周囲を弄り回すもガラクタばかり。

只野はレーダーを頼りに虱潰しに敵を燃やし、その内に何者かに飛び掛かられたクリス。 ルーカスだった。

 

 

「クリストファー! テメェは此処で死ぬんだよ!」

 

 

罠ではなく、ナイフを振り回して直接殺しに来るルーカスだったが、ゴリラなクリスをソレくらいで倒せる訳がない。

只野が介入するまでもなく、クリスは剛腕でブン殴り飛ばし、それでも向かってくるイカれ野郎に拳銃を向け発砲。

初弾が命中し、そのまま倒れるルーカス。

 

 

「あ……? なんだコレ? 変な感覚だァ」

「終わりだルーカス!」

 

 

虫の息になるルーカスだが、そのまま死ぬ事なく体がカビでグズグズに溶けていく。

 

 

「知ってた」

 

 

只野は毎度のパターンに呆れるばかり。

 

 

「どうなってる!?」

『臨界で体が急激に変化している様です』

「クリス、アレだ。 いつものパターンだ」

「はぁ……こういうのは慣れているが」

 

 

そして体積を遥かに超える大きさの怪物へと変貌していくルーカスだった何か。

只野は大人しく待てないので、途中で燃やそうとするも、再生力が高いのか倒し切れない。

 

 

「グオオオオ……ひとつ教えてやるよ。 テメェらは此処で死ぬんだよ!」

「悪いが死ぬのはルーカス、お前だ」

 

 

只野とクリスは仕方なく構える。

歴史通りなら、倒されるのは誰か知っている。




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