VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第665話 四阿遍史郎のささやかな誠意 その1

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

たたたたた  ばにらのリスナー らいおんらーめんの店員

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎

 

【シチュエーション】

お夜食も終わり帰宅準備をはじめるばにらたち。

このまましっぽりと別れることになるのか……?

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

かりん「それじゃ、ばにらちゃん、ずんだ先輩、しのぎ先輩、らむ」

 

   「あと、たたたたた! またね、ばいば~い!」

 

しのぎ「あぁっ! 女の子の夜の一人歩きは危ないけんね!」

 

   「ばにらっちょ! 隊長、ちょっとかりんちゃん送ってくるんよ!」

 

   「それじゃばいびーだよぉ! またごはん行こうねぇー!」

 

たたた「まいどありがとうございやしたー!」

 

   「またのお越しをお待ちしておりまーす!」

 

ら む「ぺい! ぺいぺいぺい! またいらっぺい!」

 

ばにら「ばに。騒がしい打ち上げだったバニ」

 

ずんだ「一応、反省会の予定だったんだけれどね」

 

   「誰かさんがラーメン屋にいきたいって、うるさく言うから」

 

ばにら「だって美味しかったでしょ? たたたたたさんのラーメン!」

 

   「一度、美月さんに食べてもらいたかったんですよ!」

 

ずんだ「…………んもう!」

 

   「そういう風に言えば、なんでも許すと思ったら」

 

   「大間違いなんだからね……まったく!(てれてれ)」

 

ばにら「それじゃ美月さん」

 

   「私はまたこれから、事務所に戻らなくちゃなので」

 

ずんだ「本当に大丈夫? Bちゃんにいじめられてない?」

 

   『ちょっとばにらさん、暇してるなら手伝ってくださいよ』

 

   「みたいに言われていいように使われてない?」

 

   「あの子、ワーカーホリックなんだから、まともに相手しちゃダメよ」

 

ばにら「大丈夫バニですよ」

 

   「Bちゃんの危険さは、ばにらが一番よく分かってるバニだから……!」

 

ずんだ(これ、もうすでになにかやらされた後って感じだわね……!)

 

 

【事務所前に到着するばにらとずんだ】

 

 

ばにら「それじゃ、美月さん。今日は楽しかったです」

 

   「またお邪魔させてもらいますね」

 

ずんだ「…………その、やっぱりさ」

 

 

   「うぅん、いいや。なんでもない」

 

   「おつかれ、花楓。ゆっくり休みなさいよ」

 

   「アンタの声を楽しみにしているリスナーが」

 

   「世界にはいっぱいいるんだから」

 

 

ばにら「はいッ!!!!(いい返事)」

 

 

【ばにらだけ事務所の中へ……】

 

 

ばにら(美月さん、最後にいったいなにを言おうとしたんだろう)

 

   (例の事件があってから、なんだかそわそわしてるんだよね)

 

 

   (もしかして……同棲しようっていうお誘いとか?)

 

 

   (えぇ~! もし本当なら、どうしよう!)

 

   (美月さんと同棲だなんて!)

 

   (美月さんて料理はあんまりしないから)

 

   (私がいろいろ作らなくちゃなんないんだろうなぁ)

 

 

   (よし! 今からお料理センターへ通って練習しよう!(ふんす))

 

 

???「ばにらさん、ちょっとよろしいですか?」

 

ばにら「びひゃぁっ⁉ だだだ、誰バニですか⁉」

 

???「あはははは! そんな驚かなくてもいいじゃないですか!」

 

   「ここでこうして、貴方に会うのは二回目なんですから!」

 

ばにら「……って、あれ? 高峯さん?」

 

高 峯「はいそうです」

 

   「四阿遍史郎のお得意先にして相談役」

 

   「浮気調査から刑事事件まで、なんでもおまかせあれのスーパー探偵」

 

   「高峯愛さんでございますよ」

 

ばにら「その節はどうもお世話になりました……」

 

 

   「って、もしかして今日は四阿さんからのメッセンジャーですか?」

 

 

高 峯「お、察しがいいですね! 話がはやくて助かりますよ!」

 

   「いかにもいかにも、今日は遍史郎さんの使いです」

 

 

   「前回、あんな喧嘩別れになってしまいましたが」

 

   「不祥事を起こしたのは遍史郎さんですからね」

 

   「そのお詫びが、ぜひにもばにらさんにしたいとのこと」

 

 

ばにら「お詫び、ですか?」

 

 

高 峯「ということで、預かってまいりましたよ」

 

   「こちら四阿遍史郎が都内に持っている某マンション」

 

 

   「その……マスターキーでございます」

 

 

ばにら「ま、マスターキー⁉」

 

 

高 峯「それと遍史郎さんから言づてです」

 

 

   『今のご時世、VTuberがばらばらに住んでいるのはまずい』

 

   『このアパートを君に預けるので、どうか有効に使って欲しい』

 

   『なに、私も芸能の道を生きる人間だ』

 

   『後進のためになにかできることがあるというのなら』

 

   『喜んでやらせてもらおうじゃないか』

 

   『ということで、一旦、美月のことは水に流してくれ』

 

 

   「とのことです」

 

 

ばにら(なっ、なっ、なっ……!)

 

   (なに考えてるバニか! あのおっさんは!)

 

   (まったくもってやることが非常識バニよ!)

 

 

   (もーっ! こういう加減の分からないところ、誰かさんにそっくり!)

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

よく、社長が愛人にマンションをプレゼントするとか、家を建ててあげるとかありますけど、それを素でやる四阿遍史郎さん。そういう古い風習が、嫌な人だったはずなんだけれども、どうしてまた自分がそれに染まってしまうのか……。

これもまた古い習わしが強く残る文化のせいということか。

 

いや、単に四阿さんが天然ボケってだけかもしれませんね。

反目しているようだけれど、やっぱり根はどこかの誰かと同じなのかもしれません。

 

ということで、ひさしぶりのシリアスターン。ばにらちゃんに接近してきた高峯愛。もちろん、鍵を渡すだけで話が終わるはずもなく。ここからちょっと、四阿さん&ずんさんのお話になっていきます。もうちょっと、こっち方面のお話も読みたかったという方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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