幸せになりたいトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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帰省 たわけ初めての家族団欒1

12月29日

16時頃

『よし、忘れ物はないか?』

「あぁ、大丈夫だ。最悪現地調達する」

「じゃ行こっか」

「道案内よろしくね」

『春翔さんも運転よろしくな』

「任された」

 

こんな時間からそれなりの大荷物で彼らはどこに向かっているのかというと

 

『お母様に失礼の無いようにな!』

「わかってるよ」

 

エアグルーヴの実家に共に帰省するのだ

元々はエアグルーヴが一人で帰省する筈だったのだが、両親が揃いも揃って「春翔くんも連れてこい」と口うるさいうえ、エアグルーヴ自身も春翔と離れがたかった

 

そんなこんなで運転すること数十分

 

『ここの交差点を右に曲がったら左手側に白い一軒家がある。そこが我が家だ』

「りょーかい」

「あっ、これ?」

『ああ』

『車はそこに止めて構わないそうだ』

 

ピーンポーンピーンポーン

バタバタバタッ

お母様「いらっしゃい2人とも久しぶりね!元気だった!?」

『お久しぶりですお母様』

「お久しぶりですね。お変わり無いですか?」

お母様「そんなのどうだって良いわよぉ!さっ、あがってあがって!」

「お邪魔します」

お母様「違うでしょう?」

「えっ?」

お母様「ここは貴方の実家にもなるんだから」

「!えっと、ただいま?」

お母様「そうそう!それで良いのよ」

 

ドタドタドタッ

???「おねぇーちゃーん!」

ギュッ

???「会いたかったよー!!」

「えっ?」ギュッ

『妹だ、すまないな』

???「えっ、あっ、ごめんなさい。お姉ちゃんだと思って…」

「気にしなくていいよ。俺こそ急に来てごめんね」

???「!?!?、ちょっとお姉ちゃん!こんなイケメン連れてくるなんて聞いてないんだけど!?」

お父様「コラコラ春翔くんが困っているだろうやめなさい」

???「ごめんなさい」

「お義父さんお久しぶりです。」

お父様「よく来てくれたね。まあ、ゆっくりしていってくれ」

「こちらつまらないものですが…」

お母様「まあっ、良いのにぃ、わざわざ」

????「リン?どうしたのそんなに騒いで」

????「お姉ちゃん!と…?」

「はじめまして。お姉ちゃんとお付き合いさせていただいています。四宮春翔です。」

『ほら、二人もちゃんと挨拶を』

????「えっと、妹のカーリーパッションです。」

???「リングレットです!」

「ええっと、カーリーパッションちゃんとリングレットちゃんね」

リングレット「リンでいいよ!」

カーリーパッション「私もカーリーで大丈夫…です」

「オッケー、よろしくねリンちゃんカーリーちゃん」

お母様「春翔くんはエアグルーヴの部屋を使ってちょうだい!部屋一緒で良いでしょ?」

「もちろんです」

お母様「ほら、エアグルーヴ、案内してあげて!」

『ついてきてくれ』

スタスタスタ

『ここだ』

「ん、なんか、エアの部屋って感じだな。初めて入ったけど」

『まあ、寮に立ち入らせる訳には行かないからな』

『…あまり、まじまじと見ないでくれ…///』

『先ほどは妹たちがすまなかったな。2人とも良い子達なんだ、仲良くしてやってくれ』

お母様「ご飯よー!」

「おっと、行こっか」

 

