VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第130話 りんご裁判 その6

【主人公】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

 

津軽りんご  きまぐれ僕っ娘

秋田ぽめら  DStars特待生 みんなのママ

羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当 

 

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

太宰府ゆかり DStars2期生 生意気JKVTuber

 

【シチュエーション】

悪戯ばかりしているりんご。ついに裁判にかけられる。(企画)

そんな地獄企画を、いつものように見守るずんだとばにら。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

あひる「どうすんだこれ!」

 

   「ここまでやって来たけれど、まったく有罪にならないんだが!」

 

ぽめら「被告人がここまで強固なアリバイと反論をしてくるとは」

 

   「我々も企画の詰めが甘かったですね……」

 

 

りんご「ほらほら、はやく僕を有罪にしてみなよ~?」

 

   「それとも罪もないのにこんな裁判にかけたの~?」

 

   「それって立派なえん罪ですよねぇ~?」

 

 

あひる「そういうところ」

 

   「りんごのそういうところが、今回の発端って分かってる?」

 

りんご「どういうところ~(すっとぼけ)」

 

あひる「腹立つぅ~~~~!!!!」

 

ぽめら「まぁまぁまぁw」

 

   「という訳でね、残すところ、告訴もあと一件となりました」

 

   「ただし、最後のはちょっと大がかりですよ」

 

あひる「そうだぐゎぁ! これはきっちり有罪をもぎ取れるぐゎぁ!」

 

   「ぽめしゃ言ってあげて! 言ってあげて!」

 

ぽめら「最後の告訴はシンプルに――『二期生二股罪』です!」

 

   「二股をかけられた二期生が連名で訴えております!」

 

   「それではVTRどうぞ!」

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

い く「りんご! あてぃしのこと好きって言ってたよね!」

 

   「なのになんで、ゆかりちゃんとイチャイチャしてるの!」

 

Bちゃ「初っぱなから飛ばしてきましたね」

 

   「えーっと、名前は伏せなくていいんですか、いくさん?」

 

い く「いい! はっきりとりんごに言わないと気が済まない!」

 

Bちゃ「おぉっと」

 

   「これは今までの茶番と違って」

 

   「本気の修羅場の匂いがして参りました……!」

 

い く「いつもあてぃしに優しくしてれるりんご」

 

   「コラボでも、大型企画でも、あてぃしのことを気遣ってくれるよね」

 

   「そんなりんごのこと、あてぃしは信頼してたの……」

 

Bちゃ「いくさんは、交友関係狭いですけれど」

 

   「りんごさんとは仲がいいですものね」

 

い く「だから……ホストクラブ配信でもいっぱい貢いだし」

 

   「凸待ち配信でも、勇気を出して凸した」

 

   「ぶっちゃけ、メンバーシップにも入ってる!」

 

 

   「メン限睡眠導入ASMRを聞きながらいつも寝てる!」

 

   「いや、むしろ配信しながら聞いてる!」

 

 

Bちゃ「配信中はちゃんとゲーム音源を聞いてくださいねぇ~!」

 

 

い く「それくらい好きだったのに」

 

   「りんごに貢いでいたのに……」

 

Bちゃ「はい、それじゃここでもう一人の原告に登場願いましょう」

 

   「太宰府ゆかりさん、どうぞー」

 

 

ゆかり「ちょっとりんご! これどういうこと!」

 

   「私のことが一番好きって言ったよねぇ!」

 

 

   「なのに……よりにもよって、私の親友のいくに二股かけるなんて!」

 

 

―――――――

補足: 渋谷いくと太宰府ゆかり

―――――――

 

陰キャで交友関係の狭い渋谷いく。そんな彼女が同期で一番仲良くしているのが太宰府ゆかり。二人ともカラーリングが似ていることからCPとしての人気が高い。

他のメンバーには陰キャがキマって会話が滑りがちないくも、ゆかりに対しては気軽な友人という感じで話ができて――地味にてぇてぇな関係なのだ。

 

だが……。

 

―――――――

 

 

い く「ひどいよ! どうしてゆかりちゃんなの!」

 

   「他の女ならまだ許せたけど――私の親友だなんて!」

 

   「この気持ち、どこに持っていったらいいの……!」

 

ゆかり「そうだよ! 私とつき合う時、ちゃんと確認したよね?」

 

 

   『いくとの関係はどうするの?』

 

 

   「って! そしたらりんごは」

 

 

   『いくちゃんとは別れるから。今は、ゆかりしか見えないよ』

 

 

   「って! 言ってくれたじゃん!」

 

 

い く「そんなこと言ってたの?」

 

   「ひどいよ、りんご……!」

 

ゆかり「だいたい、『いく』は遊びの相手だったんでしょ?」

 

   「なのになんでまだ関係を続けてるのよ!」

 

い く「なっ!」

 

   「遊び相手はそっちでしょ!」

 

   「りんごが本当に好きなのは、あてぃしなんだから!」

 

ゆかり「違う、りんごは私のものよ!」

 

い く「あてぃしの! あてぃしのりんごなんだからぁ!」

 

Bちゃ「えぇ……」

 

   「そろそろ収拾がつかなくなってきましたので」

 

   「スタジオの方に戻しますね」

 

 

   「以上、渋谷いくさんと、太宰府ゆかりさんの」

 

   「『二期生二股罪』の告発でした~!」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ついに割とガチ目の告訴が来てしまったりんごさん。

事務所のメンバーに手当たり次第に色目を使った報いを受ける時がきてしまうのか。それともコレも華麗に言い逃れしてしまうのか――りんごの運命やいかに。

 

最後に出てくるのはずんさんだと思った? 残念、いくちゃんとゆかりちゃんでした! りんごの交流範囲の広さに驚いたなら――ぜひぜひ応援・評価・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m

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