VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第136話 紫の芋の人 その4

【登場人物】

 

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

トキワいま  DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV

宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫

 

【シチュエーション】

 

ばにらとずんだ、事務所で3D撮影の楽屋待ち。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

たると「なるほど! ばにらちゃんは鹿児島出身だったんですね!」

 

い ま「へぇ」

 

   「出身地公言してないし、綺麗な標準語だから」

 

   「関東出身なのかと思ってた」

 

   「意外と遠いんだね」

 

ばにら「そうバニなんですよ」

 

   「なので里帰りが大変で」

 

   「まだ上京してから一度も帰れてないバニです」

 

 

   「だから、紅いもタルトが懐かしくって……!」

 

   「はぁ、故郷の味だぁ!」

 

 

たると「鹿児島でも、紅いもたるとは売ってるんだね!」

 

   「ばにらちゃんに喜んでもらえて、私も嬉しいさ!」

 

ばにら(たると先輩、超絶いい人バニなぁ)

 

   (うちの大事な清楚枠ってことで、絡むの遠慮してたけれど)

 

   (お近づきになれてうれしいバニ……)

 

い ま「鹿児島と言えば……やっぱりアイスはしろくまなの?」

 

ばにら「はっはっはっはっは」

 

   「もしそうなら、川崎しろくまでデビューしたバニよ」

 

   「普通にホームランバーのバニラ味が大好物バニ」

 

たると「分かるなぁ」

 

   「アイスはやっぱりシンプルなのに限るよねぇ……」

 

   「私もホームランバーとか、スーパーカップが好き」

 

ばにら「たると先輩! 話が分かるバニねぇ!」

 

   「ばにらもスーパーカップが大好きバニよ!」

 

   「あと、モナカと言えば……」

 

 

二 人「チョコモナカジャンボ♪」

 

 

い ま「すごい! なんでピッタリ合ったの!」

 

   「もしかして裏で練習とかしてた⁉」

 

ばにら「たまたま、たまたまバニよ」

 

たると「えへへ……」

 

 

   「前にばにらちゃんが配信で言ってたの、覚えててよかった(小声)」

 

 

ばにら「たると先輩? なにか言ったバニか?」

 

たると「うぅん! なんでもないよ!」

 

   「そうだ、他にも沖縄のお菓子を持って来たんだけど……」

 

   「よかったら食べる?」

 

ばにら「食べる食べる食べるバニ!」

 

   「わぁ、ちんすこう! ちんすこうもばにら好きバニよ……!」

 

い ま「…………」

 

 

   「……ふむ(何かを察する)」

 

 

   「あ、そう言えば、私ちょっとBちゃんに話があったんだ」

 

   「スタジオの方に行ってくるね」

 

たると「えっ⁉ ちょっと、いまちゃん⁉」

 

ばにら「いま先輩行ってらっしゃいバニよ!」

 

   「ずんだ先輩によろしくバニ~!」

 

い ま「は~い! それじゃ、お二人ともごゆっくり~!」

 

ばにら「…………」

 

   「ごゆっくりってどういう意味バニですかね?」

 

   「いま先輩って時々、天然ですよね(ペカー)」

 

 

たると「ソ、ソウダネ……」

 

 

ばにら「バニ?」

 

   「たると先輩までどうしたバニ?」

 

   「なんか急にかしこまり出しちゃって?」

 

   「もしかして調子が悪いバニですか?」

 

たると「ナンデモナイ、ナンデモナイヨ……」

 

ばにら「なんでカタコト」

 

たると(あぁ、どうしよう)

 

   (なんでここでスタジオに戻るの、いまちゃん)

 

   (ばにらちゃんと控え室に二人っきりだなんて……)

 

 

   (そんなのカメコ(ばにらのリスナーの愛称)には耐えられないよ!)

 

 

―――――――

補足 宮古島たるとの正体

―――――――

 

ある時は歌姫! ある時はちょっぴり天然VTuber!

ある時は地理つよつよのゲッサー! そして、またある時は絶対的清楚!

はたして宮古島たるとの正体は――川崎ばにらの大ファン!

 

紫の芋の人である!!!!

 

―――――――

 

 

たると(どうしよう……)

 

   (推しと二人っきりで密室だなんて)

 

   (こんなの私の清楚が清楚じゃなくなっちゃう……!(おめめぐるぐる))

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

清楚が清楚じゃなくなるとは?(意味深)

 

はい、というわけで、ついに満を持して最強の対抗馬《ライバル》が登場。

ずんだと同レベルの重い感情をばにらに向ける、紫の芋の人こと――たると。

はたして彼女は絶対的な清楚枠を守ることができるのか。

 

氷の女王といい、絶対的清楚といい、お局BBAといい、ほんと女難の相にこと欠かないな――と思った方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローでばにらを慰めてあげてください!m(__)m

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