バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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今更ながらゲーム通りの展開をするべきだったかなぁとか後悔しつつ。


93.人形は面倒臭い。

 

「アンドロイドである私が、何が出来るのかとか」

 

「……そうしてくれ」

 

 

今更ながら軌道修正した気がした。

コイツが高度な人苛つかせマシンなのは理解したが、それだけの機能って筈もない。

 

トワは一転、俺を気にして無いかの様に明るく振る舞い始めるのだった。

 

 

「私は社会に溶け込めるデザインでね、人間のサポート係として開発されたよ。 戦闘も出来るけど、目からビームが出たりはしないから期待しないでね。 生体部品でスベスベな柔肌に包まれてるけど装甲は皆無から、当たりどころが良かったら拳銃弾1発でシャットダウン!」

 

 

いきなり無能である事を教えてくれてありがとう。

考えたくないが、やはり本部はゴミを俺に押し付けたんじゃなかろうか。

 

それにサポートというが、AIマリスの教育下でナニが出来るかと考えたなら、悪意あるヤベェ事しか思い付かないんだよ。

 

アレ。 つまり本部から悪意のプレゼント?

やっぱり本部の罠じゃないか(絶望)

 

 

「あっ、でもね! ウィングダイバーに似たコアで動いていてね、光学兵器を扱えるよ!」

 

「なんだ、まともな機能があったか」

 

 

良かった。 ただのお喋りロボットじゃない。

 

 

「でもボディの稼働効率と合わなくてね、低レベル帯のレイピアのチャージにすら時間掛かって駄目だね」

 

「前言撤回だ、他に何が出来るんだ」

 

 

駄目だコイツ、良い所が今のところない。

精々が見た目が可愛いって点のみである。

 

これ、村の某工場長風にするならリアクターだのなんだの増設した方が良いかと思われ。

まぁ俺、機械に弱いから改造とか無理だが。

 

 

「んー、私の良いとこ? 見た目が可愛い?」

「戦闘面で頼む」

 

 

 

心を読んだ様に唯一の長所を言うな。

これで他に無かったら詰みぞ。

 

 

「ベッドウェー大戦?」

「急に下ネタブチ込むのやめろ!」

 

 

赤らめて言うな、この痴女が。

見た目は10代後半なだけに犯罪臭がする。

 

 

「傷つくなぁ。 これでも結構誘われるんだよ?」

「聞きたくなかった。 機械のナニが傷付くって?」

「そりゃ勿論」

「すまん、答えなくて良い。 寧ろ答えるな」

 

 

そんなラブドール? やめてくれよ……。

軍や技研は予算使ってナニしてんだって話。

こんなの口が裂けても世間に公表出来ないよ、変態方面で好評になれても嬉しく無い。

 

 

「あっ安心して! 見た目相応、そういう機能もあるんだよ? セックス出来る様には作られているって主任らが言っていたから間違いない!」

 

「その話中止な。 これ上官命令だから」

 

 

もうやめて! 長所がもうゼロよ!

 

人形繋がり、機械繋がりで村に絡みそうであるが、彼女は間違いなくバイオ方面ではないだろう、ある意味では(股間が)バイオハザードである。

 

 

「ウィルスに感染はしないけど、ハッキングも出来ないし。 銃持って一緒に戦う、ほとんど人間と同じ事しか出来ないかな。 今はね」

 

「はぁ……カビ人間で多少耐久力はあるけど結局は銃で戦うイーサンみたいな」

 

 

そんなイーサン、今頃はクリスに扱かれているのだろうか、EDF式より断然マシだろうけど。

 

 

「例えが説明口調だけど、概ねそうかな。 これから宜しくお願いします、只野准尉!」

 

「もうソレで良い……疲れた」

 

 

あかん。 あかんですわ、この人形。

見た目は人間、話し方も人間。 出来る事も人間だ。 ムカつく話し方をするが戦闘用じゃない。 これならコンバットフレームや、カプセル兵器やセントリーガンの方が見た目も中身も兵器らしくて分かりやすい。

 

たぶん、もしかしなくても、アンドロイドのコンセプトは戦闘主眼ではなくて、都合の良い人間の量産なんじゃなかろうか。

 

未来の出来事を思う。 BSAAがヴィレッジにて投入した兵士は人間ではなくBOWであった。 何故そうなのか、人間の代わりの戦力としてならば、EDFのアンドロイドも、そうした理由なのではないだろうか。

