VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第585話 (ひさしぶりに)会社いく 3

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

社長     DStarsの社長 ときどき無茶ぶりするが敏腕

 

【シチュエーション】

FPSゲー界隈では有名人のKMTにいくちゃん反応する。

彼女もかなりのガチ勢だが……はたして二人はこれからどうなるのか?

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

い く「会社の方針は分かった」

 

   「企業所属のVTuberだから」

 

   「別に文句を言うつもりはない」

 

 

   「けど、KMTちゃんに負けてるって思われてるのは」

 

   「私もAPEX配信やってる身としては、ちょっと看過できない」

 

 

ばにら(おぉっ! いく先輩、いつになく強気バニよ!)

 

   (そうバニよね! いく先輩もAPEXガチ勢バニですもんね!)

 

Bちゃ「もちろん、私たちもいくさんが」

 

   「かりんさんに負けているとは思っていません」

 

   「かりんさんの能力は主に陣頭指揮突出しています」

 

 

   「個人戦闘能力という点で考えれば」

 

   「実力はいくさんの方がおそらく上でしょう」

 

 

い く「はぐらかさないでよBちゃん」

 

 

   「事務所はAPEXの大会に」

 

   「私たちじゃなくてかりんちゃんを推すんだね?」

 

 

ばにら(ずばり聞いちゃったバニよ!)

 

   (けどまぁ、そういうことバニよな……!)

 

 

Bちゃ「そうですね、かりんさんと彼女と相性のいいメンバー」

 

   「それをDStars公式チームとして」

 

   「大会への参加をしていこうと考えています」

 

い く「私になんの話もなかったってことは」

 

   「かりんちゃんと相性がよくないと判断された」

 

   「そういうことだと捉えて問題ないよね?」

 

 

Bちゃ「…………はい」

 

 

ばにら「ちょっ! ちょっとちょっと! 空気が重いバニよ!」

 

   「いく先輩! いったん、落ち着きましょうバニな!」

 

い ま「そうだよ、いくちゃん! 深呼吸して!」

 

   「Bちゃんも、ちょっと言葉にトゲがあるから!」

 

 

Bちゃ「さきほども言いましたが」

 

   「いくさんのAPEXのプレイスキルは」

 

   「間違いなくDStarsで上位に入ります」

 

 

   「けれども、基本的にいくさんはソロ配信」

 

   「野良のプレイヤーと組んで戦っていますよね?」

 

 

い く「誰とでもうまくコンビネーションが取れる」

 

   「そうは考えてくれないんだね?」

 

 

Bちゃ「大会は基本チーム参加です」

 

   「一般プレイヤーとのゲームとは本質が違うんです」

 

   「チームメンバーとの適切なコミュニケーションと」

 

   「以心伝心で動けるようになる地道なトレーニング」

 

 

   「それは、そう易々と得られるものではありません(断言)」

 

 

ばにら「いやいやいや!」

 

   「な~に言ってるバニか、Bちゃん!」

 

   「あのかりんちゃんバニよ! コミュ力皆無の!」

 

   「陰キャのいく先輩とどっこいどっこいバニですやん!」

 

   「そんな言うほど変わりませんて!」

 

 

い く「ばにらちゃんは黙ってて(圧)」

 

ばにら「バニぃッ⁉」

 

 

い く「ごめんね。けど、コミュ力についてはBちゃんの言う通り」

 

   「私もKMTの動画を追っかけていたから分かる」

 

   「ことゲームにおいて、彼女の状況把握・指揮能力」

 

   「そしてメンバーへの伝達能力は神がかってる」

 

 

   「私はその真逆」

 

   「連携ができないから個人スキルに極振りして」

 

   「なんとかAPEXで戦えているタイプなの」

 

 

   「だから、Bちゃんの分析は真実よ」

 

 

ばにら(はえ……そんな違いがあったバニか)

 

   (ばに~らは、バトロワ系のFPSは普段やらないから)

 

   (ぜんぜんそんな感覚が分からなかったバニ)

 

 

い く「Bちゃん、もうひとついい?」

 

   「私、前からDStarsで大会に出たいって言ってたよね?」

 

   「うちには戦えるメンバーがそこそこいるから」

 

   「その人たちと組んでやりたいって」

 

 

   「そのリクエストに対する会社の答えが」

 

   「今回のかりんちゃんの採用なんだね?」

 

 

Bちゃ「そういうことになりますね」

 

   「ちなみにかりんさんのチームには」

 

 

   「だいさんじのAPEX大会にゲスト出場経験のある」

 

   「祇園ちまきさん」

 

 

   「同じく、ストリーマー勢の大会で準優勝まで行った」

 

   「丹後ひじりさん」

 

 

   「このメンバーでの参加を考えています」

 

 

ばにら(これは流石に、Bちゃんもはっきり言い過ぎバニよ)

 

   (連携が取れないから、いく先輩は使えないだなんて)

 

 

   (なんだかちょっと、いく先輩が可哀想になってきたバニ……)

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

公式から戦力外通告を受けてしまういくちゃん。

なかなか、自分の意見を通してもらえずに、他の人の意見がするっと通るというのは、人間というか社会人やっててつらいものがありますね。なんで向こうの甘い案は通って、こっちは通らないんだとか……。

 

もちろんそこにはやはり、厳然とした審査基準があるわけなんですが、それでも「そこで納得するようならこんなことやってない」ってものがあるわけです。

 

陰キャだけどもいハングリー。DStarsの隠れた狂犬枠のいくちゃん。Bちゃんから言い渡された戦力外通告に、彼女はどう動くのか。そして、かりんちゃんとどう関わっていくのか――気になる方は、ぜひぜひ評価・応援・コメントよろしくお願いいたします。m(__)m

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