バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
前回のあらすじ
ルーカス撃破


90.組織の不穏

事件は、そうして落ちついた。

 

表向きは。

 

だが裏で渦巻く闇は未だ消えない。

 

このベイカー邸における悪夢を引き起こしたのは犯罪組織コネクションや、協力したH.C.F、某村のミランダであり、連中は未だ逮捕にも至らない。

 

そんな連中の所為で生まれた少女型BOWエヴリンは見ようによっては被害者である。

勿論、彼女の犠牲者を思えば全てを容認出来る存在ではないのは確かだが、彼等の弔いが完全に終えたかと尋ねられたなら、答えはNOであろう。

 

ベイカー邸における事件そのものだって、EDFが防げなかった落ち度はあるし、更に言えばBSAAの過失ともいうべき……抑え込みに失敗している。

それを世間に公表出来ないからと、湿地帯を隔壁で閉鎖、犠牲者は硫化ガス発生の所為だとか何とかとカバーストーリーを作り誤魔化している始末。

 

今は隔壁の内側で青傘部隊とEDFが共同でカビを駆逐しているが、EDFとしては青傘の監視も含まれているし、向こうも知っていて行動している。

BSAAも含めれば3つ巴。 敵は生物兵器というより人間同士といった様相を醸し出す。

 

深淵に巣食う者共を白日の元へ晒す。

困難な道のり。 それを成した所で続く災厄。

寿命が尽きようと燻り続ける災害。

 

人類の首は常に薄皮1枚で繋がっている。

 

それを守る為に戦うも、元凶が同じ人間なのでは世話ない話だ。 憂いている暇もなく、敵は来るが。 結局戦うばかりである。

 

 

「只野」

 

 

クリスが帰りの輸送ヘリの中で語り掛けた。

 

 

「ハウンドウルフを知っているか?」

「BSAAの特殊部隊だろ」

 

 

あっけからん、と只野は答える。

ボロボロのアーマーを脱ぎ、今は包帯だらけだ。

 

 

「それも知っているか」

「逆にそこまでだ。 詳しくは知らん」

「そうか。 お前でも限界があるんだな」

「そうとも。 ハウンドウルフ・スクワッドがアンタにコキ使われる事態になって、とある寒村に殴り込む事も知らん」

「なんだ、俺より知っていそうだな」

 

 

将来的に起こる事件を予言する只野。

外を見る表情は憂いているが。

 

 

「まぁね。 そこから先は分からないけど。 今回の事件に関わった民間人のイーサンが、また巻き込まれるんだが……生まれた子供絡みでね」

「そうか……イーサンに色々教えないとな」

「クレアみたいに? ナイフ投げとか?」

「そうだな。 先ず基本からだが」

 

 

そういうクリス。

イーサンはヴィレッジにて銃火器等に対して慣れた動作をしているが(銃の残弾確認や、弾倉管理等)、それはクリスが訓練したかららしい。

取り敢えずソレは正史通りにやって貰おう。

只野も隙あらば関与したいとも思う。

 

 

「俺もやれたらやる。 こんな身体だし、限界も近い。 自分の教えや何たるかを若い奴含めた後世に残したい。 例え子供がいなくても、そればかりじゃないと……そう思うのは生物としての本能なのかもなぁと」

「老いるには早いぞ。 生涯現役のつもりでいろ」

「厳しいね。 俺は未だ人間なんだが」

 

 

苦笑すれば、傷に響いて咽せてしまう。

若い頃の様に無茶は出来なくなってきたか。

それでもEDF隊員としての人外さは残るが。

 

 

「……人間じゃないといえば。 イーサンと娘は、いや……BSAA含め方々の組織は怪しい」

 

 

イーサンがカビ人間の事や、生まれる娘のローズマリーの事で口を滑りつつも、組織の話をしていく。

 

 

「アンブレラも信頼ならないが、BSAAも隠蔽工作をしたりと不穏だ。 EDFも人の事を言える立場じゃないが、それは承知か?」

「分かっている……此方でも調べてみるが、最悪はウルフパックを率いて別行動だ」

「その結果が村絡みだろうさ。 EDFには情報を渡しているから、もう動いているかも知れないけれども……」

 

 

溜息を吐くばかり。

この特異菌絡みの事件は未だ続く。

解決出来たところで、BSAAや他組織絡みの考えは只野には分からない。

 

不穏な気配は続く。

そんな世界は今後とも続くだろう。

 

バイオテロの根絶。

それは夢物語なのだろう。 きっと。




更新未定

ゲーム的には次はヴィレッジですね。
間に何か挟むかも知れませんが……
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