VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

211 / 813
第207話 生駒すずは四人いる その8(ラスト)

【登場人物】

生駒すず   DStars1期生 JKお狐VTuber

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

 

【シチュエーション】

凸後、特に見たい配信もないため、

ずんだにボイスチャットをかけるばにら。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ばにら「いやもう、本当に今日はびっくりしましたよ」

 

   「うみが三人いる……って!」

 

   「いや、まぁ、最後はちゃんと判りましたけど!」

 

ずんだ「すずもぽめらも悪ノリし過ぎよ」

 

   「あの二人をのせちゃう、うみもたいがいだけれど」

 

ばにら「あー、うみは人たらしですからね」

 

   「しかし、すず先輩の声マネは本当にうまかったなぁ……」

 

ずんだ「ぽめらも悪ふざけしなければいい線行くんだけどね」

 

   「たしかに、すずの声マネは似てたわ」

 

ばにら「多才ですねすず先輩って」

 

   「ゲームもできて、トークもできて、声マネとかキャラのモノマネも得意で」

 

   「本当に――VTuberとしての完成度が高すぎる」

 

ずんだ「そうよねぇ」

 

   「配信に必要なスキルを全部持ってる」

 

   「もし、生まれてくるのがもうちょっとはやかったら」

 

   「天下を取っていたのは、生駒すずだったかもしれないわ」

 

ばにら「いやいや、今からでも狙えるでしょ」

 

   「ばに~らもうかうかしてられないバニよ」

 

ずんだ「まぁ、現トップに隙がないこの状況じゃ」

 

   「ちょっと下剋上は無理っぽいけどね」

 

ばにら「しかし、声マネでこんな再生数稼げるなんて、すごいですよね」

 

 

   「…………ハッ!」

 

 

ずんだ「どうしたの花楓?」

 

   「急にそんな探偵漫画の主人公みたいな声なんか出して?」

 

ばにら「私、分かっちゃったかもしれません」

 

   「やっぱり、すず先輩は――四人いるんですよ!」

 

ずんだ「な、なんですって!」

 

 

―――――――

捕捉 生駒すず四人説(疑惑)

―――――――

 

どう考えても、VTuberとしての活動量が異常な生駒すず。

これだけヘビーな配信をこなせるのは、絶対になにかあるに違いない――という疑惑から生まれた説(ネタ)である。四人の生駒すずが代わる代わる配信しているので、これだけ無茶な配信をすることができる……という理屈である。

 

もちろんネタなのだが――。

 

―――――――

 

 

ばにら「うっかりしていたバニですよ」

 

   「生駒すずが四人もいるわけない」

 

   「人類のクローン技術は、そこまで到達していないって」

 

   「そう思っていたバニです」

 

ずんだ「うっかりってどういうこと?」

 

   「まさか、私たちが何か見落としていたっていうの?」

 

ばにら「美月さん、よく考えてみてください」

 

 

   「生駒すずはVTuber……」

 

   「実在する人物ではないバニですよ!(ドヤ)」

 

 

ずんだ「つ、つまり⁉」

 

 

ばにら「クローンなんて必要ない」

 

   「最初から、声質の似ている四人の人間が集まって」

 

   「一人のキャラクターを演じればいいんですバニ!」

 

 

   「そうすれば、一人が配信している時に、もう一人は休める!」

 

   「人の倍でも四倍でも、配信することができる!」

 

 

   「生駒すず四人説は俗説なんかじゃない!」

 

   「本当だったんだバニ!」

 

 

ずんだ「なんてことなの……」

 

   「完全に騙されていたわ!」

 

   「そうね、たしかに花楓の理論なら、理屈上四倍の行動も可能!」

 

   「すずの四回行動が合理的に説明できるわ!」

 

ばにら「謎はすべて解けたバニ!」

 

   「やっぱりすず先輩は四人居たんだバニ!」

 

   「一刻もはやく、このことをBちゃんたちに伝えないと――!」

 

ずんだ「待って花楓! それは早計よ!」

 

ばにら「なんで止めるバニですか、ずんだ先輩!」

 

ずんだ「そんな重要なこと――」

 

 

   「会社側が知らないと思うの?(ガチトーン)」

 

 

ばにら「はっ!!!!(迫真)」

 

   「まさか、すず先輩が四人いることは、会社も了承済み⁉」

 

 

   「会社ぐるみで、四人で一人を演じさせているバニか⁉」

 

 

ずんだ「そう考えるべきでしょうね……!」

 

ばにら「くっ、既に会社もすず先輩の魔の手に」

 

   「いったいばにらたちはどうすれば!」

 

ずんだ「落ち着いて花楓。まずはそう、ゆっくり深呼吸をして――」

 

 

   「寝なさい(怒声)」

 

 

ばにら「…………はい(しょんぼり)」

 

   「わるふざけして、すみませんでした」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

四人のすずちゃんが代わる代わる配信をしている。

生駒すず4人説(疑惑)。

 

なんてものが出ちゃうくらいに活動的。

人生のほとんどの時間を、配信に捧げているVTuber。

その配信にかける情熱は本物。

 

DStarsの一期生筆頭&特待生リーダーとして、これからも彼女はグループを引っ張っていくことになるのでしょう。時に、ずんだから圧をかけられたりしながら。

 

VTuberっていろんなスタンスの人がいて面白いですよね。すずちゃんみたいな、わちゃわちゃ系VTuberって推せるなぁ――と思った方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしく!m(__)m

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。