VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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番外編 青葉ずんだの知らない世界 ~オタクと一般人の境界~
第169話 青葉ずんだの知らない世界 その1


【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

 

【シチュエーション】

ゆ俺恥ブームに傷ついたゆきを慰めるオフ(ゆきち宅)会。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ゆ き「なんだよ! ゆ俺恥って!」

 

   「いまさらだろうがよ!」

 

   「恥かくの恐れてたらVなんてやってられんわ!」

 

う み「まー、まーまー」

 

   「ゆき先輩、落ち着いてもろて」

 

ゆ き「これが落ち着いてられるか! うみたんよぉ!」

 

   「もう最近、コメントがこればっかなのぉ!」

 

   「みんな『ゆ俺恥』『ゆ俺恥』って……」

 

 

   「言われるこっちの方が恥ずかしいよ!」

 

   「もうちょっと語彙あんだろ!」

 

   「私は自分のファンが情けないよ……!」

 

 

ずんだ「まぁー、ネットミームは流行っちゃうと仕方ないよね」

 

ばにら「ゆき先輩。人の噂も75日と言いますし」

 

   「しばらく大人しくしてたら、そのうち落ち着きますって」

 

う み「そーですよ!」

 

   「それに、ゆきP(ゆきのリスナーの愛称)だって」

 

   「愛を持って弄ってくれてるんですから」

 

   「大丈夫ですって。そのうち鎮火しますから」

 

ゆ き「…………そりゃまぁ、そうだけどさ」

 

   「けどさ、ここまで恥ずかしい恥ずかしい言われると」

 

   「キャラ演じてても心臓がぎゅっとなって」

 

う み「しょうがないにゃあ、もう」

 

 

   「ゆき先輩……辛いなら、うみの胸、空いてますよ(イケボ)」

 

 

ゆ き「いや、そういうのを求めてるわけじゃないんだわ」

 

   「うみたん、ちょっと真面目に慰めてくれる?」

 

う み「はぁあぁあぁ⁉ こっちだって真面目にやってますけど⁉」

 

   「だいたい配信者が、弄られたくらいでなにガチ凹みしてんだ!」

 

   「あんた配信何年目だ! バ美肉前から活動してるくせに!」

 

ゆ き「なんだお! やんのかぁ!」

 

   「うみたんでも容赦しねえぞ、こらぁっ!」

 

ばにら「あはははは……」

 

   「ゆき先輩、今回の騒動ではいつになく荒れちゃってますね」

 

ずんだ「ネットミーム『ゆ俺恥』ねぇ……」

 

   「まぁ、話題になるだけありがたいってのもあるけれど」

 

   「ゆきちくらい懐が深くないと傷ついちゃうわよね」

 

 

―――――――

補足 ゆ俺恥

―――――――

 

『ゆきち、俺、恥ずかしいよ……』の略語。

あまりにもPONが多すぎるゆきちに、このコメントをするリスナーは昔からいた。しかし、先日行われた『網走ゆきVS生駒すず 徹底五目並べ対決』にて、全戦全敗というあまりに不甲斐ない戦いの結果――省略し「ゆ俺恥」とリスナーが書き出し、その語呂のよさにネットミーム化した。

 

頭の名前を変えることで、汎用的に使えることもあり、既に派生形の「ち俺恥」「あ俺恥」「ば俺恥」も流行っている模様……。

 

―――――――

 

 

ゆ き「うみたんやずんだには分かんないよ!」

 

   「私やばにらみたいな、PONで売ってるキャラの苦しみは!」

 

 

う み「は? 普通に弄られるが?」

 

   「BBAとか78歳とか言われるが?」

 

   「なに甘えてんねん! このDStars最年長が!」

 

 

   「リスナーの弄りを、ネタに昇華してこそVじゃろがい!」

 

 

ゆ き「ばにらぁ!」

 

   「うみたんが虐めてくるぅ! ぴぇん!」

 

ばにら「あーあー、ゆき先輩、落ち着いてもろて」

 

   「うみも、今日はゆき先輩を慰めるために集まったんだから」

 

   「そんな責めたら可哀想だよ……」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

久しぶりにゆきとうみがメインで登場。

有名人はいろんなことを言われるもの。時に盛大に弄られるのもお仕事――と言い切れればいいんですが。人間ですからそこは簡単に割り切れない。

というわけで、ゆきさんかなりたまっております。

信頼する後輩(年下)を集めて愚痴りに愚痴る。

 

そんなゆき先輩とばにらの馴れそめのお話。さくっと最初の方でも触れましたが、もう少し踏み込んだ内容となっております。なお、今回の番外編は創作なので、あまり元ネタとは絡めない方向で読んでいただけると幸いです。

 

ゆきとばにら、何がいったい二人を強く結びつけたのか――気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m

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