お母様「さっ、たくさん作ったから遠慮せず食べて頂戴!」

みんな「「いただきます!」」

お母様「どう?春翔くん、お口に合うかしら」

「はい。とても美味しいです!」

お母様「エアグルーヴだって、お料理はできるはずよ?あんた今度作ってあげたら!」

「いえ、毎日美味しいご飯を作ってもらってますから」

エア、春翔以外「「毎日?」」

「?はい」

お父様「その、確認なんだが、籍はまだなんだよな?」

「はい」

「今は冬休み中なのでほぼ同棲状態ですが、いつもは週末にお泊まりに来て常備菜を作って行ってくれるし、付き合う前から毎日お弁当を作ってきてくれます。」

お母様「なによぉ!あんたもやることちゃんとやってんじゃない!」

お母様「さすが、私の娘ね!」

『お、お母様っ!』

カーリー「そんなことより、お姉ちゃん結婚するの?」

『今すぐではないがな。卒業してからだ』

リン「ほんとだぁ!指輪つけてる!!」

エア、春、リン以外「えっ!?」

お母様「あらあらあらあら」

お父様「なかなかやるじゃないか、まだ若いのに」

「ありがとうございます」

リン「ねぇねぇ、お姉ちゃん!指輪あるってことはプロポーズされたの?」

『あ、あぁ』

リン「なんて言われたの!?教えて!!」

///

カーリー「なんでそんなに真っ赤になってるの?」

『そ、それは』

リ、カ「「それは」」

『ひっ、ひみつだ!!』

リ、カ「「えー!」」

お父様「春翔くんはコッチの方はいける口かい?」クイッ

「はい、人並みには」

お父様「それは良かった。美味しい日本酒を用意しておいたんだ」

「お気遣いありがとうございます」

お父様「気にすることない。私が漸くできた息子と酒を酌み交わしたかっただけなんだ」

「そう言ってもらえて光栄です」

 

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夕食後

春翔入浴中

 

お母様「近いうちに向こうのご家族にも御挨拶しないとね!あんな素晴らしい方を育て上げた親御さんなんてきっとしっかりした方よね、エアグルーヴ?近いうちにコンタクトとってもらいなさいよ?」

『…お母様。そのことなのですが、彼の両親は既に他界していまして他に親族もいないようで…。もしかしたら実の父親はどこかにいるのかもしれない、とは言っていたのですが顔も名前も知らないので…』

お父様「そうだったのか」

お母様「あんなに若いのに天涯孤独とはね…」

 

「お先にありがとうございました。」

お父様「おかえり」

お母様「もうっ、自分の家だと思って寛いで良いんだからね!私たちのことも家族だと思って接してくれて構わないのよ?」

「家族、ですか」

お父様「ああ」

「ありがとうございます」

お母様「エアグルーヴも入っちゃいなさい」

 

リン「ねぇねぇ、お兄ちゃん!ゲームしよ!」

「!いいよ、なにやろっか」

カーリー「リン、あんまりお兄さんを困らせちゃ…」

「全然困ってなんかないよ、カーリーちゃんも一緒にやろう!」

「俺もはやく2人と仲良くなりたいんだ」

カーリー「じゃあ」

「でも俺ゲームってあんまりやったことないから下手かも」

リン「じゃあリンたちが教えてあげる!」

「それは心強いな。お願いするよ」

 

 

 

「うわぁっ、カーリーちゃん強いね!どうやってんの?」

カーリー「これは加速するときに…」

『あがりました』

カーリー「お兄ちゃん上手くなるの早すぎ、これ結構難しいのに!」

『いつの間にあんなに仲良くなったんだ?カーリーまで』

 

 

 

お母様「さて、そろそろ寝ましょうか」

 

お片付け

みんな「『おやすみなさい』」

 

 

 

エアグルーヴの自室

「とってもいい方たちだね。エアの家族は」

「エアがいつも大事に思ってるのがわかったよ」

『そう言ってもらえて私も嬉しい』

『だが、両親も何度も言っている通り春翔さんも家族なんだぞ?』

『気を遣わなくって良いんだ』

「って言われてもなぁ。具体的にどうすれば良いのか」

『リンやカーリーとは仲良くなっていただろう。あんな感じだ』

「そっかぁ、ま、頑張ってみるよ」

『ああ』

「ところでさ、エア、アレは?」

ベッドサイドチェストに小数点以下の数字がプリントされた箱と手書きのメモで「もちろん孫も大歓迎よ♪」とあった

『なっっ!?』

『すまない。きっとお母様だ』

「お、おやすみ?」

『お、おやすみなさい』

チュッ

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