VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第782話 それは流石に無理筋ではないのか? その5

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

四阿遍史郎  実力派俳優兼歌舞伎役者

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?

東屋勘史郎  二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ

風間大五郎  四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?

 

【シチュエーション】

濃すぎるキャラがあきらかになる四阿一門。

勘史郎と愛がはっちゃける中、大五郎もまたドジっ娘だとバレるのだった。

マッドサイエンティスト姉妹やヒットマンもいるし、娘は人気VTuberだし、本当に四阿一門は人材の宝庫でございますね。(おめめぐるぐるぐる)

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

ばにら「というか、美月さん四阿さんところ詳しいんですね?」

 

   「まあ、実家がやってる一座だから当たり前かもしれませんけど」

 

ずんだ「年末年始に揃って挨拶に来るからねアイツら」

 

   「詳しくなりたくなくても、詳しくなるってもんよ」

 

   「こちとらそれが鬱陶しくて家を出てるっていうのに……!」

 

 

ばにら(ふ~ん。なんか、聞けば聞くほど、仲良いんだな)

 

   (勝手になにか確執があるのかと思っていたけれど)

 

   (そういう感じでもないのか……)

 

 

遍史郎『大五郎のゲームスキルについては』

 

   『まあ、及第点というところではあるんですが』

 

   『彼女が真面目なのはこれこの通りみなさんもご存じかと』

 

 

   『そのひたむきさは、きっとこのメンバーを』

 

   『いい方向に導いてくれると、私は信じております』

 

 

大五郎『だから、ゲームヘタクソってばらさないで、師匠!』

 

   『こっちも一生懸命やってるんだから!』

 

勘史郎『大五郎、FPSとかバトロワ系やると』

 

   『割と序盤ですぐ死んじゃうからなぁ!』

 

   『ちゃんと守ってやらないと……!』

 

大五郎『だ~か~ら! ば~ら~す~な~!』

 

   『下手じゃないもん! 鷹穂がやってるゲームが難しすぎるの!』

 

   『ぜんぜん普通にカジュアルゲーなら余裕ですし~!』

 

高 峯『大五郎……五目並べしようぜ!』

 

   『どっちが四阿一門最弱か! 勝負だ!』

 

大五郎『し~ま~せ~ん~! 拙者は五目並べ、し~ま~せ~ん~!』

 

   『四阿一門五目並べ最弱は愛ちゃんが担ってください~~~~!』

 

高 峯『そんな、ひどいぞ、大五郎!』

 

   『私がこんなに頼んでいるっていうのに……!』

 

 

ばにら「なにげにふてぶてしいな大五郎ちゃん」

 

   「ていうか、大五郎って名前はいったいなんなんです?」

 

   「勘史郎ちゃんもですけど、彼女も女の子ですよね?」

 

ずんだ「名跡は流石にあんたも分かるわよね?」

 

   「四阿遍史郎なんかは世の中で知られた大名跡なんだけれど」

 

   「それ以外でも、一家に功労があった人の名前なんかも」

 

   「それにゆかりのある人が継いだりするのよ……」

 

ばにら「あぁ、なるほど」

 

   「二代目東屋勘史郎ってのもそういう」

 

ずんだ「そうそう、パピィなんかがいい例よね」

 

   「一代限りでは勿体ない、一門の有名人」

 

   「だから、大名跡を継ぐ際にそっちの名前を譲る」

 

   「しかも将来自分の跡を継ぐ可能性のある人物に」

 

 

   「まあ、パピィはそういうのが嫌で」

 

   「アメリカで一生懸命やってたんんだけどね」

 

   「なのにあっさり四阿のやり方に染まっちまって」

 

   「あの頃のパピィはいったいどうしたのよ……!(イライラ)」

 

 

ばにら(あ、なるほど、これ、反抗期だったバニですな……)

 

 

遍史郎『まあ、冗談はともかく』

 

   『風間大五郎は、四阿一門高弟筆頭に送られる名跡』

 

   『彼女はたしかにちょっとドジっ娘だが』

 

   『段取りと差配については申し分ない』

 

 

   『しっかりと大五郎を支えてくれると私は信頼しているよ』

 

 

ばにら「へぇ、高弟筆頭なんですか、大五郎ちゃん」

 

ずんだ「正確には親なんだけれどね」

 

   「ちょっといろいろあって表に出られなくて」

 

   「かと言って、他に継がせるいい高弟もいなくって」

 

 

   「それなら鷹穂ちゃんと仲がよくて、仕事もできる彼女に」

 

   「大五郎の名を預かってもらおうってことになってるのよ」

 

 

ばにら「ほんと、歌舞伎の世界ってのも大変ですね」

 

ずんだ「ねえ? わざわざ、女に似合わない名前なんか継がせてさ?」

 

   「ほんと、よく分かんない世界よ……」

 

 

ばにら「ちなみに、美月さんは東屋勘史郎は襲名しなくてよかったんですか?」

 

   「仲良いならそれくらい言ってきそうな気がしますけど」

 

ずんだ「…………まあ、そこは本当に、いろいろと事情があるのよ」

 

ばにら「…………あれ?」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

思った以上に深刻じゃなさそう、そう思った矢先の意味深コメント。

なんなんですかね。なぜ、ずんだは襲名を打診されなかったのか。

やっぱり海外で勝手に作ってきた子供とか、そういうのがあるんでしょうか。

言葉やこれまでのやりとりとは裏腹に、割と娘さんのことを気にかけてる感じの遍史郎だけに、ちょっとこの辺りに違和感がある――と思っていただけたら御の字です。

 

というところで、大五郎もまた四阿一門の名跡でございました。男の名前を次々に女の子に襲名させるとは、芸の世界は修羅の道よ。しかし、それでも守らなければならないものがある。そう、たとえずんさんを犠牲にしてでも。さてさて、この辺りで四阿回はそろそろお開き。はたして、これを受けてばにらたちはどう動くのか。気になる方は――ぜひぜひ、応援・評価・フォローなど、よろしくお願いいたします!m(__)m

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