VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

119 / 814
第116話 激辛ペヤング早食い対決(おまけ)

【登場人物】

 

羽曳野あひる Dstars2期生 雑談配信が得意

清水K介   だいさんじ所属VTuber アラフォー独身おじたん

大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)

 

 

【シチュエーション】

 

 数年後。大内山みるくの年納め振り返り配信にて。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

―――――――

補足: 大内山家

―――――――

 

イラストレーター兼個人勢VTuberの大内山みるく。

彼女がキャラデザを担当した、DStars所属の羽曳野あひる。

そして、なぜだかだいさんじ所属の清水K介。

 

この三人で構成された、事務所横断型のコラボユニットである。元々は、大内山みるくと羽曳野あひるの、VとVのママのユニットだったのだが――気がつけばK介がレギュレーメンバーと化していた。おそらく、弄りやすい性格のせいと思われる。

 

―――――――

 

 

みるく「いやぁ、しかし今年もいろいろあったね。あひる、K介」

 

あひる「本当に大変だったよ」

 

   「リアルもだけれど、YouTubeのトレンドも随分変わってきて」

 

   「事務所も『これからはアイドル路線で行く!』とか言い出して」

 

K 介「そっちは大変そうだね」

 

   「今からでもうちに移籍するかい、あひる嬢?」

 

あひる「いや、もうちょっとDStarsで頑張る」

 

みるく「お、えらい!」

 

   「流石は自慢の娘だ!」

 

あひる「かーちゃん? それ本当に思ってる?」

 

   「いつもコラボすると雑に弄ってきてさぁ」

 

みるく「思ってる思ってる!」

 

   「あひるとK介、そして私で、大内山家」

 

   「私たちは血は繋がらなくても家族だよ――」

 

 

   「我ら三人、生まれし日、時は違えども、死ぬときは一緒なり!」

 

 

K 介「桃園の誓いじゃないっすか!」

 

   「それ義兄弟だから!w」

 

あひる「おじおじはそもそも家族なの?」

 

   「関係ない近所のおっさんじゃない?」

 

K 介「あひる! お前、傷つくだろ!」

 

   「せっかくいい感じの空気になってるのにさぁ!」

 

みるく「けどさぁ、こうして三人で活動できるの」

 

   「本当に嬉しいよね……」

 

   「最近はVも飽和してきて、数字も出なくなってきてさ」

 

   「なのに、そこそこ頑張れてるのはすごいと思うよ」

 

あひる「今だから言うけどさ……」

 

   「あひる、デビューした当時、すぐやめると思ってたよ」

 

   「たぶん半年くらいで無理ってなるって」

 

K 介「それ言ったら、僕なんてあひるとコラボした時」

 

   「事務所に辞表出そうと思ってましたよw」

 

 

二 人「えっ⁉(迫真)」

 

 

K 介「いや、そんな驚きます?」

 

みるく「驚くよ! なに、そんなに悩んでたのK介くん⁉」

 

あひる「おじおじ、そんなに悩んでたの?」

 

K 介「……いやまぁ、いろいろと思う所がありまして」

 

 

   「思っていたような活動ができないことや」

 

   「チャンネル登録者数が増えない、視聴者数も増えない」

 

   「なにを置いても――おっさんのVTuberに需要がない」

 

   「『あ、これ無理かも』って思ったんです」

 

あひる「K介……」

 

みるく「まぁ、たしかにK介くんは異色だったもんね」

 

K 介「そんな中ね、あひるから激辛ペヤング対決に誘われて」

 

   「それがご縁で、あひるといろいろやるようになって」

 

   「みるくさんからも、大内山家レギュラーとして絡ませてもらい」

 

   「いろいろ世界が広がって……」

 

 

   「こうして、今もなんとかVTuberをやらせていただいてるな、と」

 

 

あひる「なんとかってレベルじゃないだろ!」

 

   「だいさんじの大規模企画で、司会進行やっといてよぉ!」

 

みるく「ラジオだって頑張ってやってるじゃない!」

 

   「毎週ちゃんと聞いてるんだから!」

 

K 介「いや、なんでキレるんすかw」

 

   「ここ感動のシーンでしょw」

 

 

   「まぁ、とにかくね。あひるには感謝してるんです」

 

   「俺にもう一度、VTuberをやる動機を与えてくれて」

 

   「もちろん、そのママのみるくさんにも」

 

 

あひる「あひるだって感謝してるよ」

 

   「おじおじと一緒に企画してたから頑張れたんだもん」

 

みるく「私だって、二人のおかげで……」

 

 

   「大内山家というユニットをでっちあげて」

 

   「VTuberとして市民権を得られたわ!」

 

 

二 人「それはどうなの……(困惑)」

 

 

あひる「とにかく、これからもおじおじはあひるの大事な相棒だよ」

 

   「一緒にVTuber界隈を盛り上げていこうぜ!」

 

K 介「おう! 任せとけ!」

 

   「あひるはDStars! 僕はだいさんじ!」

 

   「それぞれで頑張っていこうな!」

 

みるく「よっしゃ、それじゃ話もまとまった所だし――」

 

 

   「K介! 年納めドリクラ(キャバクラギャルゲー)配信すっぞ!」

 

 

K 介「なんでそうなるんすか! みるくさん!」

 

みるく「なんだー! オメー、K介!」

 

   「もしかして、日和ってんのかー!」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:この三人ほんと仲良いな

 

:企業所属と個人勢でここまで仲良しなのはすごい

 

:おじおじ関係ないおっさんなのにな

 

:それがいいんじゃないか……!

 

:頑張れ大内山家

 

―――――――

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ちょうど、僕がVTuberを見だした頃が転換期だったらしく、この後元ネタになった三人は疎遠になっていく訳なんですが――それでも、記念ライブで楽屋で集まったり、挨拶した話なんかを聞いては、本当に仲の良いユニットだなとほっこりしたりします。最近コラボ周りが解禁されてきたので、また折を見て集まってくれるといいな……なんてことを密かに願っております。

 

まぁ、本作は史実を踏まえた上でのフィクションですので、彼らの関係をどう調理するかはまた追々考えてみようかなと。フィクションの中でくらい、優しい世界が続いていてもいいよね……!

 

というわけで、今回はみっちりと羽曳野あひるに密着した番外編でした。もし気に入ってくださった方がいらっしゃいましたら、応援・フォロー・評価のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。