VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第170話 青葉ずんだの知らない世界 その2

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

 

【シチュエーション】

ゆ俺恥ブームに傷ついたゆきを慰めるオフ(ゆきち宅)会。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ずんだ「しかし、ゆきの慰め会にしては妙な面子ね」

 

   「普通こういうのって、あひるやぽめらの仕事じゃない?」

 

ゆ き「ぽめちゃんは、旦那さんとゴタついてるらしくて」

 

   「あひるちゃんは、普通に記念ライブの準備で忙しくて」

 

ずんだ「なるほど……」

 

 

   「つまり、私たちはあの娘たちの代わり……(圧)」

 

 

ゆ き「ずんだまで変な圧を出さないで!」

 

   「普通にウチらも仲良しじゃん!」

 

   「たまにはいいでしょ!」

 

ずんだ「冗談よ。本気にしないで」

 

   「ゆきは頑張ってるわよ。アンタがPONするおかげで」

 

   「私たちも安心してPONできるんだから……」

 

ゆ き「それ、褒めてないよね⁉」

 

   「ねぇもぅ、ばにらぁ~! 助けてぇ~! ずんだが怖ぃ~!」

 

ばにら「ゆき先輩、ちょっと飲み足りないんじゃないですか?」

 

   「カルピスサワー用意したんで、じゃんじゃん飲みましょうねぇ~」

 

   「辛いことは飲んで忘れましょぉ~」

 

ゆ き「……えっぐ、ひっく」

 

   「うぅっ、ばにらのカルピスサワー、美味しい」

 

   「おばあちゃんのと同じ味だ……」

 

ばにら「いや、アルコール入ってたらまずいでしょ!」

 

ずんだ(相変わらず仲良いなこの二人……)

 

   (会社の方針で公式では絡まなくなったけど)

 

   (なんだかんだで、今も交流してるのよね)

 

 

   (やはり、一番のライバルはゆき……)

 

 

う み「そういえば、ゆき先輩とばにらは仲良いけど」

 

   「きっかけはなんだったの?」

 

ばにら「いや、それは……」

 

   「いつの間にか意気投合して」

 

   「仲良くなるきっかけとかは……ねぇ?(キョロキョロ)」

 

ゆ き「そ、そうだよ! ゆきたちはビジネス百合してたから!」

 

   「その延長線上で、ちょっと他のメンバーより仲が良いだけ!」

 

   「勘違いしないでよね!(オドオド)」

 

 

ずんだ(なんで二人とも目が泳いでるのよ)

 

   (なんかあるわね、これ……)

 

 

   (うーん、気になるけれども)

 

   (下手に突くのはみっともないし。どうしようかしら……)

 

 

う み「はい、ダウトー! 何かあるのバレバレ!」

 

   「この委員長の目を誤魔化せると思うな!」

 

 

   「オラオラ~! 愚痴のついでにゲロっちまえよぉ~!」

 

 

ゆ き「わぁ、ちょっとうみたん!」

 

   「本当になんもないってば!」

 

   「いい感じにアルコール回ってるのに――揺らすのはやめて!」

 

ばにら「本当に何もないから! うみの思い過ごしだから!」

 

う み「ほーん?」

 

   「それ、私の目を見て言えるか、ばにらちゃんよぉ?」

 

ばにら「…………」

 

   「ほ、ほんとうに、なにもないばによー(目を逸らしつつ)」

 

う み「逸らしてんじゃねえか!」

 

   「これは絶対に何かある奴だね!」

 

   「今日はきっちりそこらへん……ゲロってもらうからなぁ!」

 

二 人「ひんっ!」

 

ずんだ(…………)

 

   (よかったわ、うみが一緒にいて)

 

   (持つべきものは、スケベ根性丸出しの後輩ね……!)

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

配慮するところはちゃんと配慮しつつ、絶妙に一歩踏み込むうみちゃん。

ヘタレのずんだではきっと切り込めなかっただろう、ゆきとばにらの馴れそめにメスを入れる。美少女ゲーネタで弄られたのが縁というのは、ばにらの独白で語られていましたが、そんな話を百合営業相手にしてしまうのか――。

 

うみはするっと受け入れそうだが、ずんだはちょっとハードル高そうだぞ。

というわけで、今回のお話は「オタがディープなお話を、一般人にする」という恥ずかし回でございます。

 

いろんなVTuberがいれば、そういうこともあるよね?

 

もちろん全員ゲーオタには間違いないけれど、ゲームにもいろいろな種類があるわけで。ずんさんがはたして、ゆき方面(美少女ゲー)に理解があるのか、受け止められるのか――気になる人はぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m

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