VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第762話 滅びの宝剣ラグナロック その3

【登場人物】

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

KON    元VTuber四天王のおきつねおじたん……?

ゆの     ぽやぽやした喋り方をする女性

レオン    だいさんじの新人VTuber 声が大きくて元気

牧野     だいさんじ男性トップVTuber 元ゲーマー

カー公    かりんさん大好き 一般人女性ゲーマー

Mr.天狗  天狗のお面を被った変態……のはずだった

 

【シチュエーション】

カー公のお父さんは、なんとあのMr.天狗だった。

彼女は慕っているかりんを助けるために、父親が頑なに秘匿してきた特級厄物「滅びの宝剣ラグナロック」を、KONたちMasterSへと渡したのだった。

 

麗しき女同士の友情!

それにつけ込む狐!

そして巻き込まれる天狗!

 

おもいもよらぬところから姿を現したラグナロックもだが、かりんとカー公の関係性も意外や意外。はたしてここからどうなっていくのか……!

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

KON「まあ、たしかに僕も天狗も、古い世代の人間だからね」

 

   「古のインターネッツの民。かりんちゃんが知らなくても無理はない」

 

牧 野「そうそう、師匠ってば古い時代の人間だよね」

 

   「インターネットをインターネッツって発音しちゃうの」

 

   「師匠くらいしか知り合いで聞いたことないわ」

 

KON「ある世代以上は仕方ないのだよ」

 

   「今ほどスマホやゲーム機で、インターネッツが身近に」

 

   「感じられるような世の中ではなかったからね」

 

カー公「本当に知らないんですか、KMTさま!」

 

   「聖十字護竜騎士団の団長! 高尾山のMr.天狗ですよ?」

 

 

かりん「しらん。聞いたこともない」

 

 

カー公「数々のMMORPGで伝説を残して」

 

   「いまだに当時を知る人たちにはその名を知られている」

 

   「あのMr.天狗なんですよ」

 

 

かりん「しらん。しらんったらしらん。誰だそれ」

 

   「本当に強いのか? 親だからって盛ってないか、カー公?」

 

カー公「盛ってないってば!」

 

   「つーよーいのー! 父上は本当につーよいーのー!」

 

   「まとめブログとかもいっぱいあるもん!」

 

 

   「そりゃ、聖十字護竜騎士団の活動は秘密裏に行われていて」

 

   「おおっぴらにすることは少ないけれども……」

 

 

   「ネットで『聖十字護竜騎士団見ました! 本当にいたんですね!』って」

 

   「言われてるんだもん! 本当だもん! トト○いたもん!」

 

 

かりん「え~、本当にござるか~?」

 

 

カー公「KMTさまぁ~~~~ッ! しんじてぇ~~~~ッ!」

 

KON「まあ、Mr.天狗の活動は聖十字護竜騎士団の中でもトップシークレット」

 

   「団長なれどその正体を知る者は限られている」

 

   「かりんちゃんが知らないのも無理はないかもしれないのじゃぁ……」

 

 

   「とはいえ憐れ天狗」

 

   「あんなにいろいろ暗躍しておったのにのう」

 

 

かりん(ぜんぜん知らない相手なのは間違いないけれど)

 

   (そいつが危ないアイテムを持っていたことと)

 

   (それを取引材料にカー公と私が利用されたこと)

 

   (ついでに、本当にハッキングとか、人を陥れることができちゃうこと)

 

   (そこは間違いないんだよね……)

 

 

   (どうしよう、ガチでこの人たちヤバい人たちじゃん)

 

   (KONさんいい人だと思っていたのに……)

 

 

KON「そう怖がらないでくれよ、かりんちゃん」

 

   「僕だって、なにも積極的に世の中を変えようなんて思って居ないさ」

 

   「滅びの宝剣ラグナロックの力は、ここぞという時にこそ振るわれるべきだ」

 

 

   「そこの考え方は、Mr.天狗と変わらないと思っているよ」

 

 

かりん「けど、無理矢理彼から奪った」

 

   「そして、さっそくその力を行使してみせた」

 

 

   「私にはKONさんが、そのアイテムの力を」

 

   「理性的にコントロールできるとは、ちょっと思えません」

 

 

KON「手厳しい御言葉だね」

 

   「けれども、力は使わなければ意味が無い」

 

   「使わないことが意味を成す時もあるが、錆びさせてもいけないんだよ」

 

 

   「今の無秩序なネット社会を見てどう思う」

 

   「自由の名を借りて行われるネットリンチ、ヘイトスピーチ、虐め」

 

   「僕はね、そんなしがらみから人類を解放したいんだ」

 

 

   「かつて平和な地平を求めてネットにたどり着いた人間としてね……!」

 

 

かりん「それは立派な思想だけれど、けど……!」

 

 

KON「大丈夫、分かってもらうつもりはないよ」

 

   「かりんちゃんには関係のない話だからね」

 

 

   「けれど、君を巻き込んでしまった責任を、僕も感じている」

 

   「ということでどうだろうか?」

 

 

   「僕が一口噛んでいるFPS大会に出場枠を用意する」

 

   「それで手を打たないか?」

 

 

かりん「…………え?」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

KONからかりんちゃんに提示されたお詫び&オファー。

FPS大会への参加は、かりんちゃんの宿願ではありましたが。

とはいえ、こんな裏取引のようなやりとりで、はたしていいのか……?

 

そして、それをDStarsメンバーが許すのか?

 

次回、かりんちゃんはKONの誘いに乗るのか! 今、VTuberとしての在り方が問われている! そして、いつになったら絡んでくるのか、ばにらとずんだ! お前ら、家でいったいなにしてるんだ! というところで、ますます分からなくなってきた話の先が気になる方は――ぜひぜひ、応援・評価・フォローなど、よろしくお願いいたします!m(__)m

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