幸せになりたいトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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エアさんとトレーナーのラブラブ同棲生活

春翔の自宅にて

『しばらく世話になる』

「うちにあるものは好きにしていいから」

「あっ、仕事の道具はそのままにしておいてくれ」

『あぁ分かった』

『その、今日からよろしく頼む』

「こちらこそ」

 

「なにしよっか」

『春翔さんはしたいことはないのか?』

「うーん。あっ、買い物でも行く?」

「うちで暮らすのに必要なものとかあるだろ?」

『そうだな』

『では、ついでに夕飯の買い物もしたい』

「りょーかい」

「んじゃ、行きますかねぇ」

 

『すまないな、疲れているのに運転まで…』

「良いよ俺はエアグルーヴといるだけで嬉しいから」

『うぅ///』

『わ、私も春翔さんと居られて、その、嬉しい、ぞ?』

「そっか。それは光栄だな」

『な、なぁ』

「ん?」

『その、この前…初めて春翔さんの家に上がったとき』

「うん」

『昼寝して、起きたときに』

「うん」

『その、私のことなんて言ったか覚えてるか?』

「えっ?俺なんか言ったっけ!?」

「悪いっ、全然覚えてなくって」ワタワタ

『い、いや、いいんだ…』

「なんかイヤなこと言っちゃったか?」

『ちっ、違う!むしろ、その、嬉しかったというか、なんというか』モゴモゴ

「よかったぁ~」

「それで結局なんて言ったんだ?」

『その、…って』

「えっ?」

『エアって、呼ばれたんだ!』

「お、おう?そっかぁ?」

「なんで、急にそんな話を?」

『だから…その…また、呼んで欲しいと、思って…///』

 

ハイかわいい!

かわいすぎる

なに言ってんの?この子

もうかわいい

何しててもかわいい

もはや存在がかわいい

こんな娘が俺の彼女とか人生捨てたもんじゃ『春翔さん?』

「あっ、ああ」

『その、ダメか?』ウワメヅカイ

「ダメなわけないだろ」

「むしろ呼ばせていただきたいまであるぞ!」

『そっ、そうか』

「エア?」

『!な、なんだ?///』ブンブンピコピコ

「呼んだだけだ」

『もうっ!///』

 

そんなこんなで

ショッピングモール到着

『まず何から見ていこうか』

「逆に、荷物は何を持ってきているんだ?」

『衣類は制服とトレーニングウェア、最低限の私服や寝間着と下着といったところだな』

『それ以外はケア用品やメイク道具、夏課題と参考書、筆記用具くらいだな』

「ほとんど買わないとだな」

「近いし日用品から見ていくか」

「欲しいものがあったら遠慮なく言えよ?」

「買うから」

『すまないな』

「気にすんなって」

「こう見えて結構金は持ってる方だぞ?世間一般的に」

「まずは、歯ブラシとタオル、食器とかか?」

「なんか普段気に入って使ってるヤツとかあるか?」

『強いて言うなら歯ブラシは柔らかめが好きだな』

『タオルなんかは春翔さんの家にもあるだろう?わざわざ買うこと無いのではないか。もちろん気にならなければの話だが、』

「俺は気にしないけどエアはいいのか?」

『あぁ』

「そっか、そんじゃ次は食器な」

「どういうのが良い?」

『なあ、春翔さん』

「うん?」

『その、せっかく恋人になれたのだし、その…お揃いのものにしたいんだが…』

「いいな、そうしよう」

 

「茶碗のサイズは…あった!」

「ウマ娘規格のやつ」

「合宿中くらいの量で足りてるか?」

『あ、あぁ…///』

「ホントか?遠慮しないで良いんだからな?」

『本当に大丈夫だ。それに食べ過ぎはレースにも響くからな』

「んじゃ、色どうするよ」

『そうだなぁ、春翔さんはどれが良いんだ?』

「俺は…この青と黄色のヤツが良いと思うぞ」

「エアの勝負服カラーだしな」

『ではそれにしよう』

 

「グラスとマグカップはどうしようか」

『うーん。あっ、これかわいいな』

「おっ、エアも猫派か?」

「おそろいだな」

 

 

 

『食材も買ったし、こんなところか?』

「まあ、必要になったらまた買いに来れば良いさ」

『ありがとう。すまないな全部出してもらって…』

「良いって。かわいい彼女がうちにお泊まりするためなんだし」

『か、かわっ///』

『なんで、春翔さんはいつも恥ずかしげもなくそんなことを口にできるんだ?///』

「本心だから?」

『うぅ。ずるいぞ』

『私だって春翔さんのこと大好きなのに、カッコいいと思ってるのに…』

「ははっ。俺の勝ちだな?」

「よしっ帰るぞ!」

 

 

 

