前回のあらすじ
ルーカス変異
バイオ名物の大型変異。
いつもの展開にベテランは辟易しているが、放置も出来ないので戦う事にした。
「なんでこう、悪党って大型化するの?」
「それだけ巨悪なんだろうさ」
只野は火炎放射器オメガで炙りながら言い、クリスは自動散弾銃トールハンマーで弱点らしい部位を攻めていく。
暫くすると装着しているマスクのデジタル表示が切り替わり、酸素残量が減っていく。 高濃度汚染を感知して自動で気密状態になったのだ。
高性能フィルターが付いているので多少の汚染でも空気を取り込めるのだが、それも出来ない程の濃度である。
『こちら本部。 酸素残量に気を付けて!』
「知ってる」
「無毒化しないと酸欠だ、急ぐぞ」
「火炎放射器を使ってスマソ」
「今更咎めやしないさ」
大きく立ち回りつつ、相手の丸太の様な大振り攻撃を避けていく。
隙を見てはジワジワと燻る只野らであるが、追い討ちを掛けるべしとEDF本部からも連絡が。
『EDF本部より曹長へ。 其方にデプスクロウラー部隊を派遣した。 アンブレラが即席の血清弾を作ったので、それを装填。 間も無く到着する。 それまで耐えろ』
「有難いが最初から寄越してくれよ!?」
文句は言いつつ礼は述べる只野。
デプスクロウラーとはEDFの地底歩行タンクで、見た目は蜘蛛なビークルだ。 4つ脚だが。
フックにより壁や天井に張り付いて動ける運動性能を持ち、飛び跳ねたり横にスライドして緊急回避する動作も可能とする。
武装も様々。 胴体固定武装のガトリング(?)FK2000を含め、スナイパーカノンや散弾銃、火炎放射器、ラピッドバズーカ等がある。 運用次第では地上でも驚異的な戦闘力を誇る。
「クリス! 友軍が来たぞ、撃つなよ!」
そしてソレは現れた。
大型ライトで洞窟内を照らしながら、ガシャガシャと壁や天井を這って群れている様は頼もしさよりキモさが勝る。
緊迫していると新手のBOWかと勘違いして撃ちたくなるが、それが何かを既に知り得ている只野らにとっては頼もしい味方となる。
「沢山動いてるとキモいな!?」
「構わないさ。 頼りにしている」
言い終わるが早いか。
時間もないので、急ぐ様にデプスクロウラーは各々が撃ち始めた。
数多の銃撃音が乱反射し、ルーカスの体表面で無数のカビが飛び散っていく。
僅かに血清弾も混ぜていたのか、時々着弾地点から煙が上がってはカビがグズグズに解けていく。
「即席でもこの効果。 やるじゃん」
「アンブレラを信用し過ぎるなよ」
「BSAAもな。 この事件発生原因にしても」
「……そうだな。 また改めて話そう」
任せて後方で援護している内に、ルーカスはドロドロに溶けてしまった。
辛うじて残っていた人間の顔らしき部分にクリスが近寄ると、トールハンマーを向けて別れの言葉を言い放つ。
「"ゲームオーバー"だ」
ズドォンと1発。
今度こそ物言わぬ肉塊となると、ようやく静かになる洞窟。 汚染も引き、忽ち無毒化されマスク無しでも問題がなくなっていく。
レーダーに反応なし。 クリアだった。
『こちら本部です。 特異菌は無毒化されました。 逮捕が出来ずコネクションへの足取りも掴めなかったのは残念ですが、状況は収束していく事でしょう』
などとアンブレラ本部女オペレーターの声。
実際はどうなのやら。 人の集まりである以上、悪い事を考えている奴もいそうで怖い。
「そうだと言いがな。 これより帰還する」
「同じく只野。 今度は平和的に食事でも」
どさくさに紛れてチャラける只野。
バイオ4ラストのレオンとハニガンの会話みたいになっているが、似た様に遇らわれてしまった。
『口説くのは任務が終わってからでお願いします、おじさま方』
「…………そういや、俺らも良い歳だったわ」
「只野、俺まで巻き込むな」
只野もクリスもいつまで現役なのか。
バイオハザードは今後も続く……。
更新未定
隊員の犠牲なく早期解決となりましたが。
ローズが生まれるタイミング等で修正しつつも、いきなり3年以上飛ばさずに、その間にクリスらがイーサンへ訓練をしたらしい話を作ろうかなとか考えたり。
あと、只野もクリス同様に歳となってる筈。 まさかミランダみたいに不老的でなければ。 なのでAIマリスやEDF製少女型BOWを考えてみたり。 やるとは限りませんが……。