VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第819話 新人の不安と先輩の不安 その7

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎

鳥羽レーヌ  DStars4期生 お姫様系VTuber

羽曳野あひる DStars2期生 またなにも知らない

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

祇園ちまき  DStars1期生 おまつり女

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

 

【シチュエーション】

おっぱいが大きいことで辛い思いをしてきたしのぎ。

故に、彼女にエロ売りをさせることは可哀想だ……。

DStarsの誰もが、彼女のおっぱいを諦めた。

 

しかし、ここに一人! 空気を読まないアヒルがいた!

 

あひる「しのぎちゃんは好きなんだろう――」

 

   「ちょっとエッチなASMRが!」

 

しのぎ「はい! 大好きです!」

 

ちょっとエッチなASMRは大丈夫だった。

それは隊長も問題なかった……!(しろめ)

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「なんでや! そうはならんやろうがい!」

 

   「性的な目で見られるのが嫌で、ぺぇ売りできへんのちゃうんかい!」

 

   「なんでちょっとエッチなASMRやと大丈夫やねん!」

 

 

しのぎ「ばにらっちょはなにもわかっちょらんようじゃのう」

 

   「ええか、おっぺぇで相手が勝手に興奮するのは」

 

   「それは隊長の意思とは関係なく起こることじゃけぇ」

 

   「こっちは普通にしているだけやのに興奮されても」

 

   「それは気持ち悪いだけってもんじゃ」

 

 

   「けどちょっとエッチなASMRはこっちから仕掛けている」

 

   「隊長が相手をエッチな気分で興奮させようしてやっている」

 

   「あんな言葉や、そんな吐息で、気持ち良くしてあげる……」

 

 

   「甘々お姉ちゃんの声にたまらなくなった」

 

   「画面の向こうのショタを想像するだけで」

 

   「隊長は興奮してたまらんとバイ!!!!」

 

 

ばにら「おまわりさんこっちですバニ!!!!」

 

 

ちまき「くっ……くやしいが、その気持ちがちょっとわかってしまう!」

 

   「ちまきも清楚()をやっているけれど」

 

   「そういう痴女キャラで喜んでくれるファンのことを考えて」

 

   「きもちくなってる自分がいるのを否定できない……ッ!」

 

 

ばにら「おまわりさんおかわりです!!!!」

 

   「こいつらまとめて連れて行ってください!!!!」

 

 

りんご「ばにらちゃん。悦る理由は人それぞれ」

 

   「人の性的嗜好を簡単に否定しちゃいけないよ」

 

   「それは後々自分にも返ってくるんだからね……?」

 

 

ばにら「おまわりさん常習犯です!!!! とっととぶちこんでください!!!!」

 

りんご「なんで⁉ いま、僕、いいこと言ったハズだよねぇッ⁉」

 

 

ゆ き「ほーん、なるほどね」

 

   「自分から仕掛けて、それでエッチだと思われる分については」

 

   「しのぎとしてはオッケーってことなんだ」

 

ばにら「こっちの方がヤバくないですか、ゆき先輩?」

 

   「ばに~らちょっと、しのぎのことが心配になってきたバニですよ」

 

ゆ き「いや~? やっぱりさ、本人の主体性って大事だと思うよ?」

 

   「やりたくないことを無理矢理やらされるのと」

 

   「やりたいことを楽しくやっているのとでは」

 

   「やっぱり雲泥の差があるからねぇ」

 

ばにら「……そういうもんですかね?」

 

ゆ き「お前だってゲームが好きで好きでたまらないから」

 

   「何時間だってゲーム配信できるわけだろう?」

 

   「それがちょっとえっちなASMRってだけさ」

 

 

   「そしてそれが看板になるくらいに」

 

   「しのぎは技を極めている……!」

 

 

   「安心しろしのぎ! お前もまた黄金の世代の一人だ!」

 

   「えっちなASMRという武器がその証拠だ!」

 

 

しのぎ「ゆき先輩……ッ!」

 

 

りんご「たしかに、普段の配信では、ばにらたややうみに敵わない」

 

   「けれどASMR配信では、ぶっちぎりの同接を叩き出している!」

 

   「安心しなよしのぎちゃん! 君のASMRは最高にえっちさ!」

 

 

しのぎ「りんご先輩!」

 

 

ちまき「そう! しのぎちゃんのASMR作品には魂が籠もっている!」

 

   「その魂こそが! その熱意こそが! 君がアイドルである証し!」

 

   「この私が保障してあげるよ! 君は黄金世代を担う一翼!」

 

   「DStars三期生えっちASMRの石清水しのぎだと!」

 

 

しのぎ「ちまき先輩……ッ!!!!」

 

 

ばにら「なんでこいつら、ここまでえっちASMRで熱弁できるバニ」

 

あひる「これはアレだな、全員聞いてる奴だな」

 

レーヌ「えっちなのらねぇ~」

 

 

全 員「仕方ないだろ、だってとんでもなくえっちなんだから!」

 

   「そりゃ女の子でもさ、気になって聞いちゃうってもんですよ!」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

どうやら、エッチASMRを聞いているVTuberは明らかになったようだな。

 

感動的なシーンなのに、最後にきっちりとオチをつけた、ゆき、ちまき、りんご。

けどまぁ、この三人が太鼓判を押すなら、しのぎは本物なんでしょう。

 

先天的に得た才能ではなく、後天的に獲得した技術で名を成したい。

いろいろととっちらかしましたが、しのぎが目指していたのはそういうところなんでしょう。そのはず。そうだと言ってくれ。ただのショタコンお姉さんはまずい。

ということで、ちょっとエッチなASMRを胸に、しのぎはこれからも頑張っていくのであった……!(しろめ)

 

次回、じゃあもう、レーヌちゃんを有名にするには、これしかないよね? 無慈悲な決断が下される! それと同時に、この一連のやり取りから、ばにらはいったい何を思うのか。そろそろ、かりんちゃんとも対峙しなければいけない時が来たぞ、ばにら――というところで、四章のクライマックスに向けて期待が高まってきた方は、ぜひぜひ評価・レビュー・感想・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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