転生特典刀一本   作:護廷−十三番

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喪失と出会い

 気が付いたら転生していた。

 トラックに轢かれた記憶が無ければ、神様にあった記憶もない。

 気付けば若返っていて、巨大な月を見上げ、野原に一人っきり。

 混乱し困惑し、しかし数分か数時間かけて平静を取り戻し、後はただ歩いた。人里を求めて。

 何故か握っていた刀と共に。

 川の水飲んで腹壊してたところを放浪の部族とやらに保護された。獣人だ。マジもんの。異世界転移とか地球について聞いたがそのような知識はないらしく、異世界といえば天界から神様が精霊を送ってくるだけらしい。

 現状この世界は滅びに向かっている一方で、大陸の大穴から溢れる怪物達により人類の生存圏はどんどん奪われているらしい。そんな中よく他種族を助け飯を分けたものだ。良い人達なのだろう。

 手伝いを申し出たが獣人と自分では力に差がありすぎて男衆の手伝いは無理。女衆の手伝いをすることになった。主に洗濯や料理。生前友人に読まされた『異世界でイキる方法・料理編』がまさか役立つ日が来るとは。

 半年ほど経った。毎朝刀を振るっている。部族に使い方を知ってる者は居ないので我流だが、時折組手もしてるので全く戦えないということはないだろう。やっぱり獣人の彼等の狩りにはついていけないが。

 2年経った。

 巨大な熊のようなモンスターが男衆が狩りに出ている集落に群で迫ってきた。残った男衆と戦い、何とか数匹殺せたが大怪我を負った。夢を見た。

 月が浮かぶ寒々しい荒野。巨大な岩の柱が乱立し、その一つに女が居た。髑髏のような仮面を付けた着物姿の女だ。顔は見えない。骸骨の顎の骨はなく、覗いた唇は瑞々しく煙管を咥えている。

 ここは何処だ、貴方は誰だと尋ねれば、女は口を開くもパクパク動かすだけ。首を傾げる自分に苛立ったかのように歯軋りし、蹴ってきた。なんて凶悪な奴なんだ。

 その衝撃で目を覚ますと3日ぐらい寝ていたらしい。肉食わせようとすんな、胃が受け付けない。

 更に2年が経った。組み手の回数も増え、獲物の狩りではなくモンスターの狩りに付き合わされるようになった。モンスターは基本向こうから寄ってくるからな。

 あと結婚した。猫耳ピコピコ動く可愛い女の子だ。熊のモンスターから庇った際惚れられたらしい。部族によっては他種族を嫌う者も多いのに、盛大に祝ってくれた。本当に見つけてくれたのがこの部族で良かった。

 そして妻は死んだ。腹の子と一緒に。殺したのはモンスター。戦いですらなく、ただそこを通り過ぎだけの漆黒の影。影はただ通り過ぎただけで地表を引っくり返し、鉄塊のような翼を落としていった。

 瓦礫から這い出した彼らを待っていたのは血の匂いに誘われたモンスター。平時なら勝てたモンスターも、数が違う。そして逆に彼等は戦士を半数も失い逃げ出すしかなかった。

 妻の兄、親友とも呼べる獣人と合流し他の部族の世話になろうとして、親友はその部族に殺された。理由は知らない。聞く前にその部族を皆殺しにしてしまったから。

 そして放浪の旅に。

 妻の命を奪ったモンスターを探して探して探し続けて、時に路銀を稼ぐために国に雇われ、モンスターを殺して。

 そんな生活を十年。自分が歳を取っていないことに気付く。夢の中の少女は名を教えてくれた。今まで自分が聞けなかっただけらしいが。

 彼女は刀の付喪神みたいなものらしい。彼女の名を唱えることで刀は力を発揮する。その力を以って妻を殺したフレースヴェルグに挑み、敗れた。這々の体で逃げ出し、もっと力と、戦力が居ると思った。英雄とやらを欲している大国に向かい、力など持っていないくせにこうなりたいと思う男に出会った。また、友と呼べる奴等が増えた。

 でも、また失った。大穴へと続く道を切り開き、自分だけが生き残ってしまった。また友を失い、旅に戻る。風の噂でまた新たな怪物が大穴の守護者になったとか、その怪物を命と引き換えにその地から追い払った英雄が居たと聞く。大したものだ、素晴らしい。

 自分では無理だ。

 そして転生してどれだけの時が経ったのか、漸く仇を討てた。討てたが、それだけ。もう声も顔も思い出せない妻の仇を今更殺したところで、何だというのか。

 虚しい。寂しい。

 けど、自分から死ぬことも出来ない。なので寝た。

 刀の力を使い、自らを眠らせた。なのに誰かに起こされた。

 

「だ、大丈夫ですか!? お腹、怪我を……あ、あれ?」

「……………アル?」

 

 それはかつての親友によく似た、兎のような少年だった。




クロキ・綱夜
暗い夜道でも人を導き人を繋げる人になりなさいという願いが込められてる。仲良くなった人間大体誰かに殺されている。
転生特典はBLEACHの死神に渡される初期装備『浅打』。御年三千歳ぐらい。
霊圧は隊長格以上、山爺未満(めっちゃ頑張って鍛えたけど剣八、一護、藍染には及ばず)。
斬魄刀
始解『孤月(コゲツ)
能力:停滞。斬った対象を停止させる。斬った時間、傷の深さ、相手との実力差で停滞時間変動。自分に突き刺して自分を封印していた。山の洞窟に潜んていたが崩れ、埋まっていたが土砂崩れに巻き込まれ川に流され嘗ての親友の一人に似た少年に拾われた。
卍解:『■■■■』
妻の仇を討った。能力、詳細不明。決まれば黒竜の片腕ぐらいなら奪える。
斬拳走鬼
斬・Lv.7いくかいかないか
拳・Lv.6までなら戦える
走・我流で瞬歩を覚えた。正確には瞬歩か不明。
鬼・魂の分身でしかない孤月が知るはずもなく、魔法を見て取りあえず衝撃波を飛ばすのと火を出すのを覚えた。瞬歩と同じく我流。回動がめっちゃ得意。自分の怪我を直し続けてたからね
BLEACH知識:無し
ダンまち知識:無し
前世の好きな漫画はHUNTER×HUNTER、ONE PIECE、NARUTO、FAIRY TAIL、RAVEなど完全に別世界ものを好んだ。後はファンタジー設定のないスポーツ漫画(テニプリはギリギリ)

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