VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第99話 プリンセスばにら その7(ラスト)

【登場人物】

 

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

 

KMT    FPSつよつよリスナー ヘラってる

たたたたた  FPSつよつよリスナー 言動が完全におっさん

 

【シチュエーション】

 川崎ばにらリスナー参加型L4D2企画。

 感動のエンディング。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ばにら「えー、ということで」

 

   「一回戦目は『最後の最後でばにーら死亡』ということで」

 

   「残念な結果になってしまいました――が!」

 

 

   「ずんだ先輩! KMTちゃん! たたたたたさん! 生還おめでとー!」

 

―――――――

コメ欄

―――――――

 

:てのひらくるくるかよw

 

:さっきまでの荒ぶりはどこへいったばにーら

 

:この切り替えの早さもばにらよ

 

:最後はちゃんと健闘を讃えないとね

 

:みんなおつかれサマー

 

―――――――

 

 

ばにら「最後に一人ずつ感想を聞いていきたいと思います」

 

   「まずは――ずんだ先輩! どうでしたか!」

 

 

ずんだ「…………はい」

 

   「ずんだは、百合営業相手のばにらちゃんを助けたくて」

 

   「この企画に飛び込み参加しました」

 

   「けど、最後の最後で、あんなことになってしまうなんて……!」

 

 

   「ばにらちゃん! ごめんね! 守れなくて!(迫真)」

 

 

ばにら「さっきまで盛大にゲラってたやないですか!」

 

   「説得力ないんですよ! ほんと、あとで家行きますんで!」

 

   「それじゃ次は――KMTちゃん! よろ!」

 

KMT「はーい!」

 

   「憧れのばにらちゃんと一緒にゲームできて楽しかったです!」

 

   「今度やるときは、ボイチャなしでやりたいです!」

 

ばにら「なんでなんで? 別にいいじゃん、ボイチャありでも!」

 

KMT「あー」

 

   「ウチ、あんまり自分の声が好きじゃなくって」

 

   「気を抜くと平泉○になっちゃうんで」

 

ばにら「そんなことないバニよ」

 

   「KMTちゃんの声は女の子っぽくてかわいいバニ」

 

   「ばにーらは好きバニよ。平泉○のモノマネも含めて」

 

 

KMT「…………」

 

   「ちょっ、やめてよばにらちゃん! ほんともう……!」

 

   「時間だから抜けるね! それじゃあね! バイビー!」

 

ばにら「ありゃ、切っちゃった」

 

   「なんだかんだで良い子だったなKMTちゃん」

 

   「またリスナー企画やるときはぜひ来てね! 待ってるよー!」

 

 

   「さて」

 

   「たたたたたさんは、どうでしたバニ? 怒濤のスナイプでしたが?」

 

たたた「いやー、久しぶりにL4D2できて最高でした」

 

   「最後ね、ばにらさんを守れると良かったんですけど」

 

   「申し訳ねーなーって思ってます」

 

ばにら「いやいや、あれは、ばにーらの自業自得バニ」

 

   「それより楽しんでくれて嬉しいバニ」

 

   「また機会があったら、遊びに来てくれバニな」

 

   「それと……なんだっけ、お店の名前?」

 

たたた「『らいおんらーめん』です」

 

   「今、流行りのUberもやってるんで、よかったらよろしくです」

 

   「それじゃ、私もこの辺りで……」

 

   「これからも応援してます! 頑張ってください!」

 

ばにら「ありがとばにー!」

 

   「さぁ、それじゃそろそろ二回戦と行きやしょうか――」

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

【シチュエーション】

 収録終わってずんだの家で反省会中。

 

ばにら「本当にすみませんでしたァ!!!!(平謝り)」

 

ずんだ「準備不足よ」

 

   「アンタね。あんな無様なプレイングじゃリスナーに迷惑かけるでしょ」

 

   「今日はたまたま、私や、KMTちゃん、たたたたたさん、みたいな」

 

   「熟練者がいたからなんとかなったけど」

 

 

   「リスナー企画はこっちがホスト。おもてなしする側なんだから」

 

   「ちゃんと事前準備しときなさい」

 

 

ばにら「……はい!(良い返事)」

 

ずんだ「まぁけど、いい雰囲気で終われてよかったじゃない」

 

   「二回戦目も……ちょっとトラブルあったけれど無事に進んだし」

 

ばにら「ですね」

 

   「けど、やっぱり初回がよかったのかなぁって」

 

   「参加してくれた、KMTちゃんと、たたたたたさんが」

 

   「いい感じに空気を読んでくれて」

 

ずんだ「そうよね。二人ともVTuberの間合いを分かってたわ」

 

   「感じよくトークを回してくれたの助かったわね」

 

ばにら「ねぇ」

 

   「二人とも、VTuberとかやらないのかな」

 

ずんだ「才能ありそうよね」

 

   「どうする? 二人とも女の子だし? ウチの事務所に入って来たら?」

 

   「ばにらせんぱーいって、弄られちゃうわよ」

 

ばにら「わぁ、それは勘弁バニな……」

 

 

   「けど、ちょっとたのしそうw」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

KMT「…………やめてよばにらちゃん」

 

   「ウチの声、かわいくなんかないし」

 

   「大嫌いなのに」

 

 

   「そんなこと言われたら、せっかく諦めたのに考えちゃうじゃん……!」

 

 

手 紙『DStars4期生スカウトのお知らせ』

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

たたた「とーちゃん! 仕込み終わったよ! 休憩入ってくる!」

 

たた父「おーう!」

 

   「そういやお前、昨日は遅くまでなにしてたんだ?」

 

たたた「久しぶりにゲームしてた!」

 

たた父「…………」

 

   「いいんだぞ? お前も好きなことやって?」

 

   「別に、俺は一人でやっていけるんだから」

 

たたた「アタシはこのラーメン屋が好きなの」

 

   「それに……時代について行くのに疲れたから」

 

   「ロートルはロートルらしく消えなくちゃ……」

 

 

   「この店みたいにさ!」

 

 

たた父「てめぇ、こら! ウチの店がボロって言いたいのか⁉」

 

たたた「んじゃ、休憩行ってきまーす!」

 

たた父「ちゃんと休んでこいよ!」

 

たたた「……久しぶりに楽しかったなぁ」

 

   「VTuberかぁ」

 

   「そういう生き方もあるんだ」

 

 

   「まっ、ちょっとFPSを囓っただけのラーメン屋の小娘にはムリかw」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

KMTの正体は、まぁ、お察しですよね。

三部でばにらが組むことになるかりんちゃんです。

ばにらの言葉に後押しされ、自分もやれるだろうかと一歩を踏み出した彼女。そんなかりんと――ばにらがどう接していくか、楽しみにしていただけたらなと思います。

 

そして、もう一人のリスナー「たたたたた」さんは、ラーメン屋・ライオン・ゲラ・さっぱりとした性格から、元ネタ見てる人にはよく分かる人物だと思います。彼女もまた、ばにらとの出会いを経てこちらの世界に踏み込んで来そうですが、どう絡んでくるのか……。

 

ヒントはお店の住所。

 

というわけで、第三部の伏線をしこたま仕込んだ番外編でした。正直、「三部やれんのか?」みたいな忙しさ&疲労になんですが、なんとか頑張ってみようと思いますので、作者がんばれという方は応援&評価&フォローよろしくです!m(__)m

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