VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第255話 アヒル・ラプソディ その7

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

大内山みるく 羽曳野あひるのママ(絵師さん)

宮古島たると DStars零期生 事務所の絶対的清楚歌姫

 

【シチュエーション】

みるく(あひるママ)の電波ソングから二週間後。

さらにうたみたをするVTuberが増加し……!

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

たると「ど、どうでしたか~?」

 

   「今流行ってる『ロリママみるくのばぶりぃー子守唄♥』を」

 

   「歌ってみました」

 

 

   「えっと、やっぱり、ちょっと変でしたかね?」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:よき

 

:正直、言葉が見つからないんよ

 

:歌ってくれて、ありがとう

 

:思い残すことはなにもない

 

:たるとちゃんの超絶美声で『ロリばぶ』を歌われたら……

 

:もう、ゴールしても、ええよね

 

【スパチャ 1万円:】

 

【スパチャ 2万円:】

 

【スパチャ 5千円:】

 

【スパチャ 1万円:】

 

:↑無言スパチャやめーや

 

:しかし、気持ちは分かる……!

 

:それほどに尊い、圧倒的なバブみであった!

 

:これは後世に残すべき遺産

 

:すぐに国宝として登録を!

 

:いや、もう世界遺産や!

 

―――――――

 

 

たると「ちょっ! みんな褒めすぎだよ!」

 

   「けど、喜んでもらえたみたいで、嬉しいさぁ~!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「たるとちゃんまで歌ってる」

 

   「もう止まらないですね『ロリばぶ』人気」

 

 

ずんだ「…………(無言の圧)」

 

 

ばにら「美月さん? どうかしました?」

 

 

ずんだ「……そうね、すごい人気ね」

 

   「あの()()()()()()()()まで歌うんだもの」

 

   「これはいよいよ本物だわ」

 

ばにら「ですね~(気づいてない)」

 

ずんだ「うーん」

 

   「こうなると、私たちにもお鉢が回ってくるでしょうね」

 

   「むしろ、なんで歌わないのか……とか言われそう」

 

 

   「面倒なことになったなぁ~(どんより)」

 

 

ばにら「あはは~」

 

   「正直、歌いたいかと言われれば」

 

   「悩んじゃう曲ではありますよね」

 

ずんだ「そうなのよね」

 

   「まぁ、青葉ずんだのキャラなら、ノリノリで歌うべきなんだけど」

 

ばにら「川崎ばにらのキャラでも、ノリノリで歌いそうですけど」

 

ずんだ「VTuberの辛いところよね」

 

   「演じてるガワや、立っちゃったキャラに引っ張られるのは」

 

ばにら「そういう意味では」

 

   「たるとちゃんはよく歌いましたよね」

 

   「こういうネタソング、歌ったのはじめてじゃないです?」

 

ずんだ「…………(圧)」

 

   「そうね、はじめてかもしれないわね」

 

   「けど、この感じ……」

 

 

   「たぶんたると先輩、オタ系の歌に抵抗なさそうね」

 

 

ばにら「えっ? 分かっちゃうんですか?」

 

 

ずんだ「まぁ、照れとか、合いの手の入れ方とかかから」

 

   「なんとなくだけれどね」

 

ばにら(すごいなぁ、美月さん)

 

   (たるとちゃんが、オタクなのをそんなことで見抜くなんて)

 

   (やっぱり元女優だから、観察力が違うのか……!)

 

ずんだ「なんにしても、芸の幅を広げる」

 

   「きっかけとしてはよかったんじゃないかしら」

 

ばにら「…………」

 

   「そうですね」

 

   「これから、いろんなたるとちゃんの曲が」

 

   「聞けると思うと……ちょっと嬉しいかもです」

 

ずんだ「…………」

 

   「……ふぅん(何かを察した顔)」

 

   「まぁ、それならそれでいいか」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

たると「本当はね、こういう曲を歌うのはじめてだから」

 

   「ちょっと緊張してたんだ」

 

   「けど、みんなが褒めてくれて嬉しかった」

 

   「ちょっと自信ついたさ!」

 

 

   「これから、こんな曲も歌っていこうと思うけど」

 

   「こんな私でも応援してくれるかな……?」

 

 

―――――――

コメント

―――――――

 

:もちろん!

 

:どこまでも着いてくぜ!

 

:届け! 水平線の向こうまで!

 

:宮古島たるとの唄を響かせろ!

 

:たるとちゃんのやることを、俺たちは応援するよ!

 

:たるとちゃんの歌は、俺らの活力さ~!

 

:むしろもっと聴かせて!

 

:たるとちゃんの歌うアニソン、興味ある!

 

:分からないなら教えてあげるよ!

 

―――――――

 

 

たると「みんな! ありがとう!」

 

   「宮古島たるとは、こんなにリスナーさんに愛されて……」

 

 

   「世界一幸せなVTuberさぁ!」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

最後の一人は宮古島たると!

そういえば、配信が作中で出てくるのは、これがはじめてでしたね。

オタクなのを隠して活動している彼女が、この歌のおかげで一つ歌える曲の幅が広がった――と思えば、本当によかったことなのかもしれません。

 

そして、それとなく二人の関係を察して、納得するずんさん。

大人な対応でしたが――限界化したたるとを前に、同じ態度を取れるのか。

今後の遭遇が気になる所ですね。

 

さて、いよいよお話は大詰め。最後の締めはやっぱり、ご本人たちにしてもらわないと困りますよね……! という所で、久々のメンバーが集合します! 楽しみな方は、ぜひぜひ応援・フォロー・評価していただけると嬉しいです!m(__)m

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