人間そっくりなら、社会への溶け込み方や武器や作戦行動に色々と応用が効くのだろうし、中身が機械なら惜しむ命もない。

それに賛否はありそうだが、BOWを戦力化するよりは倫理的にマシなんだろうさ。

 

 

「大昔の大戦時代……地球外知的生命体プライマーが攻めて来た時、投入された敵兵器にはアンドロイドがいたらしいが」

 

 

ボソリと話せば、笑顔で頷く彼女。

 

 

「はい! 生体部品が使用されており、青い脳味噌が詰まっていた歩く卵みたいな姿だったとか! 大量に投入され、ラクーンのゾンビ大行進みたいな戦法を取ったとか!」

 

「ねぇ、卵食おうとしていた俺への嫌がらせ?」

 

「食べないなら私が貰います」

 

 

素直にあげた。 ハムスターみたいに頬を膨らます彼女、単に食いたかっただけか?

 

 

「こういう食べる機能があるのも人間とコミニケーションを取る為なんですが、コレは単なる嫌がらせです」

 

「仲良くなりたいのか違うのか。 俺はお前が分からんよ」

 

 

機械の癖に姑息な真似を!

教育係がマリスなのも頷ける!

 

さても話を続ける彼女。

卵が食えて御満悦らしい、笑顔で喋る。

 

今更ながら、本当に機械だろうか。

実は人間なんじゃね、とすら錯覚する。

 

 

「擲弾兵という自爆型も存在してたそうで。 いやー、エイリアンもエゲツない事しますねぇ!」

 

「なんで嬉しそうなんだ……」

「今や昔、他人事です!」

 

「容赦ねぇのは君もだな」

 

 

マリス、やはり碌でもねぇよ。

任す上層部も同罪だがな。

 

 

「因みに私の場合は多くが機械部品ですので安心して下さい。 でもベッドの上ではソレを感じさせないくらいの柔らかさと心地良さを実現し……あっ、その時は私の中身を知れますよ♡」

 

「科学の進歩ってのは恐ろしいね!?」

 

 

下ネタに走る痴女を無視し、小並感の発言をした後は黙々と食事する。

少し冷めた飯に惜しさを感じつつも、それでも今度こそ味を楽しむ。 タイムリープなんて知らなかった頃の記憶が蘇ると涙が出て来た。 恐ろしい見た目と恐怖の怪物を相手取る生物災害を何度も経験し、ようやく新たな世界線に辿り着けたと思えば、お口ワルワルで下ネタ連打魔の痴女型アンドロイドを部下につけられる本部の罠に嵌まる。

 

なんだ この世界線。

 

 

「まぁ……なんだ、トワとやら」

「はい」

 

「俺は死にたくない。 死ぬのが怖いからだ、努力がパァになりたくないからだ。 だから生きてる、これが君に用意出来る答えだ」

 

「はい」

 

「死にたくない癖に除隊しないのは、まぁ、記憶上、ローズマリー絡みまであるから。 少なくともそれまでは戦わないとってさ。 クリスも現役でいるし」

 

 

俺自身に一応の決着をつけておく。 今後の為にも。

 

すると彼女は、トワはまたも慈悲深く返すのだ。

最早、それが機械であれ構わない。

やりたい様にやらすし、俺も都合良く解釈する。

 

 

「只野は優しくて、強い人。 それに義理深いね」

 

「そうか。 そうだったのかもな、俺は」

「自答自問は済んだようで何より」

 

 

お前が聞いたんやろがい。

このアンドロイドの思考は理解出来ん、けれども慣れてくると心地良いのかもな。

 

 

「済んだ。 あとは後悔ないようにしたいね」

「お手伝いするよ、その為に作られたのです」

 

 

そうか、この歳で奇妙な娘が出来たものだ。

手の掛かる、謎の機械人形だが。

 

ドナって訳じゃないし、ゾルダートじゃないが。

 

メンテナンスだとか戦場での扱いとか、色々不安ばかりだが、まぁ、何とかなるだろう。

 

そう俺は楽観視した。

万が一は、人間を失うより辛くない。

そうで……あって欲しい。

 

 

「クリスにはセフレが出来たと連絡するね!」

「やってみろよ、スクラップにするぞ!?」

 

 

らしくないが。




更新未定

いやー……バイオらしからぬ展開をしてしまった
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