VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第171話 青葉ずんだの知らない世界 その3

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

八丈島うみ  DStars3期生 センシティブ委員長

 

【シチュエーション】

ゆ俺恥ブームに傷ついたゆきを慰めるオフ(ゆきち宅)会。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ばにら「えっと、前にも話したと思うんだけれど」

 

   「私とゆき先輩はゲームの趣味が合って……ね?」

 

ゆ き「そう! そうなの!」

 

   「けっこう年齢差あるけど、ゲームの趣味が似てるんだわ!」

 

   「そこから仲良くなったのよ……ね?」

 

う み「ほう?」

 

   「具体的には?」

 

ばにら「ぐ、具体的に?」

 

う み「なんのゲームが好きで仲良くなったのか」

 

   「それを教えてもらわないと、委員長は納得しません」

 

   「証拠を出してください! 委員長が納得するタイトルを!」

 

 

   「まさか……言えないってことはないですよね?」

 

 

二 人「ぐ、ぐぬぬぬ……!」

 

ずんだ(頼もしいくらい、全部うみがやってくれるわ)

 

   (というか、うみもだいぶ酔ってるわね)

 

   (これはお泊まりコースかなぁ……)

 

 

   (それにしても、なんで二人とも焦ってんの?)

 

   (人に知られて困るゲームなんてないでしょ……)

 

ばにら「ど、どうします? ゆき先輩?」

 

ゆ き「ばにら……ここは私に任せて」

 

う み「おやおや? 二人で相談なんかしちゃって?」

 

   「そんなに知られるとまずいんですか?」

 

   「それともやっぱり――嘘なんですかぁ?」

 

 

ゆ き「テイルズ! そう、テイルズがきっかけ!」

 

   「ゆきとばにらはテイルズシリーズがきっかけで仲良くなったの!」

 

 

う み「ほう、テイルズですか(メガネクイのポーズ)」

 

 

   「ちなみに――藤島テイルズといのまたテイルズのどちらです?」

 

 

ゆ き「うぇっ⁉」

 

 

―――――――

補足 藤島テイルズといのまたテイルズ

―――――――

 

テイルズ童貞の筆者は最近知ったのですが、初期テイルズはキャラデザを藤島康介先生といのまたむつみ先生が『交互に担当』されていたそうです。さっくりネットで調べた感じ、テイルズには開発チームが二つあり、チーム毎にキャラデザ担当が違ったという理由みたいですね。開発チームが違うため、必然的にゲーム性やストーリー性にも差が出てきて――両者を区別する概念が生まれたとのこと。

 

いやはや、ゲームに歴史ありですね。

 

なお、初代テイルズの開発スタッフが独立し、「スターオーシャン」「ヴァルキリープロファイル」を制作したトライエースができたという話は知っておりました。

こちらの作品は筆者も履修済みです。(特にヴァルキリーでオタクを拗らせました)

 

―――――――

 

 

う み「あれれ? おかしいですね?」

 

   「藤島テイルズか、いのまたテイルズかも答えられないンですか?」

 

   「テイルズファンなら知ってて当然の話ですよ?」

 

ばにら「ゆき先輩! うみに藤島先生絡みの話はしちゃダメ!」

 

   「こいつ、サクラ大戦の大ファンなんです!」

 

ゆ き「やべぇ! 作品を間違えた!」

 

   「うみたん! やっぱこの話ナシで!」

 

 

う み「ちなみに委員長は――どっちも大好物ですよ!(ガンギマリ顔)」

 

 

二 人「ひぃいいいっ!!!!」

 

 

ずんだ(ようやるわ……)

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

オタクは一人だけではなかった。

よりにもよって、一番騙ってはならない相手にテイルズの話を出してしまったゆき。こんな時にもポンコツ。ちゃっかり持っているのだから、ほんとすげぇよゆきは。

そして鼻息の荒いうみに対して、妙に冷めてるずんだ……。

 

世の中にはね、別に恥ずかしいことでもなんでもないけれど、人様の前で言うには少し抵抗感のあるゲーム――というのがあったりするんですよ。ゆきがそういうゲームのマエストロということを知っているはずなのに気づかないあたり、彼女もちょっと酔っているのかもしれません。

 

濃くなるオタトーク。この窮地を、どう切り抜けるのか、そして、ばにらとゆきが本当に好きなゲームとは。気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m

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