VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

743 / 823
【宣伝】
「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m

○GCN文庫さま 商品ページ
https://gcnovels.jp/book/1872

○メロンブックスさま 通常版(SS付き)
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2905033

○ゲーマーズさま 限定版(アクリルプレート)
https://www.gamers.co.jp/pd/10794723/


第721話 コラボ禁止! 緊急対策会議! その3

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

網走ゆき   Dstars零期生 よく炎上する

五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

高円寺ラム  DStars4期生 悪くない陽キャ

 

【シチュエーション】

コラボを封じられたけれどもそれはそれ。

自分たちがいまできることをやるしかない。

あらためて、ゆきちに諭されたDStarsメンバーたち。

そんな中、ぺいぺい羊がやりたいことがあると言い出して……?

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ラ ム「あのね……こんなこと言っちゃうと怒られるかもだけど」

 

   「ラムが本当にやりたいことは配信者じゃないんだ」

 

全 員「…………え?」

 

えるふ「ちょっとちょっとラムちゃん!」

 

   「なにその話? 私、聞いてないけれど?」

 

   「お世話役の私にも隠さなくちゃいけない話なの?」

 

ゆ き「ぺえぺえ。素直にゲロった度胸は認めてやる」

 

   「しかしのう、VTuber大手事務所のDStarsに入りながら」

 

   「本当にやりてえのはVTuberじゃねえってのは」

 

   「ちょ~~~~っと、聞き捨てならねえなぁ!」

 

ずんだ「事と次第によっちゃあ、お白州の上にしょっぴかなくちゃならねえ」

 

   「さあ、言ってみなぁ! ぺえの! おっぺえか! おっぺえが目的か!」

 

ばにら(なんでノリノリで取り調べを始めるバニか、この二人……)

 

   (あ、けど、ラムちゃんがやりたいことって、もしかして)

 

 

ラ ム「私ね、本当は歌い手になりたかったの!」

 

   「ううん……歌手になりたくって、この世界に飛び込んだの!」

 

   「ほら、おこめちゃんとか、たるとちゃんとか!」

 

   「VTuberなのに、歌手として活動している人もいっぱいいるよね!」

 

   「私もそうなりたくって……DStarsのオーディションを受けたんだ!」

 

 

ゆ き「なっ、なにぃっ! おこめに憧れてだとぉッ!」

 

   「お前、それは、やめておけ……」

 

 

   「アイツは、はっきりいってサイ……」

 

 

スマホ【Prrrrr♪】

 

 

ゆ き「…………もしもし? なんだお? 今、大事な話中だお?」

 

   「え、おこめちゃんのことをディスってる気配がした?」

 

 

   「……………………なにをバカな(辺りを見回しつつ)」

 

 

全 員(怖ァ……おこめちゃん、怖ァ……!)

 

 

スマホ【ピポン♪(切断音)】

 

 

ゆ き「まあ、おこめちゃんのことはともかくとして」

 

   「なるほどぺえの字! おめえ、歌い手志望だったのか?」

 

   「とすると、やってみたいことっていうのは……!」

 

 

ラ ム「歌みたやってみたい!」

 

   「歌いたい曲もだいたい目星をつけてる!」

 

   「運営さんに許可もらって、さっそく挑戦してみる!」

 

 

ばにら「なるほど歌みた! それならたしかにコラボ関係なくやれる!」

 

   「しかも、たしかラムちゃんはいくたんの仮歌を歌ってたバニ!」

 

   「きっとすごいう歌みたができるバニよ!」

 

ラ ム「私、VTuberを頑張らなくちゃって」

 

   「みんながやれることをやれるようにならなくちゃって」

 

   「そう考えてた……」

 

 

   「けど、違ったんだ! 本当にやらなくちゃいけないことは!」

 

   「自分にしかできないこと! 自分がやりたいことなんだって!」

 

   「今回の一件でしみじみ思ったの!」

 

 

えるふ「ラムちゃん……!」

 

   「ごめんね、私が貴方の本当にやりたいことに気づいてれば」

 

   「あんなカオスな配信をさせることもなかったのに……!」

 

 

ラ ム「あれはあれで楽しかったペイ!」

 

   「えるふちゃんと、すずちゃんと、ともこちゃんと遊ぶのは!」

 

   「素直に童心に戻れて面白いペイ! ペイペイ! もっとやりたいペイ!」

 

 

   「さらにどさくさにまぎれて、みんなのペエを」

 

   「みんな立派なものを持ってるぺ~イ!」

 

 

全 員「この羊、少しも懲りてねぇ……!」

 

 

ゆ き「ふむ、なんとふてぶてしい羊だ」

 

   「しかし、その意気やよし! それくらいでよし!」

 

   「VTuberはそれくらい神経ごんぶとでこそ!」

 

 

   「高円寺ラム! 歌みたの都合はゆきがつけてやる!」

 

   「ついでにおこめちゃんにも話を通してやるにぇ!」

 

   「アイツもゆきの言うことなら、きっと聞くにぇ!」

 

 

   「…………たぶん!」

 

 

全 員(絶対、聞かないと思うけどなぁ……!)

 

 

かりん(すごいな、ラム。ちゃんとやりたいことがあるんだ)

 

   (かりんには、そんなのなにもない……)

 

 

   (あ、けど。ひとつだけあった)

 

   (私にもVTuberになってやりたいことが)

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

いつもふざけている陽キャ羊。しかし彼女にも、胸に秘めた思いがあった。

歌い手になりたい。自分の歌を多くの人に届けたい。そして元気づけたい。

 

こんなネタ事務所にやってくるにはもったいない羊である。

たるとちゃん、おこめちゃん、どうか彼女を導いてやってくれ――。

 

さて、そんな彼女に当てられる形で、自分のやりたいことを思い出したかりんちゃん。はたして、彼女がやりたいこととはなんなのか……。

 

やりたいこととやれることは違う。それは自分もだし先輩もだ。川崎ばにらが種子島かりんをサポートできることには限度がある。さあ、はたしてばにらちゃんは、かりんちゃんからの無茶ぶりにどう応えるのか。頑張れ先輩! ばにらを応援するよという方は――ぜひぜひ応援コメントなどよろしくお願いいたします。m(__)m

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。