バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
前回のあらすじ
ベイカー邸終了

ゲーム的には3年後のヴィレッジ編に飛ぶべきですが、少し寄り道です。
書き方を少し戻してみたり、他の作者様の書き方等を見てみたり。
EDFからの使者(新キャラ)及びカミングアウト
謎の少女と大戦時代に触れていきます。
自問自答も混ぜつつも。


EDF製アンドロイド
91.身に覚えの無い人型機械


 

目の前に少女が居る。

 

 

「只野准尉、貴方の事を教えて下さい!」

 

 

より正確には機械人形が微笑んでいる。

 

 

「私の事や昇級の件は本部より聞いてますよね。 資料だって送られましたもんね?」

 

 

その人形は───EDF製の癖に完成度が高過ぎて人間の少女そっくりで、目を輝かせて、その作り物の手で俺と握手する。

 

最底辺から下士官最上位になった俺でも縁遠い、高級和食店の座敷にて。

 

食卓を挟み、彼女は───此処を合流地点に指定した下手人は、莞爾として続けてくる。

 

 

「私、只野准尉の事、もっと知りたいんだ」

 

 

その機械とは思えない粘りのある眼光、温かな手に硬直し、ただ暫く見つめ合うしかない。

 

けれど何処か恐ろしい、居心地の悪さの違和感。

その正体を掴めない。

 

どうしてこうなったと此処までを振り返る。

渡米して以来、超久し振りに日本に帰って来れたら人形劇とか人生ハーディスト過ぎる。

 

恨むぞ本部の屑共。 あと技研の変態達。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テラグリジア近海 人工島 EDF駐屯地にて。

 

 

「只野曹長! 本部から連絡だ!」

「聞こえません」

 

 

とある日の昼下がり。 俺より歳食った先任曹長のラブコールを、俺は聞か猿姿勢でお断りした。

 

 

「どうせアレでしょう。 イドニアの長期支援任務に従事しろとか。 ニューヨーク ブルックリン地区の警邏という名の雑用とか。

ラクーン跡地境界警備とか。 ルイジアナ州の3巴冷戦地帯に参戦しろとか。

ルーマニアのトランシルヴァニア地方の雪山……寒村の偵察の手伝いしろとか。 それこそ眼前のテラグリジアの警備任務だって」

 

「勘違いだな。 もしそうなら比較的平和な島国、日本に行けと言われないだろう」

 

 

わざわざ説明口調で内容を暴露された。

聞こえないフリをしていたが、懐かしい故郷の名があれば話は違う。

 

日本。 我が生まれ故郷。

あまりにアメリカ生活(戦場生活)が長くて忙殺、日常なんて忘れていたし、もう帰れないとすら諦めていたが、とうとう運が回ってきたか。

 

 

「上が何を考えてるか知らんが、命令に違わない。 貴様も兵の上に立つ身。 軍人らしく従っておけ。 それとコレは命令書だ。 少し厚みがあるが、後悔せんように読んでおけ」

 

「了解しました……ふっ」

 

 

そうして俺は久し振りに故郷に帰れる事に浮かれまくり、肝心の資料を流し読み程度にしてしまった。

 

内容としては尉官教育も碌にしてない筈なのに俺の昇級話があるのと、合わせて専属の部下を配置するとのお達し。

 

ただ休日がてらという超雑な扱いであり、個人的な話もあるから指定した飲食店の個室で俺の部下となる者と合流しろとあった。

 

俺はもっと疑うべきだったのだ。

糞雑軍隊EDFの本部の罠の存在を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本にン十年振りに帰還。

ループの記憶上、こんな事はなかった。

 

いやぁ、遂に運が回ってきたね。

願わくば、このまま無事死亡からの、この世からの魂の解放となって貰いたいものだ。

 

それを言うと飢餓に喘いでいる国や人々の前で同じこと言えんのと責め立てる奴が出そうだが、逆に言いたい、命懸けの狂気の戦場に嫌でも放り込まれ続けて、死んでも延々解放されない身になってみろやと。

 

地獄の沙汰も金次第という言葉があった気がするが、何かね、俺は貧乏人過ぎて召されるのを拒絶されてるのかね、だとしたら泣けるんですけど。

 

さても指定された料亭に到着。

 

俺氏、作法も忘却した武人故、失礼があるやもと今更に戦々恐々しつつも女将さんに案内されるがままに部屋に通された。

 

掛軸、畳、障子、その外向こうの庭園。

日本を代表する風景と匂いに涙が出るワイ。

 

歳を取ると涙腺が緩くなっていけねぇや。

 

と、食卓の方へ目を向けた。

白無垢の少女と目が合った。

 

 

「初めまして! 今日から貴方の───」

 

「間違えました」

 

 

ぱしゃり。

 

思わず襖を閉めた俺を誰が責められよう。

 

たぶん、誰かの和婚式場と間違えたな。

そうに違いない。

 

世界観を間違えてる存在を否定するべく、渡された書類を今になって読み返す。

 

そうしてやっと、見落としまくっていた数々を目と脳が拾い始めたのだった。

 

 

"只野を准尉へ昇格する"

 

"現場における負担軽減の為、部下をつける"

 

"それには技研で開発されたプロトタイプのアンドロイドの配備とする"

 

"機械で出来ているので感染の心配は無い"

 

"社会に溶け込む為に少女の姿が最適とし、その姿をしている"

 

"AI教育で、ある程度の戦闘と知能は備えているが、社会常識と倫理観に欠ける面があるので現場指導で補完せよ"

 

 

うん。 コレだね。

俺のお花畑の思考が許されるなら、見たのは幻覚じゃなくアンドロイドだね。

 

あと発想がエヴリンに似てるし、超不穏な事まで書いてあるんだけども。

 

これ要約すると「厄介な人形の世話係に任命するよ。 代わりに上級曹長にしてやっから⭐︎」である、フザケンナEDF。

 

 

「あとAIってコレ、戦略情報部が管理運営するマリスだろ!? そんな奴に教育任せたら歪むに決まってんだろ馬鹿なの死ぬの!?」

 

 

面倒を俺に任せる風潮やめろ!

俺も歳なんだよ、労われよ!

 

というか世界観!

生物兵器じゃないのね!?

いやアンドロイドはEDF的というか、印象の悪いBOWよりマシかも知れないけど!

 

そう内心発狂していると。

 

 

「只野准尉殿!」

 

 

愛らしい声にビクッとすると同時に、再度開かれる襖。

 

壊れたブリキ人形の様に、ギギギと其方を向けば、正座して上目遣いの女の子。

 

否。 愛らしい機械人形が。

 

 

「取り敢えず中へ。 資料を読んでいるとは思いますが、改めて話し合いましょう。 貴方の事を教えて下さい」

 

 

そうして冒頭へ戻る。

 

あー……取り敢えず、なんだ。

 

 

「殿は、いらない……俺的にも組織的にも今回は上級曹長というか……」

「はい。 いいえ! では准尉で!」

 

「で、なんで君は、そんな格好なの?」

「これが殿方とある時の正装だとマリスが」

 

 

やはり糞AIの仕業だったわ、他にも変な事を色々教えていそうで怖い。

あいやね、昔のアンブレラにいたらしいレッドクイーンと、どっちが良いのか。

 

 

「取り敢えず、話そう……互いの為に」

 

 

運ばれてきた料理に舌鼓を打つ暇がない。

ある意味では、新たな戦場にいる気分である。




更新未定

ヴィレッジに入る前に新しいのを導入か
只野の補佐というか
問題あれば消すかもですが……(殴
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