VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第123話 特待生旅行案件 その7

【登場人物】

 

生駒すず   DStars特待生 1期生兼任

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

 

【シチュエーション】

 

ばにら、ばに~らハウスで特待生案件番組を視聴中。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

――温泉宿の収録を終え、翌日ずんだ祖母のお店を訪問

 

ずんだ「ばあちゃ~ん! ばあちゃん、いるぅ~! 帰って来たよぉ~!」

 

   「東京の友達、連れてきたでなぁ~!」

 

ずん婆「まぁまぁまぁ」

 

   「いらっしゃい」

 

   「あら、いつか来た……(りんごの方を見て)」

 

りんご「津軽りんごです」

 

   「その節はどうもお世話になりました」

 

ずん婆「まぁまぁ、これはどうも」

 

   「今も孫と仲良くしてくれとんのね」

 

   「ありがとね」

 

 

す ず「というわけで、ずんだのお婆ちゃんがやっているお菓子屋さん」

 

   「もといずんだが産まれた家へとやって来ました!」

 

 

ぽめら「すごーい!」

 

   「本格的な和菓子屋さんだ!」

 

す ず「ですね! それでいて街の中心から離れていらっしゃる!」

 

   「住宅街の中にぽつんとある街の和菓子屋さん!」

 

   「これは期待が高まりますよ」

 

ずん婆「とりあえず、みたらし団子でええかいのう?」

 

す ず「あ、はい! それでよろしくお願いします!」

 

ぽめら「ずんだの思い出の味なんだね……」

 

   「あ、お婆さん! これって発送とかできます?」

 

   「もしくは、日持ちとかするんですかね?」

 

す ず「おやおや、ぽめらさん」

 

   「さっそく、旦那さまへのお土産にするようです」

 

   「いやしかしびっくりですね」

 

   「こんな由緒あるお菓子屋さんの娘さんだったなんて」

 

ずんだ「孫娘だけれどね」

 

   「これでも、東京に出るまでは店番とかしとったんよ」

 

   「お餅だけは作らせてもらえなかったけれど……」

 

ずん婆「お客さまに出すもんですから」

 

   「修行もしとらん娘っこには触らせられませんでなぁ」

 

   「さぁ、焼けたでなぁ。食べて食べて」

 

三 人「いっただっきまーす!!!!」

 

ぽめら「んー! 美味しい!」

 

   「みたらしの餡が甘すぎず辛すぎず絶妙!」

 

   「お餅もふわふわで! ウチ、これ好きな奴!」

 

りんご「もぐもぐもぐもぐ(無言食レポ)」

 

す ず「ひゃー、これは名人級のみたらし団子ですね!」

 

   「生駒も大阪・京都・奈良と和菓子の美味しい地域の出身ですが」

 

   「こんなに美味しいみたらし団子はひさしぶりですよ」

 

 

   「お店の名前、出しちゃってもいいですか?」

 

 

ずん婆「そんなたいしたもんじゃないですからぁ」

 

   「けど、天皇さまにもお出ししたこともあるんですよ」

 

三 人「すごーい!!!!」

 

す ず「献上品ってことですか! すごいじゃないですか!」

 

ずん婆「先代のさらに先代の話ですけれどね」

 

   「それが縁で色んな所が贔屓にしてくれてて」

 

   「今でもこうして店をやれてるわけです」

 

ぽめら「ずんだの家って、実はすごい家だったんだね」

 

す ず「そう言えば、いろんな所にサインや写真が飾ってある」

 

   「最近の芸能人もちらほらと……」

 

 

   「もしかして、有名なお店だったりするんですかね?」

 

 

字 幕「特待生のひみつ その13」

 

   「有名なお店でした。(市のHPで紹介されてます)」

 

 

す ず「おや? あの一際古い写真は……?」

 

ずん婆「あぁ。あれは贔屓にしてくれている、アズマヤさんの写真ですわ」

 

す ず「アズマヤさん?」

 

ずん婆「えぇ。ご存じないですか?」

 

   「歌舞伎の四阿(あずまや)遍四郎(へんしろう)?」

 

す ず「あー、お名前は聞いたことがあるような」

 

   「たしか、四代目とか五代目とか続く、歌舞伎の名跡ですよね?」

 

ぽめら「すず、詳しいねぇ!」

 

   「どこでそんなこと覚えてくるの⁉」

 

ずん婆「はい。その先々代さんですね」

 

   「みたらし団子を献上してから、ふらっと来訪されまして」

 

   「それから、地方巡業で寄られた時には、必ず買いに来てくださって」

 

   「今も四阿さんにはよくしていただいてるんです」

 

す ず「へー! 知らなかった! そんな繋がりがあったんですね!」

 

ずんだ「はいはーい! そんな話はおしまーい!」

 

   「それより、温かいうちに食べちゃおう!」

 

   「それと婆ちゃん! みんなで撮った写真を飾りたいんだけど!」

 

   「いいかなぁ?」

 

ずん婆「いいよいいよ。好きな所に飾りな」

 

   「孫娘の大事な友達だでなぁ……」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

みたらし団子って、時折無性に食べたくなりますよね。

スーパーで売ってるのもいいですが、屋台やお店で焼いてるのとかも捨てがたい。京都で食べたみたらし団子は今も無性に食べたくなります……また、気軽に旅行に行けるようになりたいものですね。

 

めずらしくずんだのおばあちゃん好き好きムーブが炸裂しましたね。こういう彼女もいいよね――と思った方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m

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