VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第312話 ばに禁 その13(ラスト)

【登場人物】

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

 

【シチュエーション】

 ばにら海外ロケ7日目。

 成田空港駐車場にて。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

りんご「急いでゆきちゃん!」

 

   「ばにらちゃんが、自宅に帰って!」

 

   「お土産を整理している間に――ずんさんの自宅に帰らなくちゃ!」

 

 

   「いや……百合営業相手に会えない寂しさで」

 

   「直でずんさんの家に訪れるかもしれない!」

 

 

ずんだ「花楓……! ごめんなさい、私が軽率だったばっかりに!」

 

   「こんなことになるなら、おとなしく家で待ってるんだった!」

 

 

ゆ き「諦めるのはまだはえーぜお前ら」

 

   「北海道――信号なき果てしなき大地で培った」

 

   「ゆきのドライビングテクニックを舐めたらいかんで!」

 

 

りんご「なに言ってるんだゆきち!」

 

   「車、オートマじゃないか!」

 

   「軽でこそないけど、お安い奴じゃないか!」

 

   「こんなんでスピード出るわけないだろ! いい加減にしろ!」

 

ゆ き「出るもん! 出せるもん!」

 

   「ていうか、お前らほんとひどいよね!」

 

   「いいから黙って見てろよ!」

 

 

   「知床峠のゆきと呼ばれた、私の走りを思い知れ!」

 

 

りんご「ゆきち! 頼むからPONだけはやめてね!」

 

ずんだ「リアルのPONは洒落にならんでな!」

 

ゆ き「あぁもう、黙ってろ!!!!」

 

   「舌噛んじまうから!!!!」

 

二 人「そりゃ、いつものゆきちでしょ?」

 

ゆ き「んがぁあああああああッ!!!!」

 

   「なんでこいつらに協力なんてしたんだ!!!!」

 

 

   「ゆきのばかぁッ!!!!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

【シチュエーション】

 

ゆき、高速道路疾走中。

 

ずんだ「あっ! やばいっ! 花楓から電話がかかってきた!」

   

りんご「出るんだずんさん! できるだけ、自然な感じで!」

 

   「そして、さりげなく到着時間を聞き出すんだ!」

 

ずんだ「あら、もしもし花楓。帰って来てたのね」

 

   「旅行楽しかった? もしかしてお土産話かしら?(スラスラ)」

 

ゆ き「さっきまで狼狽えてたのがなんだったのかってくらい」

 

   「スラスラ話してるじゃんか……」

 

りんご「流石は元女優。演じることにおいて」

 

   「DStarsで彼女に勝てる者はだれもいない……(ゴクリ)」

 

ずんだ「えぇ、えぇ。構わないわよ」

 

   「けど、私もいろいろと準備があるから、夜の9時からにしましょう」

 

   「花楓ががお土産に買ってきてくれた、シンガポールのお酒」

 

 

   「とっても楽しみだわ(爽やかな笑顔)」

 

 

ゆ き「こっちが必死に走ってんのに、余裕な会話しやがって」

 

   「腹立つんですけど!!!!」

 

りんご「それよりゆきちゃん! 時間は間に合いそう?」

 

   「夜の9時からだよ?」

 

ゆ き「あたりきよ! 余裕のよっちゃんで間に合うわ!」

 

   「シャワー浴びて、酒飲んで、配信しても大丈夫よ!」

 

 

ずんだ「やっぱり、夜の7時でもいい?」

 

   「今日は花楓が帰ってきたし、配信お休みしちゃおっかな……!」

 

 

二 人「おいっ! なに、時間短縮してんだぁっ!」

 

   「お前、ふざけんじゃねーぞ!」

 

ずんだ「だって! はやく会いたいんだもん! 仕方ないでしょ!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

【シチュエーション】

 なんやかんやで、夜の7時にずんだの家にやってきたばにら。

 

ばにら「美月さーん! ただいまバニー!」

 

   「いやー、シンガポール旅行、大変だったバニよ!」

 

   「言われた通り、レトルトご飯持っていって、正解だったバニ!」

 

ずんだ「あら花楓、いらっしゃい」

 

   「帰ってすぐなのに、寄ってくれるなんて」

 

   「私も嬉しいわ……♥」

 

ばにら「…………うん?」

 

   「なんか今日の美月さん、妙に優しくないバニですか?」

 

ずんだ「気のせいよ♥(上機嫌)」

 

ばにら「あと、なんか廊下でゆき先輩と、りんご先輩が倒れてるんですけど」

 

ずんだ「気のせいよ♥(圧)」

 

ばにら「いや、気のせいってことはねーでしょ!」

 

   「ゆき先輩! りんご先輩! なにがあったバニか!」

 

りんご「…………さんざん、慌てふためいておいて」

 

ゆ き「…………周りに迷惑かけまくっておいて」

 

 

二 人「いつものクーデレかよ!!!!!!」

 

 

ずんだ「あら、二人ともなにを言っているの?」

 

   「私はいつでもこんな感じじゃない」

 

   「DStarsの氷の女王……なのよ?(微笑)」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ばにらを巡って大騒動したくせに、いざ後輩の前では格好つける。

それがずんさんっていう女なんですよ……。(重たい)

 

やっぱり、好きな人には、自分のいい所だけ見てほしいですよね!

 

というわけで、長きばにらの不在エピソードでございました。久しぶりの、ストレートなずんばにに、きゅんと来てくださった方は、応援・評価・フォロー・レビュー・ご感想、お待ちしております!m(__)m

 

 

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