VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第338話 とある裏方の一日 その7

【登場人物】

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

トキワいま  DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

 

【シチュエーション】

 公式配信でBちゃんのドキュメンタリー。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ナ レ「時はすぎて午後三時」

 

   「Bちゃんがエナドリを手にして席を立ちました」

 

   「いったいどこに行くんでしょうか?」

 

Bちゃ「これから、スタッフで運営チャンネルの企画会議なんですよ」

 

   「どういう配信をするか、誰をお呼びするか」

 

   「ここでみんなで協議して決めてるんです」

 

ナ レ「なるほど」

 

   「割と民主的な方法で出演者を決めていたんですね」

 

 

   「その割りには、出演者が偏っているような?」

 

 

Bちゃ「あははは、まぁそうは言っても呼びやすい方とかありますよね」

 

   「あと、この人とこの人はシナジーあるからとかで」

 

   「けっきょくいつメンになっちゃったりするんですよ」

 

 

   「こればっかりは仕方ないですよね」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ずんだ「仕方なくない!(圧)」

 

   「そういう偏りが起こらないように」

 

   「調整するのが運営の役目でしょ!」

 

 

   「メンバー全員に、平等に機会が与えられるように」

 

   「もうちょっとそこは考えなさいよね!」

 

 

ばにら(美月さん、めちゃくちゃ怒ってる)

 

   (まぁ、そりゃそうか。芸能界で理不尽に干されたもんね)

 

   (そういうの許せないんだろうなぁ……)

 

 

ずんだ「だいたい、運営企画であからさまに私と花楓を呼びすぎなのよ!」

 

   「コラボできるのは嬉しいわよ! けど、自分のチャンネルでやらせて」

 

ばにら「そっちか~~~~!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ナ レ「それではさっそく会議を見ていきたいと思います」

 

   「おぉ、強面のおじさんたちがいっぱいいますね」

 

   「みなさん、いかにもサラリーマンって感じです」

 

 

社員1「やっぱりうちの絶対的エースはいくたんだお!」

 

   「あのきゃわわボイスに、おくゆかしい性格が最高なんだお!」

 

   「もっと彼女のコンテンツを増やすんだお!」

 

社員2「たしかにいくちゃんのかわいさは認めよう」

 

   「しかし、あえて言おう! かわいさだけが全てではない、と!」

 

   「VTuberにおいてもっとも大事なのは清楚さ!」

 

 

   「俺は全力で祇園ちまきを推すぜ!」

 

 

社員3「最近、ひじりどのが配信サボり気味なので」

 

   「運営チャンネルに呼んで、無理矢理活動させようかなと」

 

社員4「バカヤロウ!」

 

   「ひじりどのはたまに配信するレアキャラ感がいいんだろ!」

 

   「知った風な口を利くな!」

 

社員5「ちくわ大明神」

 

社員6「やっぱり安心して運営チャンネルに出せるのは」

 

   「生駒フォックスしかいないんだよネ」

 

社員7「私には分かる。数年後、八丈島うみが地上波に出ることを!」

 

   「具体的には○NS歌謡祭にVTuberとして初出演する姿が!」

 

   「やはり委員長しか勝たん!」

 

 

ナ レ「…………うわぁ(どん引き)」

 

 

Bちゃ「みんな、自分の推しを運営チャンネルに呼びたくて仕方ない」

 

   「いい歳してみっともない大人ばっかりで困っちゃいますね」

 

ナ レ「こんな感じで出演者が決まってると思うと」

 

   「なんだかちょっと、所属VTuberとして複雑な気分ですね」

 

Bちゃ「まぁ、こんなおっさんたちの好きなようにはさせませんよ」

 

   「見てて、いま! 私がビシッと言ってあげるから!」

 

 

   「シャラップ! ガッデム、ファッ○ンブラザー!」

 

   「ごちゃごちゃうるさいんだよ!」

 

 

   「次の企画に呼ぶタレントは――ばにらさんとずんださんで決まり!」

 

   「ずんばにてえてえ特需に、全力で乗っかるんだよぉ!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「…………Bちゃん(真っ白)」

 

ずんだ「Bちゃん、お前だったのか(真っ白)」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

運営のずんばに推し。その正体がついに分かる。

犯人はBちゃん。彼女が過激派ずんばに推しとして暗躍していたのだ。

 

いや、単に一番視聴率を取れるユニットってだけなんですけどね。

いつだって会社にとって最良の選択をする。それがBちゃんなのだ。

そこに忖度も贔屓も存在しない。あるのは純然たる利益だけ。

 

そう、ずんばには儲かるのだ……。(やらし過ぎる)

 

Bちゃんがいる限り、ずんばには止まらない。これからももっと過激に、もっと頻繁に絡んでいくのだ。とはいえ、後輩も増えてそろそろ人間関係も変化しそうだぞ。どうなるずんばに――と心配された方は、ぜひぜひ二人を応援よろしくお願いします!m(__)m

 

 

 

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