VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第755話 MasterS その4

【登場人物】

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

水無瀬    だいさんじ二大男性V 中性的なお兄さんだが……?

KON    元VTuber四天王のおきつねおじたん……?

ゆの     ぽやぽやした喋り方をする女性

レオン    だいさんじの新人VTuber 声が大きくて元気

 

【シチュエーション】

KON率いるゲーマー集団「MasterS」!

そして、意外と闇深いスキルを持っているKON!

きな臭さMAXのまま、かりんちゃんは彼らのアジトへと……!

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

かりん(たしかに、KONさんはゲーマーとして知られてる)

 

   (VTuber四天王としての知名度が買ってるけど)

 

   (かなり古参の格ゲープレイヤー)

 

 

   (今の格闘ゲームシーンで)

 

   (メインで活躍している人たちや)

 

   (コーチに回っている人たちの間でも)

 

   (その立ち回りを参考にしている人は多い)

 

 

   (なんていうか格ゲー配信の基礎みたいなものを)

 

   (KONさんが築いたところがあるよね……)

 

 

水無瀬「ゲーマーのかりんちゃんなら知ってる通り」

 

   「師匠は格闘ゲーマーとして確固とした実績を持っている」

 

 

   「とはいえ、あの通り所帯と仕事を持っちゃったからね」

 

   「昔のように情熱の赴くままのプレイはできない」

 

 

   「さらに、一度は界隈を引退し」

 

   「()()()()()()()だってことを気にしていらっしゃるんだ」

 

   「僕はぜんぜん気にしなくてもいいと思うけどね」

 

 

ゆ の「おくゆかしい、っていうんだよ」

 

   「ししょうってむずかしいよね」

 

レオン「そこで、師匠はこう考えた」

 

   「自分がシーンの最前線で戦わないなら」

 

   「戦える者たちを育成すればいいと……」

 

 

かりん(それでわざわざだいさんじのメンバーをコーチングしてるの?)

 

 

   (いや、けどこのメンバーは)

 

   (ゲームセンスだけで選んでないよね?)

 

 

水無瀬「同時に、師匠はネットの有り様を嘆いてもいた」

 

   「情報発信能力に長けた者によって行われる現実の歪曲」

 

   「えん罪・つるし上げ・ネットリンチ・デジタルタトゥー」

 

 

   「本来、ネットの匿名性というものは」

 

   「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だったのに」

 

   「いつの間にか権力者たちによって掌握されてしまっていた」

 

 

   「ネットから失われつつある自由を取り戻したい」

 

   「そう師匠は考えたんだ……」

 

 

かりん(なにそれ? ちょっと思想が強めじゃない?)

 

   (たしかに、最近のネットリンチは目につくようになったけど)

 

   (昔からなかったわけじゃない……)

 

 

   (助けられたかりんが、そんなこと言うのも変な話だけれど)

 

   (そこまで考えるのは絶対に行きすぎだよ)

 

 

水無瀬「それで、今まさにネットの悪意にさらされようとしている」

 

   「かりんちゃんを助けるようにオーダーが下った……!」

 

 

   「という、単純な話でもこれはないんだよ」

 

 

かりん「…………え?」

 

   「ど、どど、どういうこと?」

 

   「かりんを助けることに、なにか取り引きがあったってこと?」

 

 

ゆ の「そういうことだよ」

 

   「きみをどうしてもたすけたい」

 

   「そのためならかぞくだってうらぎってもいい」

 

   「そんなひとがいたんだ」

 

レオン「当初、師匠は他の人物をマークしていたんだ」

 

   「けれどもいろいろあって手が出せないうちに」

 

   「急に君がVTuberとして」

 

   「表舞台に姿を現してね」

 

 

   「取り引き材料として急遽加えることになったんだよ」

 

 

かりん「取り引き材料って! そんな、人をものみたいに!」

 

 

水無瀬「けど、そのおかげで君はこうして助かっただろう?」

 

 

   「大丈夫、その件がなかったとしても」

 

   「KONさんは君のことを助けていたと思うよ」

 

   「先にも言ったように、師匠はネットに『秩序』を取り戻したい」

 

   「その信念で動いているからね……」

 

 

かりん「それがハッキングだっていうの!」

 

   「USO松の隠していた秘密を暴露して」

 

   「社会的に抹殺することだって言うの?」

 

 

   「バッカじゃない! そんな目には目を歯には歯をだなんて!」

 

   「そんなやり方で、人をコントロールできるわけないじゃない!」

 

   「やってることは私人逮捕とおんなじ!」

 

   「正義の名を借りたネットリンチ……」

 

 

水無瀬「()()()()

 

 

   「けど、師匠の狙いは()()じゃない」

 

   「言っただろう、師匠は()()を取り戻したいんだって」

 

 

ゆ の「いんたーねっとがはじまったころ」

 

   「それはごくいちぶのひとたちのものだった」

 

   「そして、そこにさんかするためには、ちしきとぎじゅつ」

 

   「なにより……おそれがひつようだった」

 

レオン「けれども、急速なデバイスの発展が」

 

   「ネットと現実の距離を縮めてしまった」

 

   「恐れを知らぬ者たちが、ネットの中には溢れかえっている」

 

   「まるでそう、現実世界と同じように…………」

 

 

水無瀬「だからね、()()を与えてあげなくちゃいけないんだ」

 

   「無法に対して確実に罰が下る――必罰のシステム運用」

 

かりん「それこそ! できるはずない!」

 

   「夢みたいなことを言わないで……!」

 

 

水無瀬「それができるんだよ」

 

   「このネット世界において、最も原初の情報に」

 

   「アクセスすることを可能にするチートアイテム」

 

 

   「滅びの宝剣『ラグナロック』さえ、手に入れられればね……!」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ここで天狗&ばにらママ、そして遍史郎たちとKONが繋がることになる。

とあるMMORPGの開発者がチートのために作成したアイテム。

KONさんはそれを使って、ネットに恐怖政治を敷こうとしています。

簡単に言うとネット利用者を管理するっていう奴ですね。

 

誰でも考えるんだこういうのは。

けど、それがうまくいかないのは分かっているんだ。

もはやネットとリアルの境界はなくなってしまった。

 

なのに、まだあがこうとする――。

善なる世界を夢想する――。

 

KONは聖人かそれとも老害か。

ここではそこについては触れません。

けれども、彼がそうする理由がなにかあるんでしょうね。

天狗がラグナロックを隠しているのと同じように。

 

さて、件のチートアイテムが絡んでいるとなれば、もちろんそれを狙っている奴らが黙っちゃいない。かりんちゃんがKONさんと邂逅する前に、ちょっとひと悶着ありそうです。横須賀ガールの活躍に胸が躍った方は――ぜひぜひ、評価・フォロー・感想などなど、よろしくお願いいたします!m(__)m

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