VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第583話 (ひさしぶりに)会社いく 2

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

社長     DStarsの社長 ときどき無茶ぶりするが敏腕

 

【シチュエーション】

いくちゃんが会社に出社するとそこは地獄だった。

オカマエルフに「お前もメイドさんにならないか?」と誘われるいくちゃん。

断固としてそこは拒否するのだった。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

い く「えぇっ⁉ 引越した先で、変な男に襲われかけた⁉」

 

   「だだだ、大丈夫だったのばにらちゃん⁉」

 

   「怖かったよね! 大変だったよね! 生きててよかった~!」

 

 

ばにら「まとも!!!!」

 

   「今までの誰よりもまともな反応!!!!」

 

   「心の底から善意で心配してくれてるのが伝わってくるバニ!!!!」

 

 

   「やっぱいく先輩、アンタいい人バニな!」

 

 

い く「むしろこれ以外のどんな反応をしろというの?」

 

   「え、ちょっと? なんで顔を逸らすの、いま先輩にBちゃん?」

 

 

い ま「……いや、きっとばにらちゃんのこれまでの素行とか、ネ?」

 

Bちゃ「そ、そうそう! ばにらさんは普段みんなに迷惑かけてるから!」

 

   「ちょっときつめに言っておいてあげるのが、彼女のためというか!」

 

い く「…………」

 

   「ほんとうに、大変だったんだね、ばにらちゃん(察し)」

 

 

ばにら「それはそうと、いく先輩も聞いてくださいよ」

 

   「ばに~ら四期生の娘の教育係をやらされてて」

 

い く「うわぁ、陰キャにはきつい話だね」

 

   「一期生&二期生の時はなかったけれど」

 

   「今はそういうこともやってるんだ」

 

   「時代の流れって奴だねぇ……」

 

 

ばにら「そうなんバニですよ」

 

   「さらにまたその娘がやんちゃで」

 

   「KMTってアカウントで活躍している」

 

   「プロゲーマーなんバニですけど」

 

 

い く「…………(スン)」

 

   「ばにらちゃん、ちょっとその話、詳しく」

 

ばにら(あれ、空気がちょっと変わったバニ?)

 

い く「APEXのトップランカーのKMTちゃんだよね?」

 

   「私もプレイングはよく参考にしてるけれど」

 

   「その娘が、今度の四期生に入ることになるの?」

 

ばにら「あ、はい」

 

   「その認識で合っていると思うバニですけど……」

 

 

   「どうなんバニですかね、Bちゃん?」

 

 

Bちゃ「ばにらさんの認識で間違いありません」

 

   「今度、うちに入ってきたのは」

 

   「APEXとっぷランカーのKMTさんです」

 

 

   「これからどんどん熱くなっていく競技ゲーム分野について」

 

   「彼女に牽引していってもらおうと、今回採用しました」

 

 

い く「…………」

 

   「あのさBちゃん? APEXは私も、含めて」

 

   「けっこうなメンバーがやってるよね?」

 

 

   「それじゃ力不足ってことがいいたいわけ?」

 

 

ばにら(うわっ! めずらしくいく先輩がマジになってるバニ!)

 

   (けど、そうだよな。いく先輩はガチガチのゲーマーVTuber!)

 

   (それを差し置いて、かりんちゃんが採用されたとなると……)

 

 

Bちゃ「えぇ、正直に言って、力不足だと思っています」

 

い く「!!!!」

 

ばにら「えぇ⁉ ちょっと、Bちゃん⁉」

 

い ま「Bちゃん! 言葉は選びなよ!」

 

 

Bちゃ「そうですね。訂正します」

 

   「総合的なゲームのスキルについては」

 

   「いくさん、ばにらさん、ずんださんのような」

 

   「自社のVTuberの方が優れています」

 

   「それは胸を張って私は言えます」

 

 

い ま「けど、それじゃいけない理由があるから」

 

   「わざわざKMTちゃんを雇ったってわけだよね?」

 

Bちゃ「はい」

 

   「強いて言うならそうですね……」

 

 

   「特待生のぽめらさんと同じ理由です」

 

 

ばにら「ぽめら先輩と⁉」

 

Bちゃ「ぽめら先輩は、特待生メンバーの中でも」

 

   「ゲームセンスはよわよわな方です」

 

   「配信内容もまったりしたゲームが多いですし」

 

   「リスナーも雑談や歌枠なんかを彼女には期待しています」

 

 

   「けど、スプラ○ゥーンの腕前だけは、DStarsの誰にも負けない」

 

 

   「言っていること、分かっていただけますよね?」

 

い く「オールラウンダーより、スペシャリスト」

 

   「メジャーゲームに特化した、プロフェッショナルが欲しかった」

 

   「そう言いたいんだね……Bちゃん?」

 

Bちゃ「そういうことです」

 

   「もちろん、会社としては総合力が求められるのですが」

 

   「それは他の人材でカバーする」

 

 

   「時にはこういう『これしかできない!』という人材も」

 

   「会社にとっては大事になってくるんですよ」

 

 

ばにら(そういうことだったバニか……!)

 

   (けど、そうすると、ますますかりんちゃんを指導しづらい!)

 

   (ばに~ら、APEXは苦手バニですよ!)

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ここ最近はVALORANTなんかに押され出してきていますが、相変わらずオンラインFPSゲーでは強い人気を誇るAPEX。

人の多いところに釣り針を垂らすのがエンタメの基本。そんな場所で、華のあるプレイができるかりんちゃんは、会社としては喉から手が出るほど欲しい人材だった。

 

そう、今も一生懸命戦っている、自社のVTuberを差し置いても。

 

珍しく対抗意識バリバリのいくたん。まさかとは思うが、会う前からかりんちゃんとバチギスってしまうのか。割と一緒に組んだら、いいシナジーがありそうな気がするんだけれど、どうなのだろうか。そんな三人(わざとです)の関係性が気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・コメントよろしくお願いいたします。m(__)m

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