VTuberなんだけど百合営業することになった。   作:kattern@GCN文庫5/20新刊

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第826話 トップVTuberとトップゲーマー その6

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘

祇園ちまき  DStars1期生 おまつり女

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

丹後ひじり  DStars2期生 幼女鬼娘

 

【シチュエーション】

ばにらさんブチ切れる。天狗と実母にブチ切れる。

それも仕方ない、大切な後輩を意味の分からん理由で騒動に巻き込まれたのだから。

そしてその怒りの矛先は当然のようにメンバーに向けられる。

 

ゆきち! ひじりどの! 怒ったばにらはマジだぞ!

 

◇ ◇ ◇ ◇

 

 

ばにら「隠してたんですね、ゆき先輩?」

 

   「私が副団長の娘だから、聖十字護竜騎士団のメンバーだって?」

 

   「それとも副団長の娘だから私に近づいてきたんですか……?」

 

ゆ き「ばにら、落ち着くんだ! 落ち着いて素数を数えるんだ!」

 

   「1、2、4、8、16、32、64……!」

 

ばにら「2の乗数じゃねえか! ふざけて乗り切ろうとしてんじゃねえ!」

 

   「ていうかなんだマグマゴーレムって!」

 

   「DStarsに入る前からマグマ芸やってたのかよ!」

 

   「本当にどうしようもないポンコツだなぁ!」

 

ゆ き「…………あえんぴえん(半べそ)」

 

ひじり「やめるんだYO! ばにらちゃん!」

 

   「マグマゴーレムことゆきちは、マグマのゴーレムを使役していた」

 

   「モンスターテイマーだったってだけだYO!」

 

 

   「間違ってもそのマグマゴーレムを自陣に突入させて!」

 

   「壊滅的なダメージを与えたとか、自分が死んでしまったとか」

 

   「そういう逸話から言われているわけじゃないYO!」

 

 

ばにら「ほぼバラしてんじゃねーか!!!!」

 

   「やっぱ今のゆき先輩とやってること変わんない!!!!」

 

   「いったい何年経ったら成長してくれるんだよ、ゆき先輩ぃッ!!!!」

 

 

ゆ き「…………コ○シテ、モウ、コ○シテ」

 

 

りんご「うーん、ゆきちゃんの余罪がボロボロと」

 

   「昔からゆきちゃんはやっぱり、ゆきちゃんだったんだね」

 

ちまき「言われてもそれほど周りが驚かないところがゆきちのいいとこよ」

 

かりん「いいところなの? 本人は死にそうな顔をしてるけど?」

 

 

ばにら「それで、ひじり先輩は照星のストラウスでしたっけ……?」

 

 

ひじり「YO⁉ ばにらちゃん、我が輩のこと認知してるの⁉」

 

 

ばにら「なんですか照星って? それカッコいいと思ってるんですか?」

 

   「ストラウスって名前もすごく中二病臭いですよね?」

 

   「なにより、男の名前を名乗ってる辺りがいやらしい……!」

 

ひじり「YO! YO! YO! YO!(ビクビクビク)」

 

 

ばにら「まあ、たしかにひじり先輩は、FPSつよつよのつよですから」

 

   「そういう名前を名乗っても違和感はないですけれど……」

 

 

   「けど、ネナベしてたって事実には、変わりないバニですよね?」

 

 

ひじり「YOYO~~~~ッ! それは、その、若気の至りでぇ~~~~ッ!」

 

 

ばにら「今はそんなこと全然しないのに」

 

   「テキストだからですか? それとも男避けのために?」

 

   「けど、そこまで名前にこだわるってことは……」

 

 

   「本気《ガチ》でやってたんですよね?(スン)」

 

 

ひじり「Yo、yO、yo……」

 

 

   「○にたいyo……(ぽろぽろ)」

 

 

りんご「おーっと! あの鬼メンタルのひじりどのが!」

 

   「なにを言われても、聞いとらんかったで返す、ひじりどのが!」

 

   「こんなよわよわモードになっておらっしゃる!」

 

 

   「これはレアだよちまきちゃん、かりんちゃん!」

 

   「さっそく激写だ! う~ん、これでご飯が三杯食べられる!」

 

 

ちまき「いや、そんな趣味はないから」

 

   「ちょっとばにらちゃん、流石に言い過ぎだってば」

 

   「そのくらいにしておいてあげな~?」

 

かりん「そうだよばにらちゃん!」

 

   「いくら副団長の娘だからって横暴すぎるよ!」

 

 

   「ばにらちゃんは、副団長の娘の前にDStarsのVTuberでしょ!」

 

   「だったら、もっと仲間のことを大切に扱ってあげなよ!」

 

   「かわいそうだよ!」

 

 

ばにら「元はと言えばオメーがいろいろやらかしたからじゃねーか!」

 

   「勝手に変な奴の配信に出て! ラグナロックを奪われて!」

 

   「散々にばにらたちの周辺をかき回してくれたんだろうが!」

 

 

   「なんでもうちょっと大人しくできないの!」

 

   「私が、どれだけかりんちゃんのこと、心配していると……!」

 

 

かりん「…………ばにらちゃん!」

 

   「ごめん、ありがとう。そこまで、私のことを思ってくれて」

 

 

   「けど、その気持ちは受け取れないよ」

 

   「心配してくれるからこそ、この件は私がけじめをつけなきゃ」

 

 

ばにら「はぁッ⁉ なにを言ってるの⁉ けじめをつけるって……⁉」

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

ばにら、勢いに任せてかりんちゃんに心配していたことを伝える。

さっきも言ったことだけれど、感情を込めて言えばやっぱり違う。

かりんちゃんも自分を思ってくれるばにらに、何かを感じた模様。

 

けれども、かりんちゃんが選んだ道は拒絶。

大切に思ってくれているからこそ自分でなんとかしたい。

そんな、極めて消極的な答えなのだった。

 

次回、かりんちゃんの選択を、ばにらはどう受け止めるのか。というか、こんなブチギレモードで大丈夫か? ばにらさん、冷静にかりんちゃんに対応できるのか? 少しでもボタンを掛け違えたらおしまいな、二人の話し合いの行く末が気になる方は――ぜひぜひ評価・レビュー・感想・フォローよろしくお願いいたします。m(__)m

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