VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第823話 トップVTuberとトップゲーマー その3

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

祇園ちまき  DStars1期生 おまつり女

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

 

【シチュエーション】

ばにらは全然普通のVTuberなんかじゃない。

そんな当たり前のことをゆきパイたちに諭されたばにら。

そして、捨て身になって話さなければ、相手に想いは伝わらないとも教えられる。

はたして覚悟を決めたばにらは、かりんちゃんに本気でぶつかる覚悟を決めた。

 

 

ばにら「わかったバニ! 絶対に届けてみせるバニよ!」

 

 

   「今度会った時に!!!!」

 

 

三 人「いや、いまやないんかーい!!!!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「いやだって、かりんちゃんだって予定があるだろうし」

 

   「ばに~らもしのぎの配信につきあって、お疲れちゃんだし」

 

   「ここはしっかりと休んで、明日仕切り直した方がいいかなって」

 

ゆ き「ダメだコイツ! 根本的な陰キャが直ってない」

 

   「この調子じゃいつまでたっても先延ばしにするぞ!」

 

りんご「ばにらたや! 自信を持つんだ!」

 

   「さっきも言ったけれども、君は全然普通なんかじゃない!」

 

   「特別なVTuberなんだよ!」

 

 

ばにら「それはわかりやした」

 

   「ばに~らが、他のVTuberとはちょっと違う」

 

   「その個性を誇っていくべきなんだってことは……」

 

 

   「だったら、陰キャっていう個性も認めてあげてもいいかなって!」

 

   「これもばにらのパーソナリティバニよ!!!!」

 

 

りんご「あかん! そうだけれども、そうやないんや!」

 

ゆ き「ぐぅっ! ここまでばにらの陰キャが深刻だったとは!」

 

   「これは本当に、もう手詰まりじゃないのか!」

 

   「すまんかりんちゃん、ゆきたちじゃお前を救うことはできない……」

 

 

ちまき「そういうのいいからさ、とっととかりんちゃんと話しなよ!」

 

   「そんな風に、条件が、場所が、タイミングがとか言ってたら!」

 

   「一生待っても、想いを伝える瞬間なんてやってこないよ!」

 

 

二 人「ち、ちまき氏! おぉ、ちまき氏! たまにはいいこと言う!」

 

 

ばにら「でも、ちまき先輩。やっぱりばに~ら、自信が……!」

 

ちまき「自信なんて後からついてくるわよ! さあ、とっとと行くわよ!」

 

ばにら「いくわよって⁉ どこに行くんですか、ちまき先輩⁉」

 

ちまき「そんなもん、かりんちゃんの所に決まってるでしょ!」

 

   「なんで私がここにいると思ってるの」

 

 

   「今、大会に向けて、かりんちゃんとひじりどのが集まってるの」

 

   「ぶっ通しでAPEXの練習してるんだから!」

 

 

ばにら「うぇえぇっ⁉ そ、そうだったバニですか⁉」

 

ゆ き「なんと、ちまきが事務所にいたのは、そういう理由だったか」

 

   「このゆきちの目を持ってしても見抜けなかった……!」

 

りんご「ゆきちゃんの目は節穴だからね」

 

   「しかし、このりんごの目を持ってしても……!」

 

ばにら「おふざけしてないで助けてくださいよ、ゆき先輩! 猫先輩!」

 

二 人「ちょうどいいじゃん、このまま挨拶しに行こうよ」

 

   「こういうのは勢いが大事なんだよ」

 

   「というか、ばにらさんその調子だと、本当に一生連絡しそうにないし」

 

ばにら「そんなぁ~~~~ッ!!!!」

 

ちまき「こういうことはね、時間をかけずにサクッと解決するに限るのよ」

 

   「人間関係に日にち薬が効くのは、関係が破綻しちゃった時だけ」

 

   「ちょっときまずくなった時は自分から動くくらいで丁度いいの……!」

 

ばにら「コミュ強のちまき先輩が言うと、説得力があるけれど」

 

   「やっぱりいきなりは、ムリむり無理の無理バニですよ~~~~ッ!」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

かりん「…………ふぅ! ソロ練習終了!」

 

   「そういえば、ちまきちゃんどっか行っちゃってから長いな」

 

   「どうしたんだろう? Bちゃんにでも捕まったのかな?」

 

ひじり「ぐぬぬぬぬ! だぁ~~~~ッ! 負けちゃったYO~~~~!」

 

   「やっぱり我が輩はAPEX苦手かもしらん」

 

   「基本ソロだから、連携プレイに向いてないYO~~~~!」

 

 

かりん「…………」

 

ひじり「…………」

 

 

かりん(き、気まずい。ひじり先輩って、独特な感じがあるんだよなぁ)

 

   (どういう感じで仲良くなればいいんだろう……!)

 

ひじり(ん~! そうは言っても、大会のメンバーに選ばれちゃったし!)

 

   (頑張らないわけには行かないYO~~~~!)

 

   (まあ、ちまきちゃんとかりんちゃんが、うまくフォロしてくれるYO!)

 

   (我が輩は我が輩で好きに暴れさせてもろて……!)

 

 

   (そういう意味でも、はやく合同練習しなくちゃだYO!)

 

 

かりん「…………はぁ」

 

ひじり「…………ふぅ」

 

 

二 人(ちまきちゃん、はやく帰って来ないかなぁ……?)

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

陰キャばにらを無理矢理連れ出すちまきちゃん。

グッジョブかそれとも早計か。なんにせよ、結果はすぐ出る模様。

 

そして、APEXVYマッチのチームメンバーにも、陰キャを発揮するかりんちゃん。けど、これは流石になにも考えとらんひじりどの(相手)が悪い気も。

こんな感じで、うまくやっていけるんですかね。

 

次回、ちまきちゃんの引き合わせで、ばにらとかりんちゃんが邂逅する。さあ、熱い魂を、ばにらは後輩に伝えることができるのか。しのぎに続いて、先輩の意地をみせることができるのか。気になる方は――ぜひぜひ評価・レビュー・感想・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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