「『ごちそうさまでした』」

「相変わらずエアの作ってくれたご飯は美味しいな」

『そんな…春翔さんの方が上手だろう?』

「そんなことないよ」

「さて、先に風呂入っておいで」

『いいのか?先に頂いてしまって』

「いいよ」

「俺は洗い物片付けておくから」

『でも』

「いいのいいの」

「エアは作ってくれたんだし、気ぃ遣わないでいいから」

『なら、お言葉に甘えるぞ?』

「どーぞ」

 

『あがったぞ』

「んっ」

「髪としっぽどうするよ」

『たのむ』

 

 

「んっできたぞ」

『ありがとう』

「んじゃ、俺も入ってくるわ」

「好きに過ごしてくれ」

 

好きにして良い か

春翔さんの部屋にアレはあるのだろうか

寝室にはまだ入ったことは無いが、仕事のもの以外は好きにして良いと言っていたし構わないだろう

男性の多くはベッドの下に保管しているというが、

 

 

『ふぅ。良かった』

春翔さんは持っていなかったんだな

「あがったぞー」

「ってエア?そんなとこでなにしてんだ?」

『!?』

「なんか探し物か?」

『ああ、男性はベッド下にいかがわしい本を置いていると聞いたのだが、』

『春翔さんは持って居なかったんだな』

『安心したぞ』

「当たり前だろ?時代はネットd、あっ」

『ほう』

「いや、ね?これはその、なんと言いますか、こう、言葉の綾といいますか」

『私というものがありながら』

『画面の向こうの面識すらない女に現を抜かしていたのか貴様は』

「いや、それとこれとは別の問d『何か言ったか?』いいえ、滅相もございません」

 

『はぁ。私じゃだめなのか?』

「いやそういうわけじゃなくて」

『私がウマ娘だからか?』

 

世間一般的にウマ娘というのは恋愛対象としては敬遠されやすい。

見た目だけなら見目麗しい容姿の者が多くはあるのだが、

ヒトにはない動物的な耳としっぽの存在や多汗、圧倒的な膂力の差や食事量などなど上げればキリがないが様々な理由によって男性はウマ娘を伴侶として選びたがらない。それは必ずしも理性での判断というものでもなくて本能的なものでもあるのだ。

つまり、本能が危険だと見なしている相手に欲情などできないだろう。ということだ。

「そういうことでもなくて」

『じゃあどういうことなんだ?』ウルウル

「その、エアを汚しちゃいそうで、申し訳なくって」

「エアのことはもちろん大好きだし、」

「その、気持ち悪いと思われるかも知れないけど、そういう対象としても見てるよ」

「でも、それ以上にちゃんと大切にしたくって」「だから」

『そう、だったのか』

『すまない、責めるような言い方をして』

「気にしなくっていいよ」

『だが、』

「じゃあさ」

「今はまだダメだけどさ」

「いつか、近い将来。ちゃんとエアを抱かせて欲しい」

『なっ!?///』

「ダメか?幻滅した?」

『そっ、そんなわけない!』

『わっ、私だって春翔さんと…』

「そっか」

「そんじゃこの話はこれでおしまい!」

「リビングでテレビでも見よう」

『あぁ』

 

 

「おいで」ヒザポンポン

『お、重く、ないか…?』

「全然。もっと体預けて?」

「ん。いい匂いする。エアの匂いだ。」スゥー

『は、恥ずかしいぞ///』

「俺は恥ずかしくない」スゥー

『むぅ』スゥー

『春翔さんもいい匂いするぞ?』スゥー

「!」

「前言撤回」

「やっぱ恥ずかしい///」

 

「さて、そろそろ歯磨きして寝るか」

『ああ』

「んじゃ、俺ココで寝るからエアはベッド使ってくれ」

『だが、それでは春翔さんが風邪を引いてしまうぞ』

『それに体も休まらないだろう』

「でも」

『春翔さんがイヤじゃなければ、一緒に寝るか…?///』

「いいのか?」

「勢い余って襲っちゃうかもよ?」

『たわけ』

『私はウマ娘だぞ?』

『イヤだったらちゃんと抵抗する』

「ホントに?」

「ちゃんと抵抗してくれる?」

『…自信はないな』

 

 

 

「それじゃ電気消すぞ~」

『あぁ』

 

「寝たか?」

『いや、まだ起きてる』

「なんか、落ち着かないな」

『あぁ』

「抱き締めていいか?」

『!あぁ』ブンブンピコピコ

「じゃあ失礼して」ギュー

「あー、やっぱりおちつくなあ」

「何でエアはこんなに暖かいんだろうなぁ」

『?ウマ娘は、ヒトより体温は高いからな』

「ふふっ。そうじゃないよ」

「暖かいって体温だけじゃなくて心の話」

「エアといると、こうして触れ合ってると、なんかよくわかんねぇけど、すげぇ安心すんだ。」

「自分が満たされていってるのがわかる」

『それは、』

『私もいっしょだぞ?』

『春翔さんといると、なんだか心が温かくなって、柔らかくなっていくんだ』

「そっか」

「じゃあこれからも一緒にいような?」

『当たり前だ。何度もそう言ってるだろう?』

「ふふっ」

「エア?こっち向いて」

『うんっ?』

『!』チュッ

「エア、大好きだぞ」

「エアの優しいところも自分にはストイックなところも、掃除が好きなところも、ちょっと甘えベタなところも、レースのときにすげぇカッコいいところも、副会長として、先輩として後輩たちの指針になろうと頑張ってるところも、照れ屋さんなところも全部」

