VTuberなんだけど百合営業することになった。 作:kattern@GCN文庫5/20新刊
【登場人物】
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
網走ゆき DStars零期生 よく炎上する
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
【シチュエーション】
ばにら海外ロケ7日目。
成田空港駐車場にて。
◇ ◇ ◇ ◇
りんご「急いでゆきちゃん!」
「ばにらちゃんが、自宅に帰って!」
「お土産を整理している間に――ずんさんの自宅に帰らなくちゃ!」
「いや……百合営業相手に会えない寂しさで」
「直でずんさんの家に訪れるかもしれない!」
ずんだ「花楓……! ごめんなさい、私が軽率だったばっかりに!」
「こんなことになるなら、おとなしく家で待ってるんだった!」
ゆ き「諦めるのはまだはえーぜお前ら」
「北海道――信号なき果てしなき大地で培った」
「ゆきのドライビングテクニックを舐めたらいかんで!」
りんご「なに言ってるんだゆきち!」
「車、オートマじゃないか!」
「軽でこそないけど、お安い奴じゃないか!」
「こんなんでスピード出るわけないだろ! いい加減にしろ!」
ゆ き「出るもん! 出せるもん!」
「ていうか、お前らほんとひどいよね!」
「いいから黙って見てろよ!」
「知床峠のゆきと呼ばれた、私の走りを思い知れ!」
りんご「ゆきち! 頼むからPONだけはやめてね!」
ずんだ「リアルのPONは洒落にならんでな!」
ゆ き「あぁもう、黙ってろ!!!!」
「舌噛んじまうから!!!!」
二 人「そりゃ、いつものゆきちでしょ?」
ゆ き「んがぁあああああああッ!!!!」
「なんでこいつらに協力なんてしたんだ!!!!」
「ゆきのばかぁッ!!!!」
◇ ◇ ◇ ◇
【シチュエーション】
ゆき、高速道路疾走中。
ずんだ「あっ! やばいっ! 花楓から電話がかかってきた!」
りんご「出るんだずんさん! できるだけ、自然な感じで!」
「そして、さりげなく到着時間を聞き出すんだ!」
ずんだ「あら、もしもし花楓。帰って来てたのね」
「旅行楽しかった? もしかしてお土産話かしら?(スラスラ)」
ゆ き「さっきまで狼狽えてたのがなんだったのかってくらい」
「スラスラ話してるじゃんか……」
りんご「流石は元女優。演じることにおいて」
「DStarsで彼女に勝てる者はだれもいない……(ゴクリ)」
ずんだ「えぇ、えぇ。構わないわよ」
「けど、私もいろいろと準備があるから、夜の9時からにしましょう」
「花楓ががお土産に買ってきてくれた、シンガポールのお酒」
「とっても楽しみだわ(爽やかな笑顔)」
ゆ き「こっちが必死に走ってんのに、余裕な会話しやがって」
「腹立つんですけど!!!!」
りんご「それよりゆきちゃん! 時間は間に合いそう?」
「夜の9時からだよ?」
ゆ き「あたりきよ! 余裕のよっちゃんで間に合うわ!」
「シャワー浴びて、酒飲んで、配信しても大丈夫よ!」
ずんだ「やっぱり、夜の7時でもいい?」
「今日は花楓が帰ってきたし、配信お休みしちゃおっかな……!」
二 人「おいっ! なに、時間短縮してんだぁっ!」
「お前、ふざけんじゃねーぞ!」
ずんだ「だって! はやく会いたいんだもん! 仕方ないでしょ!」
◇ ◇ ◇ ◇
【シチュエーション】
なんやかんやで、夜の7時にずんだの家にやってきたばにら。
ばにら「美月さーん! ただいまバニー!」
「いやー、シンガポール旅行、大変だったバニよ!」
「言われた通り、レトルトご飯持っていって、正解だったバニ!」
ずんだ「あら花楓、いらっしゃい」
「帰ってすぐなのに、寄ってくれるなんて」
「私も嬉しいわ……♥」
ばにら「…………うん?」
「なんか今日の美月さん、妙に優しくないバニですか?」
ずんだ「気のせいよ♥(上機嫌)」
ばにら「あと、なんか廊下でゆき先輩と、りんご先輩が倒れてるんですけど」
ずんだ「気のせいよ♥(圧)」
ばにら「いや、気のせいってことはねーでしょ!」
「ゆき先輩! りんご先輩! なにがあったバニか!」
りんご「…………さんざん、慌てふためいておいて」
ゆ き「…………周りに迷惑かけまくっておいて」
二 人「いつものクーデレかよ!!!!!!」
ずんだ「あら、二人ともなにを言っているの?」
「私はいつでもこんな感じじゃない」
「DStarsの氷の女王……なのよ?(微笑)」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ばにらを巡って大騒動したくせに、いざ後輩の前では格好つける。
それがずんさんっていう女なんですよ……。(重たい)
やっぱり、好きな人には、自分のいい所だけ見てほしいですよね!
というわけで、長きばにらの不在エピソードでございました。久しぶりの、ストレートなずんばにに、きゅんと来てくださった方は、応援・評価・フォロー・レビュー・ご感想、お待ちしております!m(__)m