VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第614話 かりんちゃん初配信、その前に その7

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

四阿遍史郎  実力派俳優兼歌舞伎役者

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?

東屋勘史郎  二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ

風間大五郎  四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?

 

【シチュエーション】

四阿遍史郎、網走ゆきのファンだとわかる。

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

遍史郎「ゆきちゃん以外にも」

 

   「いろんなVTuberを見させていただいているよ」

 

   「男性・女性問わずにね」

 

 

   「誰も彼も人間の勉強になる」

 

   「特に演目と演者が溶け合って」

 

   「どちらなのか分からなくなるところに」

 

   「私はこの芸能の面白さを感じているよ」

 

 

ばにら「どっちかわからなくなる」

 

   「心当たりがありすぎて、なんとも言えないバニよ(反省)」

 

遍史郎「そのせいで、ばにらちゃんは身バレしてしまったからね」

 

 

   「けれども、それは君のせいではないんだよ?」

 

 

ばにら「へ?」

 

遍史郎「高峯くんと不動産会社に調査してもらったがね」

 

   「あれはどうも、私の方に私怨を抱いている輩のようだった」

 

ばにら「遍史郎さんに?」

 

   「いやいや、どうしてばにーらを脅すことが」

 

   「遍史郎さんへの嫌がらせに繋がるんですか?」

 

   「ちょっと意味が分からないですよ?」

 

 

遍史郎「ここに来るまでに、高峯くんから私の出来について」

 

   「いろいろと説明を受けていると思うけれども……」

 

 

   「はっきり言って、私は芸能界に多くの敵を抱えている」

 

   「いや、ここはあえて正直に言おう……」

 

 

   「先代四阿遍史郎に縁のある者たちが」

 

   「私の活動について妨害をかけている」

 

 

ばにら「はあ⁉ もう、先代の遍史郎さんは死んだんですよね⁉」

 

   「死んで大変なことになったから、呼び戻されたんですよね⁉」

 

   「なのに……なんでまだ邪魔をするんですか⁉」

 

遍史郎「まったく、私の不徳のいたすところだよ」

 

高 峯「私の方で補足いたしますね」

 

   「五代遍史郎が、黒い人脈と繋がりがあったことを」

 

   「ばにらさんには説明させていただいたと思います」

 

ばにら「あぁ、そういえば」

 

   「死んでから次々にスキャンダルが出てきたとか」

 

高 峯「六代遍史郎さんは、五代が持っていたそのような繋がりを切り」

 

   「四阿一門をクリーンな状態に戻しました」

 

   「しかし、そのことで彼らから反感を買ってしまったんです」

 

ばにら「……さ、逆恨みもいいところじゃないですか!」

 

高 峯「遍史郎さんが繋がりを切ったと言っても」

 

   「彼らはまだ業界の中にポジションを持っています」

 

   「そして黒い繋がりを維持したままです」

 

 

   「自分たちに反逆した遍史郎さんを失脚させようと」

 

   「こうして、スキャンダルの種をまいているんですよ」

 

   「それこそ彼が六代目を襲名して間もない頃から」

 

ばにら「ひ、ひどい。ひどすぎる……!」

 

遍史郎「そういう世界なんだよ」

 

   「今もってしても、この業界の一部はね」

 

 

   「人と人が密に絡まり合い巨大な金が動く場所だ」

 

   「そういう場所には胡乱な人間が介在する余地がある」

 

   「どんなに個人が頑張ってみたところで」

 

   「それから遠のくのには限界があるんだ」

 

 

   「逆に頑なに距離を置き、クリーンであろうとするが故に」

 

   「そのような手段に出てしまうことだってある」

 

ばにら「正義のつもりが、自分が悪だったってことですか?」

 

   「そんなゲームみたいな話…………」

 

 

   「…………(遍史郎を見て押し黙る)」

 

 

高 峯「おわかりいただけましたかね?」

 

   「遍史郎さんの過去をお話ししたのは」

 

   「現状について川崎さんに理解していただくためでもあります」

 

   「それほどに()()()()()()は危うい均衡の下に成り立っているんです」

 

ばにら「……なんだか、ちょっと言葉にならないです」

 

   「VTuberの世界でも、いろいろあって大変なのに」

 

   「芸能界もそんな怖い世界だっただなんて」

 

 

   「美月さんが追い込まれたのも、納得ですよ……!(唇を噛む)」

 

 

遍史郎「…………」

 

 

   「と、いうことでね」

 

   「今回のことは完全に、こちら側の落ち度だ」

 

   「平にご容赦いただきたい(頭を下げる)」

 

 

ばにら「あぁっ! そんな! 頭を下げてください!」

 

   「遍史郎さんはなにも悪くなんか……!」

 

 

???「いいや! 悪いね! そいつが悪い!」

 

   「その男は一番大事なことを黙っていやがる!」

 

   「ゲロ以下の匂いがプンプンするぜぇーッ!」

 

ばにら「そ、その声は⁉」

 

 

【襖ピシャーン!】

 

 

天 狗「ばに~らちゃん! その男に騙されちゃいけない!」

 

   「そいつは……この天狗も真っ青になるほどの極悪人だ!」

 

   「この天狗の鼻を信じてくれ!」

 

ばにら「……1㍉も信じられない奴が出てきたバニ」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

語られる芸能界の闇。そして、ばにらへの深い懺悔。

誠心誠意の謝罪と思われたまさにその時――Mr.天狗乱入。

アイエエエ⁉ 天狗⁉ 天狗なんで⁉

 

なにやら四阿さんところの事情に詳しいらしい天狗さん。

そして、なにかを隠しているらしき四阿さん。

まさかここまで天狗が重要キャラになるとは誰が思ったか。

はてさて、彼はいったい何を告発しようとしているのか。

 

さて、実はこの四阿さんは作中で一度言及したことがあるキャラクターであり、読者のみなさんには「こうなんじゃないの?」と気づいている方もおらっしゃるのでは……と踏んでおります。次回、答え合わせですので、よければ感想欄に推理などお願いいたします。ただ、推理のための条件が非常に乏しいので、筋道立てて説明するのは困難かもしれません。ということで、久々の推理回を楽しんでいただけた方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

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