「全部大好きだ」ギュー

 

『私も、春翔さんの誰にでも優しくて、気遣い上手で、素直で、誰よりも私のことを想ってくれて、頑張りすぎてしまうところも、料理上手なところも、あなたの傷も過去も全部』

『全部含めて愛しているぞ?』チュッ

「!」

「ふふっ、初めてエアからしてくれたな」

『私だって春翔さんとこういうことしたいんだぞ?』

「それは、光栄だな」

「さて、明日もトレーニングあるし、寝よっか」

『あぁおやすみなさい』

「おやすみ、エア」チュッ

 

『んぅ』

『いま、なんじだ?』5:00

『まだはやいな』

うぅ、春翔さんが近い///

かっこいいなぁ///

ずっと抱き締めてくれてたのか?

うで、しびれてないかな

 

一緒に、寝たんだよな

私たち恋人同士になったんだよな

嬉しいなぁ

 

あぁダメだ

春翔さんといるとダメになる

ただ一緒にいるだけなのに

どんどん好きが高まってく

 

ギュー

スゥー

いい匂いだ

春翔さんの匂い///

 

そろそろ、朝ごはんを作っていようか

なんか結婚したみたいだな

 

『さて』ウデホドキ

『ん?』

ギュー

「どこいくの?」

『朝ごはんを作りにな』

「だめ」

「ここにいて?」

「はなれちゃやだ」

なっ、かわいい

カッコよくて、かわいいとかずるすぎないか!?

『わかった』

『春翔さんが起きるまで側にいる』

「んぅ、ぁりがと」

ギュー

「えあ、やわらかいね」

「いいにおい」

///

 

「おはよう」チュッ

『お、おはよう///』

「さすがに寝すぎたな、ごめん」

『朝ごはんにしよう』

「ん」

 

そんな甘々な日々を過ごして4日後

 

「よしっ出発するぞ」

「忘れ物ないか?」

『大丈夫だ』

 

 

 

新千歳空港到着

「ぐわぁ~つかれた~」

「もう、いい時間だしココで昼たべようか」

「なんか気になるものあるか?」

『そうだな…レース前だから重いものは避けたいが、』

『フードコートにおにぎり定食屋があるぞ』

「へぇ、珍しいな」

「そこにするか?」

『あぁ』

 

「おぉ、結構量多いな」

『おにぎりも豚汁も大きいな』

 

「『ごちそうさまでした』」

「ふぅー腹一杯」

『だな』

「帰りはさ、ラーメン道場いこうぜ」

『ファインが喜びそうだな』

 

 

「よしっホテルとうちゃーく」

『別室なのか…』

「予約したのは結構前だしな」

「それに、世間体的に同室はマズイからなぁ」

『むぅ』

「うちの部屋来てもいいぞ?」

『ホントか?』ピコピコ

「こっそりな」

 

「ひと休みしたらコースいって走るぞ」

『あぁ』

 

 

札幌レース場

「アップ済んだか?」

『調子は万全だ』

「よしっ、6割くらいで走ってこい」

『ふっ…!』

たったったったっ

「んっ」

「いい感じだな」

「走ってみてどうだった?」

『かなり走りやすいな』

『割と好きなコースかもしれん』

「んじゃ、長居してもしゃーないし戻るか」

 

 

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春翔の部屋

 

「ミーティングも終わったし、明日に備えて遅くならねぇうちに寝るか」

『あぁ』

「おやすみ」チュッ

『おやすみなさい///』

 

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実況「G2札幌記念を制したのはエアグルーヴ!!」

 

 

 

「おめでとう。さすがエアだな」

『ありがとう。次は秋華賞だな』

「あぁ気合いいれてトレーニングするぞ!」

『当然だ。では、ライブに行ってくる』

「おうっ!最前列で見とくよ」

『もうっ!///』

 

 

 

無事に札幌記念も終わったな

他のみんなも夏合宿終わって今ごろトレセンに戻ってるよな

 

ってことは、もう

エアと一緒に寝られるのは今夜が最後か…

離れんのやだなぁ

 

 

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その日の夜

『春翔さん…?』

「うん?」

『どうしたんだ?』

「なにが?」

『なんか上の空な感じだったから…』

「明日にはトレセンに戻るだろ?」

「みんなももう戻ってるはずだし」

「エアと一緒にいられるのは今夜が最後なんだなと思ってな」

『そう、だな…』

『…寂しいな』

「…なぁ、たまに、たまにでいいから」

「また、泊まりに来てくれないか?」

『いいのか?』

「うん」

「エアが来てくれないともう寝れない気がする」

『私もだ』

「おやすみ」チュッ

『おやすみなさい』

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