VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第587話 (ひさしぶりに)会社いく 5

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

社長     DStarsの社長 ときどき無茶ぶりするが敏腕

 

【シチュエーション】

屋上で語り合ういくばに。

同じ陰キャ同士のばにらに、いくたんはなにを語るのか。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

い く「私もね、ばにらちゃんと同じだよ」

 

ばにら「……え?」

 

い く「ゲームが大好きで、ゲームを仕事にしたくて」

 

   「それでVTuberって仕事を選んだんだ」

 

 

ばにら「…………え? なんの話バニかいきなり?」

 

 

い く「なんでVTuberやってるって話の流れだっただろうが!」

 

   「どうしてそこで忘れちゃってるんだよ!」

 

   「三歩動いたら忘れる鶏頭なのかな!」

 

 

ばにら「あ、はいはい。そんな流れだったバニですね」

 

い く「悩みを聞きに来たのか、からかいに来たのか」

 

   「いったいどっちなんだよ!!!!」

 

ばにら「悩みを聞きに来たバニ! 来させていただいたバニ!」

 

   「なるほど、そうだったバニですね!」

 

   「陰キャを極めた結果、最強のVTuberになろうと……」

 

 

い く「1ミリも聞いてねえじゃねえか!!!!」

 

 

ばにら「冗談! こっちは本当に冗談バニよ!」

 

   「すんません! 続けてください、いく先輩!」

 

 

い く「まったくもう…………!」

 

 

   「もう一回言うね」

 

   「私もゲームで食べていきたくて、この業界に入ったの」

 

   「けど、ばにらちゃんと決定的に違うのは」

 

 

   「私はゲームの世界でチャンピオンになりたいの」

 

 

ばにら「競技ゲームの世界で戦いたいってことですか?」

 

 

い く「…………うん」

 

   「もちろん、VTuberとしての活動も頑張りたい」

 

   「歌も、ダンスも、雑談も、できるようになりたい」

 

   「けど、一番になりたい、極めたいのは、ゲームなんだ」

 

 

   「中途半端じゃそこは終われない」

 

   「絶対に一番になってみせる……」

 

 

   「うぅん、ならなくちゃって思ってるの!!!!」

 

 

ばにら「いく先輩……!」

 

 

い く「だからね、かりんちゃんに柄にもなく嫉妬しちゃった」

 

   「会社に認められて、世間的にも認められて」

 

   「トップゲームVTuberとしての階段を」

 

   「こんなにもお膳立てしてもらえて……ずるいよってね?」

 

 

   「へへへっ、私、悪い先輩だね」

 

   「ごめんね、ばにらちゃん」

 

 

ばにら「なにも間違ってないバニよ! いく先輩!」

 

い く「!!!!」

 

 

ばにら「やりたいことをやりましょうよ!」

 

   「みっともなくてもいいバニですよ!」

 

   「野心も嫉妬もガンガンして!」

 

   「自分の理想に向かって突き進みましょうよ!」

 

 

   「ばに~らたちは誰かのご機嫌をとるために」

 

   「VTuberをやってるわけじゃないバニですよ!!!!」

 

 

   「自分の夢を叶えるために、この仕事をしてるんや!」

 

 

い く「ばにらちゃん……!」

 

ばにら「いく先輩はVTuberでゲーマーのトップをとりたい」

 

   「ばに~らも配信者としてもっともっといろんなことがしたい」

 

 

   「自分のやりたいことを、誰にも文句を言われずに」

 

   「やれるような強い人間になりたい」

 

 

   「自分の挑戦が、なにかに挑もうとしている人間の」

 

   「心の支えになれるようなことをしていきたい」

 

 

   「そう思っているバニよ!」

 

 

   「いく先輩も同じ気持ちと違うんか!!!! そうやろ!!!!」

 

 

い く「うん! 同じだよ、ばにらちゃん!」

 

   「私は、私のまま! VTuberとしてやりたいことをしたい!」

 

   「ただそれだけ……! それだけなの……!」

 

ばにら「だったら! やってやりましょうや!」

 

   「ばに~らといっしょに! 見せつけてやりましょうや!」

 

 

い く「…………うんっ!!!!」

 

 

???「ひゅう! もうそろそろ冬だっていうのに、熱っちぃ屋上だぜ!」

 

 

ばにら「…………はえ?」

 

い く「…………え? 給水タンクの上に人が?」

 

 

???「お前らの気持ちはよう、聞かせてもらったぜ」

 

   「そうだよなぁ! VTuberなんてよぉ!」

 

   「伊達や酔狂じゃできねえよなぁ!」

 

   「人間としての歯車ねじ切れてないと、やれねえお仕事だよなぁ!」

 

 

ばにら「…………お、お前は! 新潟おこめ!」

 

い く「おこめちゃん⁉」

 

 

???「おめえらの熱い気持ち、アタシの胸にじんと響いたぜ」

 

   「いくたん! ばにら! どうかアタシも仲間に加えてくれ!」

 

   「VTuberとしてアタシも、歌でテッペン取りたいんだ……」

 

 

 

ばにら「…………ぇ、ぁ、どうする、いく先輩?(もじもじ)」

 

い く「…………ど、どうしよっか?(もじもじ)」

 

 

おこめ「ちょっ! こらぁっ! このタイミング陰キャ発動すな!」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

VTuberとしての夢と心意気をぶつけ合うばにらといくたん。

ふたりとも自分たちがなんのためにこの仕事をしているのか――それを見つめ直すいい機会となったのでした。初心って、忘れちゃいけないよね。

 

そして滑る新潟おこめ。大事故である。

流石はPONの総大将の百合営業相手。

 

さて、ばにら&いく&おこめという、奇妙な組み合わせができあがったわけですが……これが意味するところはなんなのか? ばにらの場所にいるのは、元ネタ的には……じゃないのか? 元ネタについてある程度理解のある方は、今後の展開がもしかすると読めたかもしれません。ということで、そろそろ今回の章の主役の話に戻していきましょうか。引き続き、ぜひぜひ評価・応援・コメントよろしくお願いいたします。m(__)m

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